ヘルプマーク
体育祭の翌日から次女は、筋肉痛が酷いと何度も訴えてきました。
「そこら辺のやる気の無い子たちよりずっと沢山走ったんだよ!」
普段全くと言って良いほど運動などしていない次女は、体育祭で全エネルギーを使ってしまったのかと思うくらい、翌日からはぐったりでした。
振り替え休業を挟んで9月4日火曜日には、必死に学校へ行くよう朝から訴えかけ続けましたが、体が重いのか殆ど動けず、結局夕方、学校が終わる頃になってからやっと学校へと向かいました。
その日、学年便りを見せて貰うと、次女が撮ったらしい写真が何枚か載っていました。本人は嬉しそうに、
「これ私撮ったヤツ、これも」
と、そのときの状況交え教えてくれました。
まさかそんなに頑張れるとは思っていなかったようで、先生方もだいぶ驚かれていたようです。
そしてその帰り道、ふと思い立って、役場の保健センターへと向かいました。
「ヘルプマーク貰いに行こう」
ヘルプマークとは、見た目には分からない障害を持っている人(義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方、精神障害・知的障害・妊娠初期等々)や、助けや配慮が必要としていることが外見では分からない人々が、周囲にそのことを知らせることで、援助を受けやすくするようにと作られたマークのことです。東京都で2012年から使われているマークだそうですが、9月からは山形県でも配布されることになったと知り、早速申請に行くことにしたのです。
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参考一覧
(※ヘルプマーク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%AB%E3%83%97%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AF)
(※ヘルプマークの普及に取り組みます — 山形県ホームページ
https://www.pref.yamagata.jp/ou/kenkofukushi/090004/tiikiseikatusien/helpmark/fukyu.html)
(※助け合いのしるし ヘルプマーク
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/helpmarkforcompany/index.html)
(※ヘルプマークとは?対象者や配布場所、受けられる配慮は?合わせて使いたいヘルプカードについても紹介! - LITALICO発達ナビ
https://h-navi.jp/column/article/35026583)
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保健センター窓口でヘルプマークのことを伝えると、
「どなたの分ですか?」
と聞かれたので、一緒にいた次女の方を向いて、
「娘の分です」
と伝えました。
予備知識として、申請には書類は要らない、ということは知っていましたので、直ぐに貰えるかと思ったのですが……、かなりバタバタして、障害の内容も聞き取られました。どうやら、県の方から、どういった理由で必要な方に配っているのか記録を取るように指導されているとか何とか。身障者手帳のありなしや、診断が間違いなくなされているのかなども聞かれましたが、起立性調節障害は普通の身体障害や精神疾患、発達障害などとは違って、大人になれば治る病気だから、手帳は交付されないんですけど……。
首を傾げながら待っていましたが、どうにかこうにか交付して貰えました。
ヘルプマーク担当者が不在だったのと、9月からの配布開始で、ヘルプマークも届いたばかり、他の職員への周知も未だだったそうで、だいぶ早く貰いにいったから仕方ないかとは思いましたが、保健センターの職員でさえ、その内容が未だ曖昧だというのには少し驚きました。
使い方を一通りうかがい、
「未だ認知度が低いので、付けて歩いても分かって貰えないことも多いと思います」
と一言添えられました。また、
「裏面にシールを貼って、もしもの連絡先等書いておけるようになっていますが、個人情報を書き込むことになるので、親御さんの方でどうするかよく考えて持たせてください」
とも言われました。
シリコーンゴム製のヘルプマークはとてもよく目立ちます。
まだまだ認知度が……なんて言ってられません。もし仮に、上手く体調が戻ったとしたら、一人で歩いて学校に行くことになります。具合が悪く、グッタリしているときにどうして貰いたいのか書いておくだけでも良いんじゃないかな、この子は具合が悪くなり易いんだと分かって貰えるだけでも良いんじゃないかなと、そういう軽い気持ちでマークを貰いに行きました。
障害のありなしにかかわらず貰えるマークなので、悪用されないことを祈りつつ、というものらしいのですが、とても良いマークだと思います。
次女は自分の体調について、簡単にまとめてマークの裏に貼り付けていました。そこには、個人情報は載せていません。
少しでも、誰かに優しい社会になってくれればいいねという、優しい取り組みが広まれば良いなと思います。
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