第143話 新人狩り

 リックが試験を終えてロビーに戻ると、待っていたリーネットが近づいてきた。

 その手にはキレイに畳まれたタオルを持っている。


「おかえりなさいませ。リック様」


 リックはリーネットからタオルを受け取った。

 空調の効いていなかった第二闘技場は暑かったので、大した運動はしなかったが少し汗をかいていた。ありがたい限りである。


「おう、リーネット。合格したぞ。これで今日から俺も『拳闘士』ってことだな。Eランク試験のときに比べてあっさり決まっちゃったから実感ないけど」


 そんな事を話していると。


「ちょっと、待ちないさい!!」


 廊下の方から甲高い声が聞こえてきた。

 アンジェリカである。

 彼女は、ズンズンと大股でリックに歩み寄ると、まるでメンチを切るかのように詰め寄って来た。


「なんで、アナタがこんなところにいるんですの!!」

「なんでって言われてもなあ」


 それを言ったら二等騎士だったアンジェリカがなぜ『拳闘士』になっているのかもだいぶ疑問ではあると思うのだが。

 リックは正直に答えることにした。


「来月開かれる『拳王』トーナメントで優勝するためだよ」

「はい?」


 アンジェリカは自分の耳をポンポンと叩く。まるで、何かおかしな幻聴が聞こえたかのような仕草である。


「もう一度、言ってもらってもよろしいですか?」

「ん? いやだから、今年の『拳王トーナメント』で優勝するためだよ」

「……」


 アンジェリカは呆れたように、はあ、と大きなため息をついた。


「リック・グラディアートル……アナタが常識はずれなのは嫌という程分かりましたが、それは不可能ですわ」

「んー、そうか? 俺はコレでも結構強いつもりだぞ」


 自分がそれなり(当社比)に強いということは、Eランク試験の時に十分に実感したリックである。


「知ってますわ!! つか、ついさっき思い知りましたわ!! そうじゃなくて、いくら強かろうと無理なのよ」

「どういうことですか?」


 横からリーネットがアンジェリカに質問する。


「ああ、アナタこの前もコイツと一緒にいたメイドですわね。えーと、ていうか西部リーグの仕組み知らないで入ってきましたのアンタたち?」


 アンジェリカ曰く。

 まず、西部リーグにおける『拳王トーナメント』の出場条件は、『一部リーグのランキング六位以内』に入ることである。よって、新人として所属することになる五部リーグから始めるリックは、まず一部リーグ昇格を目指さなくてはならない。

 各部ごとの昇各条件は『直近十試合の勝率が七十%以上』である。この条件はつまり、全戦全勝でも最低十試合はこなさないと昇格できないということである。したがって、一部リーグに上がるまでに最低でも四十試合はしなくてはならないということだ。

 一人の『拳闘士』が一年間にこなす試合数が平均で二十程度である。『闘技』はどちらかが倒れるかギブアップするまで武器無しで殴り合い魔法を打ち合うハードな競技だ。アンジェリカのように、高い金を払って高レベルのヒーラーが雇えるならもう少し増やせるが、それほどファイトマネーも高くない『拳闘士』が戦えるのは、月に二回が限度というわけである。

 リックが一部昇格までに必用な試合数である四十とは、単純計算でその二倍だ。とてもではないが一ヶ月でこなせる量ではない。

 と、アンジェリカが説明したのを聞いて。


「まあ、事前に調べた通りだよな?」

「そうですね。リック様」


 リックとリーネットは顔を見合わせてそう言った。

 その様子に、自慢の金髪をガシガシと掻きむしるアンジェリカ。


「アナタたち、ワタクシの説明を理解してますの!? 残り一ヶ月しかないのに、アナタが一部リーグに昇格するだけでも四十試合しなくてはなりませんのよ。それも、昇格したあとで一部リーグでランクング六位以内に入れないといけないから、一ヶ月を全部使うわけにもいかないんですわよ!?」

「うん。まあ、知ってるけど」

「はい。何をそんなに声を荒上げておっしゃっているのでしょうか?」


 そう言いながらリックとリーネットは首をひねった。

 それの何が問題あるんだろうかと? とでも言いたげなその様子に、アンジェリカはますます自分の頭を強く掻きむしるのだった。


   □□□


 さて翌日。

 西部リーグの本部でライセンスが発行されてすぐに、リックはそのまま本部の闘技場で行われる試合に出場した。

 アンジェリカはリングの上でリックと向かい合う対戦相手を見て呟く。


「相手は……ああ、小細工好きのグリットですわね」


 観客席から見えるリックの姿はやはり、それほど強そうな人間には見えない。


「まあ別に、アイツのことが気になるわけではありませんわよ。ただ、昨日とんでもなくアホなことを言ってたから、ちょっとどんな試合をするのか外から見てやろうと思っただけですわ」

