実力テストの葛藤
火曜日も、次女と長男は胃腸炎でグッタリで学校を休みました。
それでも少しは回復して、夜にはそれなりに動けるようになっていた次女は、翌日学校に提出する進路関係の書類の書き込みに時間を取られ、寝るのが遅くなってしまいました。
「早く寝なさい」
「でも、これが終わらないと寝れない。明日までだし」
具合の良いとき、もっと早い時間にすればいいのに、どうしてもギリギリになってしまうのは、私も同じなのであまり強くは言えませんでしたが、とにかく書かねばと言うことなので、分からないところなどを相談しながらどうにか埋めました。
水曜日には中学最後の実力テストがあり、朝から受験と同じように五教科を受ける最後のチャンスでした。先生方も必ず受けるようにと何度も念押しているテストです。当然、次女にも受けてもらいたかったのですが、如何せん体調が芳しくありませんでした。
長男も朝出かけようとして嘔吐し、欠席。次女は前日遅かったにもかかわらず、6時台に目覚め、どうにか早く起きようと身体を動かしていたようですが、激しい腹痛と吐き気にやられ、途中で力尽きてしまいました。
8時に学校に電話し、
「起きているんですけど、どうにかテストに間に合うように連れて行きます」
と伝え、起こし続けます。しかし、体調が悪いと本当に動けない上、食べ物もあまり喉を通らず、気持ち悪いの繰り返し。朝ご飯を軽く与え、着替えさせますが、グッタリと動けなくなってしまいました。
8時45分にはテスト開始です。
次男も送らなくちゃいけないし、学校には連れて行かなければならないしでピリピリしてきます。
テスト開始時間を過ぎ、もうダメだ、仕方ないと再度学校へ電話。
「1時間目間に合いませんでしたので、具合見て途中で連れて行きます」
幼稚園に次男を送り届け、戻ってから再度起こしますが、起き上がることすら出来ません。こたつの中に半分体をツッコんだままうつ伏せで力尽きていたので、こたつをずらして本体を引っ張り出しますが、お腹を支えればお腹が痛いと言うし、胸の下に腕を入れれば息ができないと言ってきます。
だんだんどうしようもない気持ちが高まってきました。
長男も一緒にこたつで寝てしまい、もう、学校へ行く雰囲気など微塵もなくなりました。
10時半過ぎに再度中学校へ電話。
『今日はもう、無理みたいですね。本当は今日ですけど、次女さんは明日、日程変更してテストを受けましょう』
と先生から話があり、ホッとしました。
次女にも、
「明日のために、今日はゆっくり休んで、明日こそ朝からテスト受けるよ」
と伝えました。
「これが本番ならどうするの。受験生は健康管理も仕事のうちだよ。インフルになったから受験出来ませんでした、とか、体調悪いから行けません、とか、そういうわけにはいかないの。インフルになったら学校側だって来られたら困るだろうし、言い訳は一切通用しないんだよ」
「でも今回の胃腸炎は仕方なくない?」
「仕方なくない!」
確かに、具合が悪すぎてしんどい思いを私も久々にしましたが、こんなことでは先が思いやられます。
第一、私が仕事を再開するまで、本当にカウントダウンなのです。
その翌日、29日木曜日には、朝早く目覚め、前の週と同じように小学生と一緒に家を出ることが出来ました。
体調は間違いなく日々良くなっているようです。
そこにイレギュラーが介在しないよう、もう少し健康に気を遣わせなければとしみじみ思いました。
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