期末テスト二日目

 6月27日水曜日は、朝から雨でした。

 東北のあちこちで大雨で、暑さが少し和らいだ程でした。

『今日、雨が酷くて危ないから、そっちに行くの延期するね。行くとき改めて電話するから』

 朝一でお義母さんから電話がありました。

 少しは準備する時間がありそうだと、少しホッとして、その後皆の準備や朝ご飯に費やし、次女を起こすのに専念しました。

 珍しく、次女は早めに目を覚ましました。どうにか8時台には学校には入れそうでした。

 色々と準備に手間はかかりましたが、次女を1時間目の途中に中学校へ送り届け、その後次男を幼稚園へと連れて行きました。

 中途半端な時間だったこともあり、本来その時間に受けられるテストではなく、時間が短く済む前日の保体のテストを別室で受けさせて貰ったそうです。その後は、最後まで頑張ってテストを受けることが出来ました。


 夕方次女を迎えに行くと、どうにか受けるものは受けたとホッとしたような顔をしていました。

 ただ、前日と1時間目のテストに関しては、受けられなかったので、明日以降にさせて貰うことになりました。規定の時間に行わなかったので、順位に反映はされませんが、ありがたい配慮でした。


 そうして期末テストの日程を何とか終えた翌日、今度はお義父さんから電話がありました。

『天気も回復したから、今日行くから』

 次女の支度をしつつ、家中の掃除です。

 少し前にハウスメーカーの点検があったので、普段よりはだいぶ綺麗でしたから、なんとかなりそうです。

 お義父さんとお義母さんの寝る布団は、少し前に片付けた子ども部屋に敷くことにしていました。長女を一人部屋に引っ越しさせたため、12畳ある子ども部屋の4畳ほどが空いていたのです。幼児用のジャングルジムを置いていたのですが、それを畳んで片付け、無理やり布団を二つ敷きました。

 と、カーテンが半開きになっていることに気が付き、ふと見上げると……。

 レースカーテンがビリビリに破られ、上下で真っ二つになっています。

 とても、縫えるような状態ではありません。

 慌てて寸法を測り、ニトリに走ってレースカーテンを調達しました。

 どうやら下の子どもたちが、カーテンに捕まってぶら下がるというとんでもない遊びをしていたようなのです。散々怒りましたが、後日、同じ部屋の別のカーテンフックが全部壊れて、レースカーテンがだらんとしていたところを見ると、全く反省していないようです。

 布団を用意し、体裁を繕いましたが、本当に酷いものでした。


 夕方次女と三女、次男を迎えに行くと、丁度お義父さんたちがやって来ました。

 近くのスーパーで買い物し、家で皆で食べることに。

 車で旅行するついでに宿を借りるため寄ったとのこと。以前も同じようなことがあったので、そうかな、なんて思ってましたなどと、色々会話を交わしました。

 うさぎのことは年賀状などで伝えていたはずでしたが、まさか次女と一緒に茶の間で寝ているとは知らず、かなりびっくりしていました。夜中物音がすると寝付けないお義母さんにとって、夜行性のうさぎのカサカサ音は、眠りを妨げる要因でしかないように感じたようです。


 翌朝、夫が消防団の練習で5時頃出かけ、私も5時過ぎに目を覚ましました。

 朝の準備をしているとお義父さんとお義母さんが次々に起きてきたので、夫が出かけたことを伝えました。

「今なら未だ練習してると思いますよ」

 場所を案内すると、そのまま荷物を詰めて旅行へと行ってしまわれました。


 目標だった期末テストは、遅れながらも何教科かは受けることが出来、戻って来たテストには点数が付いていました。

 一部、勉強していないにもかかわらず高得点だった教科もありましたし、基礎もさっぱり分からなくなっていた教科は10点台と、0点よりは良いよね、というのもありました。ともあれ、これで一学期の成績は1以上のものがつくことが確定し、それだけでもホッとしたところです。

「勉強して無くてこれなんだから、勉強すれば点数上がるだけだよ! これ以上下がることはないんだろうから、上がるだけなんて凄くない?」

 と、少し詭弁かも知れませんが、そんなことを、私と長女で次女に話しました。

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