「……何を一人でブツブツと話しているのですかアンジェリカ様?」


 隣に座るリーネットが淡々とした口調でそう聞いてきた。


「い、いやいや、なんでもありませんわ」


 リーネットは無表情でジッとアンジェリカの方を見つめる。


(くっ。この子、あまりにもしっかりと目を合わせて話そうとするから、少し話しづらいですわ)

「リック様の相手は有名な方なのですか? 失礼ながら、どうにも実力のある方には見えませんが」

「え? ああ、そうね。アンタの見立て通りよ。グッリト・アルバート。大の訓練嫌いで見た目通り『体力』も『身体操作』も『魔力操作』も五部リーグで最低レベルですわ。ただ、時々有望な新人を倒すことがあることで有名ね」

「どういうことですか?」

「通称『小細工』のグリット。要するにどんな卑怯な手段を使っても勝とうとするやつなのよ」


   □□□


「ふふふふふ。いいねえ、明日への希望に燃える新人くんかあ」


 グリットはニヤニヤしながら目の前の男を見る。

 グリットの視線に気がついたのか、対戦相手、リックがグリットに向かって手を出した。


「よろしく。いい勝負をしようぜ」


 グリットもニコニコした笑顔でその手を握り、握手を交わす。


「うんうん。そうだねえ。いい試合をしよう」


 そして二人は、開始位置についた。

 グリットは一人、ほくそ笑む。


(三十歳くらいかな? その年から『拳闘士』になるなんて。きっと、ものすごーく大切な思いとかあるんだろうなあ。ふふふ、最高なんだよねえ。そういうやつの出鼻を呆気なくくじいてやるのが)


 グリットが大して金にもならない五部リーグで何年も『拳闘士』を続けているのは、そのためだと言っても過言ではなかった。

 開始位置に立った両者に対して、試合前に審判によるボディチェックが行われる。足元から頭の天辺まで武器になるものを持っていないかチェックするのである。

 リックの方は問題なくクリア。

 当然キャリアのあるグリットも……。


「ん? グリット選手。それはつけていたら駄目だろう」

「え? ああ。コレは失礼。私としたことが。うっかりしていました」


 グリットの左人指し指に、指輪がはめられていた。

 当然拳を握ったときには武器になるし、中には魔力量や魔力の質を向上させる効果のある指輪だって存在する。当然、つけておくことは認められない。


「コレは、試合中は預からせていただきます」

「はい。どうぞどうぞ。いやー、キャリアばかり長くて駄目ですねー私は、ははははは」


 いかにも申し訳なさそうにヘコヘコと頭を下げるグリット。

 審判がグリットの指輪を、副審判に預ける。

 グリットはニヤリと、それまでの愛想笑いとは明らかに違う笑みを浮かべた。

 この瞬間に、仕込みは終わったのだ。

 審判はグリットの残りの箇所をチェックして、武器になるものを身につけていないことを確認し終えた。

 そして、15mの距離を開けて向かい合う両者の間に立つ。


「では、コレより。試合を行う……始めっっ!!!!」


 審判の開始の合図と共に、グリットは動いた。

 低く沈み込み、リックの足元に飛びつく。


「よっと」


 が、リックは一歩後退して何なんなくコレを回避。


(へえ。反応はいいですねえ。もっと若うちからこの世界に来ていれば、結構いい『拳闘士』になれたかもしれませんね)


 まあ、だが。ここからグリットの真骨頂である。

 低くした姿勢を起こすと、右拳をリックの顔面に向けて放つ。

 しかし、リックは躱そうともしない。

 当然である。グリットの位置からでは限界まで手を伸ばしても、リックに少し届かないのだ。

 明らかな間合いの測り間違い。

 ……ではない。


「はい。プレゼント!!」


 拳が伸び切った瞬間。グリットは拳を開いた。

 そして開いた拳の中から飛び出してきたのは、砂。

 先程の低空タックルは、リックを倒すことが目的では無かったのである。

 姿勢を低くして怪しまれずに、リングの床に敷かれた砂を手の中に握り込んでいたのだ。


「お!?」


 突然、顔に砂を投げつけられたリックは、咄嗟に右手でそれを払う。


(ふふふ。ボディががら空きですよお!!)


