第118話 ありふれた出来事
飛び散る光の粒子が
あたりを黄金に染めた
緑の風が吹く午後
混じり気ない空の下
行き交う人の群れを
一瞬の静寂が包む
嘘のつけない日差しが
頼りない体を包んだ
夏にはまだ遠く
春はすでに通り過ぎ
そんな曖昧な日の
ありふれた出来事
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