第7話
宗平が目覚めた時には、長親の姿は部屋に無かった。
鼻で深く息を吸い、吐き出した宗平は首を回して宿の者に井戸を使わせてくれと頼み、体を拭う。そのついでに厩を覗き、焔に朝の挨拶をかけて撫でてから、また部屋に戻った。空は、昨日と変わらぬ晴天で旅日和であった。
「孝明、出立は何時にする」
部屋の襖を開ければ、汀が眠い目を擦りながら着替えを終える所だった。狭い部屋を見回しても、孝明の姿は見当たらない。疑問を浮かべた宗平に、隣の部屋の襖が開いて長親が顔を覗かせた。
「出立は、朝餉を終えてからだ。宗平」
目を丸くする宗平に、親しげな顔で近づき肩に手を乗せ顔を寄せる。
「昨夜の女――気に入れば別の部屋に連れて行っても良かったものを」
ばふんと音が聞こえそうなほどに、瞬時に顔に熱を浮かべた宗平に喉の奥で笑う長親の後から、渋面の孝明が現れる。
「ああ、孝明」
安堵と助けを求めるように宗平が呼べば、目を上げた孝明は呆れたような調子で口を開いた。
「武家の三男坊ならば、あのくらいあしらえて当然だろう」
「なっ――仕方が無いだろう。苦手だったんで、ああいう宴席には、なるべく顔を出さなかったんだ」
「処世術として、必要なことだと教わらなかったのか」
「言われたけどよォ、苦手なモンは仕方ねぇだろう」
その返答を受け止めた孝明が、それをそのまま長親に向けるように顔を動かす。長親が頷くのに、宗平は疑問を浮かべて二人を見比べた。
「宗平……武家ならば名字があるだろう。何と言う」
きゅ、と眉間にしわを寄せて唇を強く結んだ宗平の目が、鋭くなった。
「言いたくないか」
「なんで、気にするんだ。アンタ、孝明の雇い主だって言っていたな。おれの素性を問う前に、自分の素性を言ったらどうだ」
「宗平の姓は、阿久津と言うそうです」
横から孝明が口を開く。ほう、と長親が眉を持ち上げ宗平が怒ったように孝明を見た。
「おれには、教えただろう」
「そう、だけどよ」
歯切れ悪く言いながら長親を見れば、何やら楽しそうな顔をしている。宗平は首の後ろに手を当てて、顎で長親を指した。
「得体が知れねぇだろう」
それに、弾けたように長親が笑った。
「はは――そうか、そうだな。得体が知れないか……そうか。ならば、孝明に名乗った時は、孝明の得体は知れていたのか」
「知れてねぇけどよ…………なんとなく、アンタは胡散臭い感じがしたんだよ」
「孝明は、胡散臭くは無かったのか」
「あん時は、なんとも思わなかったな」
「――今は、思うのか」
試されているような気分になりはじめた宗平は、長親を憮然と睨み付けてから背を向けた。
「得体が知れねぇし、何者かもはっきりとはわからねぇが、孝明は信用を置くに足る男だから何者でもかまわねぇんだよ――気には、なるけどな」
最後は独り言のように呟いて、宗平は部屋に入り着替えを終えて荷物を集める汀の頭に手を乗せた。心配そうに見上げてくる汀を抱き上げて、問う。
「汀は、なんで孝明についていこうと思ったんだ。村から離れるのは、さみしくなかったのか」
問いに、きょとんとした汀がすぐに破顔した。
「孝明は、仲間だからな」
「仲間――?」
「共に山に入り、遊んだ仲間だ。草笛とか教えてくれたし、村のみんなも孝明を仲間だと思っていたぞ。だから、仲間に村を助けるために出かけるから一緒に来てくれと言われたら、行くだろう」
当然のことのように汀が言い、したり顔で宗平が振り向く。
「汀がそう判じたんだ。初対面のおれが孝明に名乗ったのも、自分の見る目を信じているからだ」
「その見る目からすれば、私は警戒をするべき相手だと認識されたという事か」
気分を害するふうでも無く――むしろ楽しそうな長親が孝明を見た。恐縮するでも無く儀礼的に頭を下げる孝明に、良い拾い物をしたなと笑った長親が背を向ける。
「同道しようかと思ったが、やめておこう。互いの目的の地で再会の出来ることを楽しみにしておく」
言いながら去っていく背中に疑問を浮かべた宗平が、問う目を孝明に向ければ
「目的の場所は、同じだと言う事だ」
これ以上は質問をするなと言いたげに、顔ごと目を逸らされた。
宿場町を抜けて街道を進む孝明ら一行の他にも、商いの種を求めて中央に向かう者たちが道を進んでいる。
「みんな、領主様の屋敷に行くのか」
