第3話
次に目がさめると私は保健室に居た。そこには翔太もいた。
「...」
翔太は何も話さなかった。私は起き上がり、翔太にこう言った。
「あのね、私翔太の事好きなんだよ?だからお願い、少しだけ私にチャンスをくれないかな?」
私はもう一度翔太と付き合って、一緒に映画を観たりしたいよ。お願い、思い出して。心の中で私はそう思うばかりだった。でも翔太は私にこう言った。
「俺に近寄らないでくれ。俺は生まれつき病気を持っているんだ。恋なんてしたら悲しむのはお前だ。」
私はこの時、思い出した。そう言えば昔もこんな事があったっけ。私は笑顔でこう答えた。
「大丈夫。私はそんなこと覚悟してるよ」
と。翔太は驚きを隠せないくらいに驚いていた。自分はこの後死んでしまうというのに、何故彼女はこんな平然と付き合ってと言えるのだ、と。翔太は
「今は無理だ。」
そう言って保健室を去っていった。
貴方にもう一度恋をしてみました Arice(ありす) @Arice0029
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