あとがき

 樫田レオです。

 この度は、ファミ通文庫さんでの二冊目となる『銀月の夜、さよならを言う』を手に取って頂き、ありがとうございます。

 前作『詩葉さんは別ノ詩を詠みはじめる』より十ヶ月が経過しました。その際の後書きに記した実家の猫は、今年の二月終わりに一八歳と半年で天国に旅立ちました。人生の半分近くをともに過ごし、辛い時も楽しい時もいつも傍にいてくれた猫でした。

 そして、この後書きを書いている五月には自分に子供ができました。男の子と女の子の双子です。可愛らしいなあ、と素直に思います。これから長い年月を妻も含めて四人で過ごしていくことになるのでしょう。

 この二つのできごとが、今作に影響していることは否定できません。

 出会いと別れは常に身近にあります。この本との出会いが、読者の皆様にとって僅かでも心に残るものになれば幸いです。

 最後に編集部の皆様、イラストのとろっち様をはじめ、出版、流通に関わられた方々、そして改めて読者の皆様に感謝を捧げたいと思います。

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銀月の夜、さよならを言う 樫田レオ/ファミ通文庫 @famitsu

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