「みんなじゃ無ぇだろうよ。ほとんどが、大名一行を迎えるために集まった奴らを目当てに、商売をするつもりだろうなぁ」
汀が目を丸くするのに、呑気な調子で宗平が答えれば隣を進んでいた行商人らしき男が声をかけてきた。
「おや、兄さんたちも中央へ向かうのかい」
「ああ。アンタも、中央へ出て商いか」
ちらりと男の背にある行李を見た宗平に、男はへへっと笑う。
「大名様のお越しってんで、あちこちから品や人が集まるからな。大名様らの警護をするために集まった相手に、ちょっと一儲けさせてもらうつもりさ。兄さんらは、芸を見せに行くんだろう」
小さな子どもと華奢で見目良い青年、それと体躯の良い男と荷物の少ない馬と見て、男はそう断じたらしい。ここまでの道中でも、そう言われることが多く説明もしやすいので、否定も肯定もせずにそう思わせておくことにしていた。違うのだと言っても説明のしようが無かった。宗平は孝明が汀の出身村の困窮を救うため、領主の元へと向かっていることは知っていたが、具体的にどうするのかを――彼の素性も含めて――知らなかったし、孝明もそれを語ろうとはしなかった。ただ、汀が孝明を法師だと言い、宗平は教えを受けている汀が水を生き物のように操ったところを見たことがある上に、名もそれらしい感じであるので領主の周辺に居る誰かとつながりがあり、その伝手を使ってなにがしかをするのだろうと踏んでいた。
「兄さんなら、白拍子にも負けないような舞を見せてくれるんだろうねぇ」
ひょいと身を乗り出すように、男が宗平の影に隠れている孝明に話しかける。孝明は薄く笑んだだけで、何も答えなかった。
「中央の街中で踊っていたら、領主様に声を掛けられてお座敷に、なんてことを狙ってるんじゃねぇのかい」
「舞ならば、おれよりもその男の方が得手だ――おれは、調子を取るだけのおまけのようなものでしかない」
「おい、孝明」
「へえっ。こっちの兄さんが舞手かい。人は見かけによらねぇなぁ…………。ああ、でも綺麗な顔をしているし、なるほどなるほど」
納得をしてしまったらしい男に苦笑いを浮かべる宗平が、ちらりと孝明に文句の目を向ける。孝明は、目に笑みを浮かべてはいるものの静かな顔でそれを受け流した。
「体躯は猛者のそれだが、なかなか繊細な舞をする。一度目にすれば、その優美さの虜になることは、請け合いだ」
「そりゃあ、是非に見せてもらいてぇもんだねぇ」
期待と愛想を織り交ぜた男に、宗平はただ笑うしかなかった。
そうして、なんとはなしに共に進むことになった行商人は、名を又七と言い、荷は里で編んだ飾り紐なのだと答えた。
「丈夫な上に染めもきれいだってんで、御武家様の刀の縛り紐や、御公家衆の笏や扇子の持ち手の飾りなんかにも使われる、里の自慢の紐なんでさぁ」
「それは、ひょっとして桃李紐なんじゃないか」
ふと思い当たった言葉をそのまま口にした宗平に、へぇっと感心したように驚いたように又七は目を丸くする。
「舞手の兄さんは、そんなことまで知っていなさるんですか。さては、御武家か御公家に呼ばれて舞ったことが、おありなんですか」
桃李紐がある一定の身分の者たちの間でのみ流通しているという事を、失念してしまっていた宗平は内心でしまったと思ったが、口に出したものを取り消すことは出来ない。
「ああ、まぁ……そうなんだ。おれの舞をいたく気に入って下さった御武家が居てな。さまざまなものを下さった中に、桃李紐もあったから知っていたんだよ」
「そいつぁ、すげぇや。さては兄さん、さぞや名のある舞手なんじゃねぇですかい?」
「いや、名は――それほどに広いわけじゃない」
「またまた。謙遜をしねぇで教えてくださいよ」
弱った宗平は、助けを求めるように孝明を見た。面白そうに――けれど表向きは何の感情も浮かべぬ穏やかな顔でやりとりを聞いていた孝明は、柔和な色を浮かべて又七に教えた。
「まだ、こちらの国には来たばかりなので名を知られていない。言っても、わからないだろう」
「兄さん方は、他国からやってきたのかい」
孝明の説明に、宗平もぎょっとする。目配せをされてすぐに驚きを隠した宗平が、頷いた。
「桃李紐は大名家にも献上をされているだろう。他国への流通もあるが、又七殿は他国へも商いに出られるのか」
