表面で仲良くして裏で陰口
「女って、表面では仲良くしているのに、裏では陰口を言っている。陰口を言うぐらいなら、最初から仲良くしなけりゃいいのに」
よく、男性が話しますね。
私も、おとなになってだいぶ経つまで文頭のようなことを思っていました。
ある日突然、気づいたのです。
あれはガス抜きです。
・家族や親族、近所の人など、縁を切る訳にはいかない人
・交流関係を結ぶ相手としては合格点だけれど、もう少し良くなってほしいところがある相手
なのです。
これには数年前に気づいていたのですが、先日、さらに腑に落ちることを聞きました。
「相手に自分の思い通りに動いてほしいと思っている。でも、相手も人間だから思うがままに動くとか限らない。」
自分の思い通りになってほしいけど、相手も人格がある。それれはわかっているんだけど、本音としては思い通り動いてほしい。陰口を言っている側の単なるわがままなのです。
相手に好かれようと、嫌われまいと、精一杯の心理戦を外で行って、疲れてしまって身内ではわがまま放題になるのです。表面上で言っている言葉だけでなく、声の調子、トーン、その時のカラダや視線の動きをチェックして、相手の本音を探っているのです。
別に探らなくても、相手もお互い気持ちのいい場にするべく努力していることを認めれば過剰な心理戦はしないでも済むのです。が、ある一線を越えて表面の取り繕いすらしなくなるほど嫌われてしまうのも損でしかありません。どこまで堪忍袋の緒を切らないでいられるか、そこに着眼した人間関係でいいのではないかと思います。
お互い、許さないことのハードルは上げておきましょう。片目をつぶって関わるぐらいがちょうどいいです。ただし、人間同士の距離を考えないタイプの人が近寄ってこないようなバリアは作っておきましょう。
第一話でも書いたとおり、思い通りに動くのは、自分ひとりの趣味の場だけでいいじゃないですか。
この、影で友人の悪口を言うのは女性に限らないと思います。男性だって職場関係ではいろいろあるでしょう。
ガス抜きしつつ、過剰にガスがたまらない程度の距離を保った人間関係を保つのが安全ではないかしら。
全員が全員それができれば幸せなんですけど、そうも行かないのが人間関係。エゴとエゴのぶつかり合いですから、全員が満足行く人間関係になるわけがありません。いい落とし所を見つけたいものです。
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