 当然、顔に意識が集中すれば下は疎かになるものである。

 グリットはがら空きになったボディに左拳を叩き込む。

 とは言え。いくらガラ空きでも全く鍛える気のないグリットの『体力』は非常に低い。一般人でももっと力のある人間は大勢いるだろうというほどである。

 そんな人間のボディブローなど、しっかりと日頃から鍛錬を積んでいる『拳闘士』の腹筋には通じないのが道理だ。

 が、グリットの左拳にはあるものが握られていた。

 今度は砂ではなく、魔石。

 『インパクト・ストーン』魔力を込めて敵にぶつけた瞬間、その衝撃を数倍に跳ね上げる効果をもった特殊な鉱物である。

 だが、一体なぜグリットはそんなモノを持っていたのだろうか? 魔石がリングにたまたま落ちていたなどということは絶対にありえない。ならば、ボディチェックで見落とされたということになる。

 その答えは単純であった。グリットは試合開始の時から、左手の中に堂々と魔石を握り込んでいたのである。

 正確には、ボディチェックで左手につけていた指輪を取り上げられ審判が副審判に指輪を預けに行った瞬間に、足の裏で砂の中に押し込んで隠しておいた魔石を左手で拾ってそのまま握り込んでいたのである。

 その後再開したボディチェックで左手の魔石を発見されることはない。なぜなら、左手はすでに確認した箇所だからである。

 もちろん、厳重かつ入念なチェックを行う一部や二部リーグでコレをやっても成功率は高くはないだろう。しかし、五部リーグは人口が多く試合数も多いため、その手のチェックが大雑把になりがちなのである。

 しかも、五部リーグに何年も所属しているグリットは、この試合の審判が五部リーグの中でもとりわけ手早くボディチェックを終わらせたがるタイプだと知っていた。


「はははは、ハイおしまい!! 黒星スタートだよ新人くん!!」


 ドン!!

 と、大きな激突音が闘技場に響いた。

 放った拳の速度から考えて明らかに不自然なこの打突音は、もちろん『インパクト・ストーン』が衝撃を数倍に跳ね上げた事によるものである。しかも、この魔石の素晴らしいところは使い切りであることだ。一度使うと消えてしまうのである。

 冒険者達からすれば正直何度でも使えて欲しいと思うところだが、グリットにとっては大いに好都合な性質である。なにせ、事が起きた後はなんの証拠も残らないのだから。


「ふふふ」


 自らの作戦が完璧に決まった愉悦を噛み締めていたグリットだったが。


「ふふふ……ん?」


 違和感をおぼえる。左手が焼けるように熱いのだ。

 そして、ようやく気づく。


「な、なんじゃこりゃあああああああああああああ!!」


 絶叫するグリット。

 それもそのはず。なんと、魔石を握り込んで殴ったグリットの左腕がプラプラとしていたのである。それはもう見事なまでに骨折していた。


「ななななな、何だこれ? どうなって」


 予想もしていなかった事態に焦るグリット。


「まあ『インパクト・ストーン』までつけて、その鍛えてない拳で人殴ればなあ」


 リックは平然とした様子でそんな事を言ってきた。

 『インパクト・ストーン』のトリックがバレていたことなどは、もはや気にかける余裕も無かった。

 このトリックは今まで何度もグリットが使ってきた反則戦術の一つである。確かに他の『拳闘士』たちと比べて拳を鍛えてないことは認めるが、金属でも殴らない限りこちらの拳が砕けることなどありえないのは確認済みである。ましてや、腹筋のような骨の無い部分を殴った程度でこんなことになるはずがない。


(つまりあれですか? 眼の前にいるこの男の腹筋は金属並みに硬いとでも言うつもりですか?)


 そんなふざけたことがあってたまるか、と思ったが、当のリックは恐ろしいことに全くと言っていいほどダメージを受けた様子はない。衝撃を数倍に跳ね上げた一撃をノーガードの腹に叩き込まれたのにである。


「なかなか面白い戦い方をするなあ」


 リックは相手の不正に気づきつつも、それを怒る様子も咎める様子もない。なんというか、グリットの反則技を一つの戦い方として認めているかのような口ぶりだった。


「でも、あれだな。流石にもう少し四大基礎を鍛えたほうがいいと思うぞ。作戦・策略はしっかりとした基礎の上でやれば効果は倍増するし、幅も広がるからな。『体力』と『身体操作』が鍛えられてれば『インパクト・ストーン』を使った一撃だって威力も上がるだろ。『作戦は大事だが、作戦だけで勝てるほど勝負は甘くない』ってのは俺の師匠の言葉だな」


 リックは無造作に、グリットの胸ぐらを掴んだ。


「手加減八奥義『コマ回し』」


 リックはそのままグリットの体に回転を与えるように投げ飛ばした。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」