「又七殿なんて、くすぐってぇ。又七って呼んでくんなせぇよ。あいにく、他国にはさっきの宿場町から出る船に乗せて行くんで、行ったことは無ぇんでさ」
「なるほど、それなら我らの名を告げても、わからないだろう。今は、平素の名だけを語り置いておかせてくれないか」
宗平の失言を、さらりと丸めた孝明の博識にこっそりと耳元に顔を寄せて問う。
「孝明は、桃李紐がどのようなものかを知っていたのか」
「どの里で作られ、どのように他国に運ばれているのかもな」
驚きに目を見張る宗平に、ふふと笑った孝明が焔の首に手を伸ばし撫でる。どうして知っているのかと問うことをさりげなく拒絶され、少しの不満と何時もの事だと納得する気持ちの両方を浮かべた宗平は、飽くことなく周囲を見回している汀の姿に頬を緩めた。
「そんなに見回して、何か面白いものでもあるのか」
「こんなに、荷物が道を行くんだな!」
声を弾ませる汀の姿に、又七が目じりを和らげ声をかける。
「ぼうずは、旅は初めてか」
「ひと月前に、孝明と村を出たんだ」
「へぇ? 村」
こっくりと大きく汀が頷く。
「孝明が、道中でおれに修行をつけながら旅をしているんだ」
「するってぇと、資質があると見込まれたってぇことか。すごいなぁ、ぼうず」
へへ、と得意げに汀が笑い焔の首に抱き着く。旅芸人は旅の途中で見込みのありそうな子どもを見つければ、親にいくらか支払って身を請けて後継とすることは、珍しくない。
「おっかぁと離れて、寂しくねぇか?」
「村を守るためだからな」
ふん、と鼻息荒く胸を逸らしてから、すぐに照れくさそうに焔の鬣(たてがみ)をいじりだした汀の姿に、そうかそうかと又七が頷く。
「おれの息子は、ぼうずより小さいんだが大きくなったら跡を継ぐんだって、張り切ってくれていてなぁ」
とろけそうな顔で息子の話をはじめた又七が、そこから妻の話や里の話と口をついて出てくるままに語るのを聞きながら、空を行く雲のようにのんびりと街道を行く流れに乗って歩き続けた。
そうして日も暮れはじめるころになると、思うよりも歩みをのんびりとしてしまったと気付いた又七が、野営の場所を探さなければと言って来た。
「さっさと進めば、次の宿場までなんとか行けただろうが、このぶんじゃあ日が落ち切る前に野営の場所を見つけてしまったほうがいい。兄さんらは、どうするんだ」
「ああ、おれらに付きあわせて遅くさせてしまったのか。すまねぇな」
言葉の中にあったものに気付いた宗平が謝るのに、ぶるぶると又七は頭を振る。
「そういう意味じゃあねぇよ。この街道は、大勢の荷が通るので有名だからな。賊に目をつけられやすいんだ。早いところ安全そうな場所を決めてしまったほうがいい」
又七の言葉に宗平は孝明を見て、汀を見た。
「焔が、ゆっくりと休める場所がいいな」
焔の首筋を撫でながら汀が言い、頷いた孝明が周囲を見回す。街道を行く人影は、一行をどんどん追い抜き今ではまばらになっていた。その少数の者たちも足を急がせ、彼らを追い抜き進んでいく。
「この先に、河原がある。そこの脇の林で野営をしねぇかい」
他国から来たという孝明の言葉を信じきっている又七が、自分は何度もこの街道を行き来しているからと、誘って来た。それを断る理由もないので、又七と共に街道を逸れて河原に下り、手近な石を組み合わせて火を熾し、手持ちの干し肉と乾燥米で食事をしはじめた。
「しかし、長旅だとその衣装の手入れも大変だろうになぁ」
武家屋敷に上がったとしてもおかしくないような恰好をしている孝明に目を向けた又七が、白湯を吹きさましながら言い、ずずっと啜った。
「おれの衣装は、いわば客寄せの宣伝のようなものだ。こういう格好をしていれば、芸を行う者だと思われるだろう。呼ばれて舞う時は、宗平もおれも衣を換える」
「なるほどな。そういう格好をして旅をしていりゃあ、見止めた誰かに舞ってくれと頼まれたりもするだろうしなぁ」
「又七は、行商をして長いのか」
「ぼうずの年のころに、親父についてあちこちを回り始めたからなぁ」
なつかしげに汀を通して過去を見る又七の顔に、つられたように裡にあるものに意識を向けかけた宗平の耳が、複数の人の近づく音を拾った。思わず孝明を見れば、彼もまた気付いたようで硬い顔をして頷いてくる。二人の表情が引き締まったことに気付いた又七が、思い浮かんだものに恐怖を浮かべ、汀はきょとんと三人の顔を見まわした。
