嫌な季節
9月2日頃から、長男の具合が悪くなりました。寝冷えじゃないかと薬を貰い、次女も一緒に薬を貰ってきていました。3日月曜日にも回復せず小学校を休み、4日には少し回復したからと頑張って登校したのですが、結局5日も休むことに。次女も具合が優れず、起きるのが辛くなっていたところだったので、かなりガックリしました。
6日木曜日は午前中、運動会。小1の三女が元気に支度する中、長男はグッタリしていました。応援団長なのに、全然体調が優れず、とてもじゃないけど運動会どころではなさそうでした。学校には行きたいと本人は強く言っていましたが、見るからに走れる状態ではありません。仕方なく、ランドセルと医者の診察券をそれぞれ持って出かけました。
幼稚園の送りのあと、小学校のグラウンドを覗くと既に準備が行われていました。グラウンドに車を横付け、長男の友だちに声をかけると、皆がワッと集まってきました。
「大丈夫?」
クラスの子たちが駆け寄る中、起き上がる力も無い長男。担任の先生は、
「運動会も大事だけど、今はあなたの身体が大事だから、学校は休みなさい」
と諭してくださり、それでようやく、長男もホッとしたようでした。
幸い、単なる風邪の延長のようでしたが、毎年秋になると具合が悪くなり、何かしらの行事を休んだり、無理してでたりしている長男には、同情します。先日、通知表配布の際も、担任の先生にこの時期はねと言われてきました。これも何か、変な持病なんだろうかと思うくらい、ピンポイントに具合が悪くなるのは辛いものです。
結局、その週末まで長男は学校を休んでしまいました。
そして次女も。
長男が運動会を休んだその日に、二学期始まって最初の欠席でした。
具合が悪い、動こうと思っても動けない。
声をかけても身体に手を添えて無理やり起こそうと思っても、動けないものは動けない。
翌7日金曜日は夕方学校へ何とか行きましたが、結局この週は給食を手に付けること無く終わってしまったのでした。
8日土曜日。
町が主催で行っている高校受験講座の日。9時半には公民館へ行かなければならない大切な日です。
全くと言って良いほど受験勉強とは無縁の生活を行っている次女にとって、貴重な勉強の機会となるはずでした。
しかし、この日は生憎の天気。具合も良くありません。
前日には、
「絶対に早起きするんだよ」
と念を押して置いたのですが、一体いつ眠ったものやら……、声をかけても何をしても全く動きません。
夫はまた自分の会社の野球大会の応援で朝から不在でしたので、私がどうにかしなければならないと、無理やり次女を着替えさせ、必死に声をかけ続けました。部活の無い長女にも声をかけて手伝って貰おうとしましたが、そうそうに諦めてしまいます。
「これ、無理だよ。行けないよこんなん」
私の気持ちとは裏腹に、長女はあっさりと引き下がりました。
しかし、そうそう簡単に諦めるわけには生きません。
この日に行かないで、いつ行くのだと思って、頑張って準備しました。
それでも、どんなに頑張っても次女は起きませんでした。
時間が迫り、担当の方に「遅くなります」と電話して、頑張って、無理で、結局残り30分くらいになってから、
「今日は難しいようです。次回からお願いします」
と、電話口で何度も頭を下げました。
ショックも良いところです。
あとでゆっくりと目覚めた次女は、
「無理だよ。具合悪いもん」
やたらとあっさりしていて、益々落ち込みました。
大人がどんなに頑張らせようと思っても、これではどうにもなりません。
本人曰く、体育祭で頑張りすぎた反動だとか。一週間も反動が続くわけ無いだろ……と、力が抜けていったのを覚えています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます