第106話 自由

こんなにも分厚いドアの中で

こんなにも大きな鍵を掛けられ

こんなにもグルグル巻きに

手も足も鎖で縛られてるけど

ふわふわ巡る思考だけは

誰にも止める事なんてできないから

脳内でいくつもの妄想を織り成す

あたしはこんなにも自由だ


さあ想像の鍵を手にして

扉を開ける準備をしよう

錆びた鎖は鋭い牙で

噛みちぎってしまえばいい

開かれた世界はどんな色?

襲いかかってくる現実も

あたしだけの色に染めてしまえ

だって脳内はいつも自由だから

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