中学校での面談

 5月23日水曜日、私は幼稚園の遠足で休み。

 夫が仕事から戻ってきたあと、長男に下二人を預けて、次女も連れて三人で中学校へと向かいました。

 県立病院の話を聞いて貰ったあとに、中学校で話を聞いた方が良いのではないかということになり、こういう日程になったのでした。


 約束の19時、中学校へ行くと、校長室に通されました。

 長机に校長先生、学年主任の先生、養護の先生、そして担任の先生がお待ちでした。

 挨拶を交わしたあと、次女は担任の先生と共に教室へ行き、残ったメンバーで話し合いが始まります。

 4月に赴任してきた新しい校長先生は、この日のためにレジュメを作ってくださっていました。

≪次女さんの今後のために≫

 と書かれたプリントが全員に配られました。

 まずは前日の県立病院での話のおさらい。進路についての本人の考えと、私たち両親の考えを学校側が確認します。

 次女は、卒業後就職率の高い近隣の県立高校への進学を一番に希望しているようだということ、私たちもそれがベストではないかと考えていることを伝えました。

 学年主任の先生からは、主治医の先生とのやりとりや、学校側の考える問題点、今後していかなければならないことをお話しいただきました。

 その後、次女と担任の先生も混じって話を続けました。

 進路について、次女からも聞き取りを行い、私達が話したことで間違いないことを確認します。

 学年主任の先生からは、更に、成績や進路について、細かい話も聞くことができました。


・進路は12月に最終決定する。

 11月には内申点が決まってしまう。

 内申点は、3年生の成績が対象。1、2年生の成績は参考。

・内申の対象となるテスト・実力テストの回数は限られている。

 1学期の期末、2学期の中間、2学期の期末テストの3回で結果を出さなければならない。

・学校側は内申書に嘘を書くことが出来ない。

 受けていないテストを評価点として加点することが出来ない。

・授業に参加しないと内申点が付かない。

 レポートを提出したり、課題を提出したりして、きちんと勉強していることをアピールする必要がある。

・1学期の点数が低くても、2学期の点数が高くなっていれば、努力していると認められる場合がある。


 これらは事実として提示されました。

 その上で、学校、病院、親の三者が連携し、次女を通常の生活に戻していくための細かな話し合いが行われました。


・今のところ、主に母が行っている夕方の送迎を止め、自力で歩いて登校し、体力を付けていく。

 ホームルーム、スクールバスの発車前には学校へ入る。

 原則、18時以降は登校しないようにする。

 これは、高校入試、高校通学のための体力作りのために必須。

・5月中は、まず、自分の力で歩くこと。

・今のところ評価点はオール1確定なので、そこから少しでも加点出来るよう、中身の伴う出席にしていく。

 1学期の期末テストは受ける。

・生活リズムを見直し、食事内容を変えていく。

 体重の減りが激しく、このままでは受験まで体力が持たないので、5kg程度体重を増やす。

・12月までには8時台で登校出来るようにする。

 段階的に早くしていき、最終的に授業を5時間受ける体力を付ける。

・止めている給食を早期に再開出来るようにする。

 母の介護休業が始まったら、出来るだけ速やかに給食を再開して欲しい。


 そして、7月5日、6日に行われる職場体験には参加するという目標が掲げられました。

 職場体験は、希望する事業所に指定された時間にお邪魔して、仕事の体験や指導を受けさせて貰うものです。

 時間帯は事業所によってまちまちですが、早いところですと午前8時前後に現地集合しなければなりません。

 このとき、次女の平均起床時間は12時でしたので、とても、参加出来るような気がしませんでした。

 しかし、一度行くと言ってしまえば、先方にもご迷惑をおかけするため、絶対に遅刻欠席の出来ない重要な行事です。

 あまりにも過酷なスケジュールに、気が遠くなりそうでしたが、これはもう、私たちが仕事をしながらできる範囲を確実に超えていると再認識させられました。

 次女の将来を考えれば、やはり長期間休んでゆっくり向き合うほかないようでした。

 

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