 まるで、バレリーナのように何十回転もしながら宙を舞うグリット。

 あまりの遠心力と高速で移り変わる景色に、グリットは地面に落ちるまでに、小便を漏らし白目を向き意識は飛び、と散々な様であった。

 当然、戦闘続行は不可能である。


「しょ、勝者。リック・グラディアートル!!」

「よし。大怪我はしてないな。いい技だ!!」


 リックはえらく満足そうにそう言った。

 終わってみれば、リックのデビュー戦はたった二十秒での勝利であった。


   □□□


 試合を終えたリックのところにリーネットとアンジェリカがきた。


「お疲れ様です。リック様」

「相変わらずむちゃくちゃですわね」

「アンジェリカも見に来てたのか」


 リーネットから渡された飲み物を飲みつつ、リックはそんな事を言う。


「別にアナタを応援しに来たわけではありませんわよ。リック・グラディアートル」

「リックでいいぞ。てかなんだよ……知り合いのよしみで応援してくれてもいいじゃねえか。しかし、まずはこれで一勝だな。四部リーグまではあと九勝か」

「やっぱり、『拳王トーナメント』に出るつもりですのね」

「最初からそう言ってるだろ?」

「確かに、今日もまた思い知らされましたわ。リックの実力は間違いなく一部リーグでもダントツでトップになれると」

「そこまで言われると照れるな」

「でも、そうだとしても。今年の『拳王トーナメント』に出るのは無理ですわ。だって、今日はもうこの会場で試合ができないでしょう?」


 そう。確かにリックは強い。戦えば全戦全勝はほぼ間違いなしとみていいだろう。少なくとも二部リーグ以下の『拳闘士』など勝負にもならないはずである。

 だが、その強さを持ってしても逃れられないルールの限界というものが存在した。

 西部リーグでは一部リーグを除き、各会場ごとに前日に試合の申請をした同じ部の選手がランダムにマッチングされ、試合が行われる。だが『拳闘士』の数は非常に多く、一つの会場で行う事のできる試合数も限られている。よって「一つの試合会場で、同じ選手が試合をできるのは一日に一回のみ」という制限が設けられていた。

 リックは先程の戦いを一瞬で勝利したが、いくら体力が残っていても、もう試合を行うことはできないのである。

 アンジェリカ自身。四部リーグ昇格までに一週間を要している。せいぜい多くて午前と午後で違う会場を取って一日二試合が限度だったし、いくらヒーラーに金を払って回復していたとはいえ、週に一度くらいは休養に専念しなくて体力がもたなかったためである。

 それでも、ここ数年では最速でリーグを駆け上がった期待の新人などと言われているのだ。

 その事を、リックに言おうとしたが。


「リック様。そろそろ移動を」

「お、そうだったな。次は十一時から、会場は二十三地区の『グリーンヒル闘技場』だったな」

「はい?」


 二人のやり取りを聞いたアンジェリカは、一瞬この二人が何を話しているのかが理解できなくなってしまった。

 いや、三十分もしないうちに他の会場で次の試合を入れていたのは分かるのだ。それだけでも十分に常識はずれな試合感覚である。

 しかし、もっとおかしなことを聞いた気がした。


「あの、ワタクシ聞き間違えたかもしれませんわ。今、会場はどことおっしゃっいましたの?」

「二十三番地区の『グリーンヒル闘技場』だけど?」

「正気で言ってますの?」


 アンジェリカは本気で頭を心配するような口調でそう言った。


「ここから、二十三番地区まで30kmもありますのよ? どうやって移動するつもりですの?」


 軍馬に乗り継いでも到底三十分で間に合う距離ではない。


「え? 30kmくらいしかないから走っていくつもりだけど」


 あまりの認識の違いに、アンジェリカは頭が痛くなってきた気がした。


「ああ、まあ普通は普段からそんなに走ったりしないもんなあ」


 少し遠い目をするリック。

 普段どれだけの距離をランニングしているのか聞く勇気は、アンジェリカには無かった。


「よし、じゃあ行くか」


 リックがそう言って地面を蹴った瞬間。

 ゴウッ!!

 と、一陣の風が吹き一瞬にしてリックの姿がアンジェリカの眼の前から消えた。


「……ほんとに、走って行くんですのね」

「アンジェリカ様」


 リーネットはアンジェリカに言う。


「アンジェリカ様は、この後のリック様の試合も見るご予定ですか?」

「え? ええまあ、せっかくなので見ようとは思ってましたわ。今日はワタクシ試合もないですし」

「では、私が会場までお連れしましょうか? 移動用の馬車を捕まえて飛ばしても間に合う距離ではないので」

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