管理職になりたいんじゃない、リスペクトがほしいんだ

 いつぞや、選挙の候補者をなるべく男女同数にするという法案が通ったそうな。


 女性の管理職を増やそうという数値目標を挙げようという動きもあるらしいです。


 しかし、大部分の女性がそれを望んでいるでしょうか?

 

 女性がバリバリ働ける社会を!出世しましょう!という趣旨の記事を見てもついてきている女性は思いの外少ない印象を受けます。



管理職といえば、

 トラブルがあったら前面に出る必要があります

 家族を選ぶことは社内的にも対外的にも実質許されません

 (管理職でもここぞという時以外は家族を選んでもいいようにしたいが、それでは許されないトラブルも存在します)

 労働時間の設定がないが、仕事と休みの境目がなくなります

 家族といても仕事のことで頭が支配されます


 こういう仕事を、家族を重視しなければいけない状況の母親が選びたいでしょうか?


 むしろ、

 定時に帰りたい。

 家族といるときは家族のことに集中したい。(集中せざるを得ない)


 定時に帰れ、家族のトラブルにも対応しながら自分なりにできる最大限の仕事ができる環境を。制度、管理職や経営者に作ってほしい、自分が働けない時にサポートしてくれる他の社員に感謝できる体制を作って欲しい。

 早く帰るからと言って、遊んでいるわけではありません。むしろ、仕事のときよりも忙しい現実が待っている。そのことを社会全体で理解してほしいのです。


 子育てや介護、家族の世話をしている立場に対する敬意と、お互いに対する尊重ができる環境を望んでいる。皆がいい塩梅で暮らせる制度を政治家や経営者にはには作っていただけると幸いです。

 

 自分が矢面に立ちたいのではない、家事などシャドウ・ワークに対する尊重と敬意がほしいだけなのです。

 誰かをリスペクトすることが、誰かの立場を下げることではありません。

 そのことを国民全体で共有したいだけなのです。

 お互いにリスペクトしあいたいのです。


 それぞれの事情を議会に持ち帰り、いい塩梅の制度を作るのが政治家です。政治家自身の性別に関係なく、広い範囲の人々が具合良く暮らせ、お互い様という意識を持てる制度を作って欲しい。子育て中の女性が議員でなくても、子育て中の女性の意見を活かすことができるはずです。

 経営者だってそうです。

働きやすい会社にするには、自分が子育て中でなくてもいい。そういった人の意見を集められればいいのです。

 

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