第48話 ゲーム

この手の命にキスをして

心臓に剣を突き立てた

痛みは甘い蜜のように脳を刺し

後悔は麻薬のように痺れを伴う


胸に広がるのは焦燥それとも安堵?


ゆるやかに狂っていく思考

生も死もきっと依存性の高いゲームだ

どちらに転がり落ちようとも

試すことをやめられない


さあ、抑えられない衝動を頂戴


粉々に砕ける体

キラキラ輝くガラスの心は

晴れ間に突然降る雨のように

見る者の胸をかき乱す


きっとそれは美しいということ

訪れた命の瀬戸際で

最期の光を放つのは

生と死の境界線


飛び越えてくるのは誰?



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