「じっとしてろ」
小さく言った宗平が、刀を手にして立ち上がる。怯えた顔の又七に笑いかけながら、孝明は宗平に声をかけた。
「お手並みを、拝見させてもらおう」
「用心棒としての、初仕事ってぇワケだな」
近づいてくる足音に向けて警戒するでも無く体を開き、待ち受ける宗平の前に五人の男が林の中から姿を現した。一見して賊とわかる風体をしている男たちに、宗平は親しげな声をかける。
「野営の仲間に加わるんなら、歓迎するぜ」
男たち――賊は、顔を見合わせ宗平の全身を眺め、怯える又七と身を固くする汀、彼らを気にするふうも無くたき火の様子を気にする孝明を見て、自分たちの相手が出来るのは宗平だけだと判じた。下卑た笑いを顔にはりつけ、頭目らしい男が返答した。
「たき火よりも、アンタらの持っているモンで懐を温めさせてもらいてぇんだよ」
「そっちの兄ちゃんとガキは良い値が付きそうだし、良い出会いにさせてもらえそうだぜ」
男たちがそれぞれに得物を構えて扇状に広がっていく。左右に目だけを動かして男たちの動きを確認しながら、宗平は気負うでもなく鯉口を切った。
じり、じり……と男たちが距離を詰めてくる。宗平は視線を向けながら緊張をする様子も無く、仕掛けてくるのを待った。
「へへ……っらぁああ!」
うすら笑いを浮かべた左右の男が宗平を挟む形に移動したかと思うと、同時に地を蹴り飛び掛ってきた。ふっと軽く息を吐き出した宗平は、左の男の顎を鞘の尻突き、右の男の鼻を柄の先打ちながら、刀を抜いた。
「げあっ」
「ぶぐっ」
飛びかかった勢いのまま打たれた男たちが、仰け反る。先鋒として動いた二人が難なく倒されても、正面から向かってくる三人は動揺をする事も無く宗平に挑みかかる。腰を落とした宗平は軽く前に飛び出すと、左の男の脇腹を打ち付けながら前進を止め、右の男の首を峰で打ち据えた。
「がっ」
「ごぉ」
短い声を上げて倒れる男の間から、伸びあがるようにして見えた頭目らしき男が鉄製の大槌を振りかぶり、雄たけびをあげる。
「あらぁああっ!」
足を大きく広げ、低い位置にある宗平の脳天を確実に打ち砕けると思ったのだろう。男は欠けた歯と血色の好い歯茎まで見せながら口を笑みにゆがめた。
「がっ、ぁおおぐぉ」
その口に、腰をひねった宗平が柄を突っ込む。上あごを突かれた男は、そのまま逆戻りをするように吹き飛んだ。
どしゃり、と男が地に落ちる。一拍の後に、汀が飛び跳ねるように立ち上がった。
「すごいっ!」
「は、ぁあ……たまげたなぁ」
半分放心しながらの又七に、へへっと照れくさそうに得意げな笑みを浮かべた宗平が、孝明に少し胸を逸らして見せる。
「雇った甲斐は、あっただろう?」
それを受け流した孝明は、にこりと又七に笑って見せた。
「あの動きが舞となれば、美しいとは思わないか?」
又七は、放心したような感心したような顔で口も目も大きく開いたまま、何度も大きく頷いた。そこで、宗平は自分が用心棒として雇われたのではなく、舞手ということになっていたことを思い出した。
ちらりと咎めるような流し目をくれた孝明に、すまんと小さく腰のあたりで謝罪の手を示した宗平の左右で男たちが呻き、起き上がる。顔を手で押さえながら起き上がる男たちに、又七が息をのみ汀が身を固くした。
「まだやるか? それとも、おとなしくお家へ帰るか――どっちだ」
腰に手を当てて男たちに顔を向けた宗平が、倒れたままの男たちを顎で示す。
「死んじゃいねぇから、連れて帰って介抱してやんな」
起き上がった男二人は顔を見合わせ、じりじりと警戒しながら後退し、倒れている男たちを引きずるように、ゆっくりと林の中へ帰っていく。その姿が見えなくなってから宗平はたき火の輪の中に戻った。
「宗平は、すごいな」
素直な、汀の感想に「そうだろう」と宗平が歯を見せて笑い、又七も多少興奮気味に宗平の先ほどの動きを思い出し、説明をするように言葉にしながら褒めちぎる。それに、まんざらでもない顔をしながら宗平が応え、汀は更に興奮しだす。そろそろ眠ろうと孝明がさりげなく言葉を差し挟んで、一行は翌朝の旅路のために体を休めることにした。
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