期末テスト

 12月4日火曜日から私が仕事に復帰するため、次女に残された時間はおよそ半月となりました。

 11月19日月曜日、土日の疲れを引きずりつつ、どうにか学校へ行きました。お腹の調子が悪いとのことで、早上がりだったため、夕方小児科へ連れて行きました。前の週に長男と一緒に行った、かかりつけの小児科とは別のところです。そこの小児科は、多めに薬を出してくださるところなので、次女も安心して受診しました。処方された漢方は苦かったようですが、お陰で少しずつ体調もよくなりました。

 翌日も給食から学校へと行きましたが、本当はそんな時間から行くのでは間に合わないことを、本人もよく分かっていたはずです。

 21日、22日は期末テスト。前回中間テストでは、全教科を皆と同じ時間に受ける目標は叶いませんでしたので、今度こそと二人で話しました。

 普段は23時半頃までかかってする家事を、私も22時台前半までにどうにか終え、次女も早く布団に入ります。これまで色々試して、早く寝れば早く起きられそうだと分かったので、翌日に備えたのです。


 そうして21日水曜日。

 次女は6時台に目覚めることが出来ました!

 あまりにも嬉しくて嬉しくて、とにかくびっくりしました!

 しかも、頭が重くて動けないという風でもなく、頭痛や腹痛はいつも通りにあることはあったようですが、体の重さはそれほどではなかったようです。他の子たちが6時から6時半頃にかけてダラダラと起きてきて、暖房の前で着替え始めるときにはもう、体を起こしていました。

「お姉ちゃんが起きてるのに○○は準備出来てないの? どっちが早くご飯食べられるかなぁ」

 と、三女や次男に言うと、

「え! 次女起きてるの! ワッ! ホントだ!」

 とかなりびっくりしていました。

 それくらい、次女が朝起きるということは奇跡的なのです。

 他の子たちと同じ時間で朝食を食べ、制服に着替えて出かける準備をします。これがまた、ダラダラとやる気がなくなって、前日登校隊に遅れていった三女よりも早かったのでした。

 雨の日で、三女は準備に手間取りました。7時25分出発なのに、30分過ぎても準備が出来ていません。雨合羽を着込んで、ランドセルカバーを付けてと、準備に時間がかかる雨の日だから、尚更早くして早くしてと言っても、眠くて文句を言うばかりで、自分で支度が出来ないのです。

 見かねた次女が、

「私が三女を途中まで連れて行くよ」

 と通学カバンを背負い始めたので、更に驚きました。

 つられて、いつも連続テレビ小説を見ながら朝ご飯を食べる次男でさえ、早く準備をしなくてはと、珍しく7時半ころには準備を終えていました。

 次女が一緒に登校するとあって、三女も嬉しかったのか、準備にスパートをかけました。

 そして、手を繋いで一緒に連れて行ってくれました。

 あとで聞きましたが、右と左で行き先が別れるまで早足で連れて行き、その後踏切を越えたところでどうにか三女は長男たちと合流出来たそうです。

 私が次男を幼稚園へと連れて行ったとき、小学校の近くですれ違ったのですが、そのときにはすっかり登校隊の列に三女も並んでいました。


 そんなこんなで奇跡的に期末テスト一日目は終了。病気になって初めて最初から最後まで皆と一緒に一日テストを受けることが出来ました。

 そして二日目のために、この日も早く床に就きました。

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