第6話


今の時期は季節の変わり目。


今更ながら、パパのお好みの季節は、全部なんだけど。


やっぱり、桜の枚散る季節でバーベキューを用意して花見をするのが楽しみだ。


というかBBQは、真夏でも、紅葉の秋でも、真冬でもいつでも構わないアウトドア派だ。


ママは、真冬なら良いよ。


って、家でお肉を焼けば良いのにって炭火焼きの美味しさがよく分からないのか?


ママは、いつからか、涼しいげな季節で美しい紅葉の見える、秋が良いと言ったり、真冬に炬燵で過ごして、スマホの閲覧。


タブレットもお好み。


ノーパソは僕も合わない。


一番はデスクトップ・パソコンに向かってるのが楽しい。って、イン・ドア派。


美術でも特に絵画では、デッサンからならばと体調の良好な時に限定をされるけども、気が向けば描くイラスト等。


僕は、音楽が得意で、ピアノ、クラシックギターはどうにか出来る。


作曲も経験がある。


趣味の一つに、絵画観賞。


僕から見てもいつも凄いと思う。


彼女自身の美術の成績はトップクラス。


当初は、他人の絵画に興味がなかった。(これも天才に有りがちな特性。)


絵画では、マチスの金魚が涼しげで好きだ。


実は、ピカソ。ではなく、ダリが統合失調症だった。


妻は、こういう雑学で、有名な画家の作品にも少しは興味を持つ様になった。


音楽では、エレクトーンを習ってた癖して楽譜を見ると未だに頭痛がするのは殆んど変わらないらしい。


絵画意外では、自作小説が趣味になったり、主にアニメの動画の女の子のヘアスタイルやコスプレを長女と仲良く研究してる。


ママの病状は、本当にゆっくりだが回復には向かってる。


だが、かなりの長期戦ぐらいに考えてないと、ただでさえ陥りやすい、うつの状態が酷くなってしまうらしい。


時々、「なんで私なの?」溢したりする。


ところで、彼女の両親の事を語ると。


おとうさんがメンタルの病気でICUに入ってしまった。


退院はさせて貰えたがいつまた発作が出るか分からない。


何よりも、御世話になった義理を掛けない。


ママが本気で心配をして涙ながらに語るのだが。


外来で良くなれば余計な費用は掛からない。


何れにせよ。


仮にだが、任意の入院ならば当の本人。


医療保護入院ならば、配偶者の説得をしなければならない。


メンタルのアルコール依存症で入院治療が多いのは、簡易でも隔離の施設にしないと、自ら買いに行ってしまうからだ。


僕は、酒に強いので飲まされる事はある。


だが、実のところは大嫌い。


仕事が出来なくなるからだ。


彼女は、持病の喘息の発作で一口を飲むのがやっとだ。

うっかりそれ以上になると、直ぐに気管支の気道が狭くなるらしい。


薬が手元になかった時は、長いこと息をする事ですら苦しそうにしてた。


鼻炎もあるので、長期に渡る強い劇薬は、慢性化を引き起こし、減薬をさせつつ10年以上は劇薬の投薬は本人の強い意思でストップしてるけども、リバウンドを繰り返してして、アレルギー・マーチ。正にそれだろう。


僕の母さんは、昭和のホステスだと以前書いたけども。


酔うと、3才の僕に、包丁を突き付けて、自分でやれと言われたり。焼却炉に置いてきぼりにして、僕が泣き叫ぶと、しょうがないわねー。とばかりにドラム缶の下のところの排気口みたいのから出してあげたわよ、って。


そんな気性の荒さも酷い人だった。


今時は先ず見ないのだが、バブルの景気の煽りの残る、当時は真夜中の3時位まで常連の飲み屋を連れ回されて、小さい男の子ってだけでママさんたちから可愛い可愛いって言われて、悪い気はしなかった。


けども呑み屋のメニューは高いので一番安いレーズン・バター。余裕のありそうな時は追加でトマトのサラダ。


御人好しだった。父さんの話は次の機会にでもしよう。


ママは、食ってなかったからか?


