オープンスクール一校目
8月2日木曜日は、次女の一校目のオープンスクール。進学校でもある、長女が通っている高校に見学に行くことになっていました。9時の開始に合わせ、30分以上前に出発する必要がありました。通院の時でも、自宅を出るのが9時半、というのが最高だったので、8時半には家を出ていなければならないオープンスクールは、ある意味挑戦でした。
志望校ではありませんが、イベントでは何度か足を踏み入れている、馴染みの高校です。入部体験のため、長女も同じ時間に高校へ向かう必要があったので、起こすのと準備するのを手伝って貰いました。
次女は緊張からか早めに目覚め、どうにか歩けるようでした。気持ちは少し軽くなりましたが、小6の長男に、三女と次男の面倒をお願いしなければならないという、もうひとつの心配事がありました。
「あんたが、今日家の中で一番年上になるんだよ」
長男に言うと、
「嘘だろぉ~」
とガックリした様子。休みで調子づいた三女と次男は、長男にたてついてみたり、殴ったり蹴ったりすることがあったので、どうにか頑張って落ち着かせて貰わなければなりませんでした。
「頑張ったら、マックでハンバーガー買ってきてやるから」
最終的には物で釣りました。
荷物を載せ、次女を乗せ、長女と三人で校舎へと向かいます。
高校の駐車場から、長女が次女に手を貸して歩き、昇降口で別れました。私と次女は体育館へ、長女は部紹介のため部室へ行きました。
その日は暑く、体育館は蒸していました。
熱中症についての注意が盛んに叫ばれていた頃でしたので、飲み物は持たせましたが、飲む時間があるのかどうか。
私は次女の後方にある保護者席に座り、じっと様子を見ていました。
体育館には、学校中から集められたと思われる扇風機か何台も置かれ、絶えず首を振っています。しかし、館内全てを涼しくするにはとても足りない量です。
ただでさえ暑さに弱い次女が長時間座って話を聞いていられるのか、そればかりが心配でした。
説明が一通り終わると、授業体験。希望した授業ごとに生徒が呼ばれ、立ち上がって担当の先生の後ろに付いていきました。次女は長時間座っていると立ち上がるのに時間がかかるので、大丈夫かなとずっと見ていましたが、きちんと他の生徒と同じように立ち上がっていました。
ホッとしていると、次女がそろそろと寄ってきて、
「大丈夫だから、ママは一旦家に戻っても良いよ。終わったら呼ぶから」
ちょっと意外な言葉が返ってきました。
「いいの?」
「うん。大丈夫」
ニコニコしていて、元気な様子でした。
「終わったら電話して」
次女の背中を見送りつつ、私は言葉に甘えて、一旦家へと戻りました。
長男が一人でしたの子の面倒を看ていたところに、私が戻っていくと、皆ニコニコ顔でした。
「友だちからプール誘われたけど、行けなかった」
長男は残念そうでした。
7月末から暑い日が続き、プール日和が続いていたのです。本当なら、泳げば気持ちのいい天気でしたが、幼稚園児の次男を小学校のプールに連れて行くわけにはいきませんから、グッと我慢したようなのです。
「午後から行くっていった」
それしかないだろうなぁと、本当に少し可哀想でしたが、こればかりは仕方ありません。
昼近くになり、≪終わった≫の連絡を見てから迎えに行きました。
次女は長女と共に昇降口で待っていました。
「ずっと長女ちゃんの部活のところにいた」
直ぐに妹だと分かって貰えて嬉しかったとか、色々お喋りしたとか。
学校の雰囲気もわかり、とても楽しんだ様子です。
あくまでも参考でしたが、とても良い経験だったようでした。
長男が行きそびれたプールはというと、暑過ぎて解放中止のメールが小学校から流れてきました。
気温が高すぎても、水温が高すぎても、熱中症になりやすいため、学校側では大事を取って、午後からのプール開放を殆ど中止していたのでした。
これには長男も三女もがっかりしていたようですが、留守番のご褒美に買ったハンバーガーでご機嫌は持ち直したようです。
ふと、思うことがあります。
もし、次女が病気を発症していなければ、長女と同じ学校へ行くのは容易だったかも知れません。もしかしたら、もっと上の学校を目指すことも出来たかも。
だから、あくまで参考、というふうに考えるのはとても辛いのですが、現状を受け入れれば、理想でしかないのは周知の事実です。
「次は第一志望校だから、また頑張って起きるんだよ」
翌週にもあるオープンスクール。
まだまだ早起きの日は続きます。
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