ヤンキーVS魔法少女

作者 平良野アロウ

15

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★★★ Excellent!!!

明確な目的があって行動力のある主人公は良い。
それがたとえただ事態を妨害する不良であっても楽しくなる。
なので、今作の主人公の在り方には、どうしても惹かれてしまうところがある。

この作品では、「魔法少女同士のバトル」というよくある設定を利用しながらも、その物語の主人公を「戦いたいから」と勝手に乱入していく、まったく部外者の不良にした事で、ちょっと変わった味付けになっている。
個性豊かで、様々な戦い方を用いる魔法少女たちの描写に加え、群像劇のような形で多くのキャラクターの顛末が捌かれていく。
キャラクターが多い中で割り切りも上手で、キャラが増えすぎてわけわかんなくなる事もない。

また、イロモノっぽい題材ながらも、あくまでやる事は堅実。
小細工抜きに面白い展開を攻めてきて、非常に読みやすくもある。
勢いや題材のキャッチーさに甘えない話作りが凄く好感が持てたりする。

書き手としては、たまたま「魔法少女」「不良」といったモチーフや一部設定(自分が後……)が被った関係で、対抗心を抱かずにはいられない部分もあるものの、普通に面白いので期待しながら読んでいきたい。
「カッコいい不良」は、やはり廃れさせても、半端に描いてもいけないモノである。