北都 by海堂 尊

『北都』…北の都とも呼ばれる北海道の都

市。

日本一夜の街に光があると言われ

ている。

総面積はは東京都2の3分の1ほど

で総人口は約230万人。

その特徴は物価の安さである。

その安さとあらゆる設備が充実し

ている事から進学で北都に出てく

る学生も少なくない。

しかし、その一方…


北都のことを簡単にネットで調べてみたがわかったことは物価が他の都市と比べて安い。

東京で100円のものは北都では70円で買えるらしい。

一番助かるのは学費が安いことか。安いのに全国平均から見ても設備が整っている。大学にしても私立なら年間の学費だけでも100万はいくと思っていたがここでは私立大学の年間平均学費が80万以下とある。さらにどの小・中学校、高校、大学はネットでの口コミも悪くない。

そしてこれが親に北都行きを良しとさせた一番の理由だろう。

家賃が安いのだ。家具家電付き、ネット有り、オートロック、バス・トイレ別、などなど普通なら親がとても許さない金額が出るような設備のマンションで2階以上でも東京などの相場の半分ほどだ。

なるほど確かに街並みもいい感じだし住んでもいいのかもしれない。

「いいでしょ?」母が納豆をかき混ぜながら言う。

「学費も家賃も食費もそこまでかからない。

それに街自体もいいとことみたいだし。」

「たしかに。」たしかにこのままこの町でダラダラと何の魅力もない高校生活を送るよりは、北斗に行って充実した生活をした方がいいに決まっている。

「確かにこっちにいるよりは充実しそうだ。」

「なら決まりだね。」母は、そう言ってどこからか何冊かの高校のパンフレットを出してきた。

僕はそれ数十分見てその1番上にあった高校に入学を決めた。

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