今は、意外と食物の好き嫌いがない。


カレーはスパイスの調合に凝りだす。


。パスタもイタリアン・シェフのページサイトから研究をして良く作るのでペペロンチーノも一味唐辛子で調整をしてる。


キムチも食べられる様になってくれた。


しかし、妻の作る辛いごはんは、辛い!辛い!って言いながら食卓に出される。


だが、毎度毎度、全くと言って良いほどに、辛さを感じない。


長男も体調に寄っては辛い!辛くない。


辛さには多少は慣れたらしい。


長女は言わずもがな。妻がどうにか食べられる辛さのご飯でも一口で残してしまう。野菜嫌いも始まって、卵焼きに青菜を混ぜ混んだりしてる。


そうしてると、それはスパニッシュ・オムレツだよ。って、英語が出来ないのに、興味のある英語名は時々ネットでの情報で、僕でも知らない英単語が出てくる。


そうして、卵焼き1つでも拘り出す。


卵料理は、ダシ入の卵焼き、プレーン・オムレツ、スクランブル・エッグは圧倒的に妻のが上手い。


仕上げも拘りが始まらなければ最短でれると言う。後の章で書くつもり。


ただ、目玉焼きだけは、僕の蓋をしてスチームみたいに蒸し焼きにする目玉焼きには自信がある。


妻は、気が長くないのか、それを教えると、途中で面倒になって炒り卵にしたり、ちゃんと作っても、他の家事を交えながら、体内時計で計算をするという。(とある科学のレールガンの小萌先生ばりだ)


「体内時計で空腹の時間も計算してるのですよ~いろいろあるのですよ~いろいろね~♪」


実は、体内時計は、腹時計なので。実際の時間と、必ず違いが生じるもの。


それが、生命の生きていく上での基本性能の1つらしい。


僕は、台所に立ったら立ちっぱなしで、そんな器用な真似は出来ない。


最近、長女が唐揚げにハマり出したから作ってるんだけど。


最近、一度だけ妻に作らせた。


やはり他の家事をやりながら弱めから中火で、長時間で調理した、全体にふっくらしたから焼きを作ってくれた。


長男も、長女も、時々は、お手伝いをしてくれる。


妻は果物の偏食が酷かったらしい。


バナナも苦手だったが、中学のマラソン大会の練習の時に克服をしたらしい。


今は、アレルギーの酷いときは体温が上がって炎症が辛くなるカレーだけは御法度だという。


ネットの仲間で、スパイスの種類の多くてごった煮に見えると言ってた見習いのイタリー・シェフのこれだけはありのビーフカレー以外は認めない話も言ってた。


勿論、パパ、長男は、何でも食べれる。


幼少の頃のママ譲りなのか?長女の偏食が出てきた。


同じならどうせそのうち何でも食べれる様になるだろう。


ママのうつが酷いときの拒食が心配だが、自覚をして頑張って食欲減退でも少しは食べる様になった。


そういえば。


新婚でつわりやらで、体がキツいって頃。


スーパーで買ったパックの焼いてある鮭、玄米の炊いたの。ドクダミ茶。


それだけ弁当に持たされた日に警備で隊員の仲の良い先輩から。「夫婦喧嘩でもしたの?」言われて、違うと説明した日もあった。


例の、レーズン・バターを弁当と一緒におやつにかなりの量を持たされた事もあった。


流石に、気持ち悪くなったよ。


完食したのを気付いた時。悪いことをしたって、体の心配をされた。


本人は、治したいところだらけだって。えらく気にしてる。


ふとした時に、ママに、


「君は、冷たい人間にはなれないよ。」


言ってみた事もあった。


反応は、「?」


長男は僕にそっくりなのか、すぐにふざける。


「ママ。優しいだけ。」


言われてた。


長女は。


「パパとママ、にーちゃんも、大好き!」


そればかりで十分。


見合婚を全否定する差別的な考えはさらさらないけども。


けども、やはり、恋愛婚で良かったと思う。


(続く。)

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