第7話 いつもの朝

いつも通りの道を行き

いつも通りに過ごす朝

それなのになぜか

右の目から涙が流れ続け


何か哀しかったわけでも

どこか痛かったわけでもない

ただどうしようもなく

ここに独りだっただけ


何も変わらない朝に

変わることない風景は

バカみたいに泣き続ける

私をただ見送って


涙は涸れることもなく

右の頬を濡らし続ける

情けない姿のまま私は

日常へと埋もれていく

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