凶暴な羊
羊とは、古くから家畜として利用されてきた動物です。主に羊毛を得るために飼育されますが、肉や乳も利用されることがあります。
人間との関わりは古くからあったようで、家畜化されたのはシュメール人の時代であり、文化の面でも十二支のひとつだったり、キリスト教では信徒を子羊に例えたりと、人間とは長い付き合いのようです。
とまあ、おなじみの動物である羊ですが、そのイメージはどのようなものでしょう。
温和、従順、人畜無害、もこもこ、ふわふわ、めぇーめぇー。まあだいたいこんなところでしょう。
実際、武器らしいものはツノしかありませんし、そのツノも品種によっては生えてないこともあります。
性格としてもヤギよりはおとなしいのは確かなようで、基本的に戦うよりも逃げる方を選ぶ傾向があるのが羊という動物のようです。体格も馬や牛なんかに比べると明らかに小さく、サイズ的に威圧感を受けることもないでしょう。
だったらやっぱりおとなしい生き物じゃん! となるかというと、しかしそうでもないようです。
まず一つ、羊のオスは他の哺乳類と同様にオス同士で喧嘩をすることがあります。その喧嘩の方法というのは、頭突きです。お互いに助走をつけて突進し、真正面から頭をぶつけ合うというのです。
頭突きの様子については動画などを検索してもらえればよく分かるかと思いますが、本当に見てるこっちが怖くなるくらいの勢いで激突します。しかも、場合によってはお互いが血まみれになるまで喧嘩を止めないこともあるのだとか。
そしてもう一つ。オスの羊は羊以外のものに対しても頭突きを仕掛けることがあるようです。しかも、後ろから突撃されて転ばされたとか、そんなかわいいレベルでは済まないものもあるようで、バイクを突き飛ばしたり、車のバンパーをへこませたり、凶暴化した羊によって人が亡くなるということすらあるそうです。
以上、羊だって獣だぜというお話でした。
ちなみに、破城槌の先端には羊の頭部を模した金属のパーツが取り付けられていたり、そもそも英語で羊を表すramが「激しくぶつかる」という意味も持っていたり、調べれば調べるほど今までのイメージは何だったんだって感じが……。まあ他のもっと獰猛で凶暴な動物たちに比べれば全然マシなのかもしれませんが。
創作用メモ 逃ゲ水 @nige-mizu
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