青春の群像(第3部)34 なる程特務機関出ですか、それなら非合法にも長けているはずですね、面白い相手と言うわけだと言うと、性格は冷静沈着な男で、文武両道に優れており、剣道は3段だ


青春の群像(第3部)34


なる程特務機関出ですか、それなら非合法にも長けているはずですね、面白い相手と言うわけだと言うと、性格は冷静沈着な男で、文武両道に優れており、剣道は3段だそうです、戦後、

は戦犯を逃れる為に実家には帰らず関東連合に潜り込みのし上がったと言う事ですと言うので、隙のない男と言うわけですか、しかしそんな男が配下を使って威嚇するとはとはと言うと、

それは戸村のいいつけではないですか、


多分戸村は中野一人の手柄にさせたくはないのですよと言うので、戸村が奴のアキレス腱というわけですね、戸村を刺激すれば中野は困るわけかその線でいきましょう、戸村のやっている、

シノギを調べてください、それを潰して中野のせいにすると、益々犬猿になるわけですと言うと、それは面白いかもしれませんねと山本が言うので、戸村が暴れれば関東建設にも火粉が振、

りかかる訳になります、


後中野の配下で競馬好きの人間で何処の場外馬券場に出入りしているか教えてください、その男を戸村のシノギのリーク役に仕立てます、その男からネタを拾ったと思わせる為僕が近付き、

仲良くなる振りをしますと言い頼んだのです、暫くして山本から電話があり、島田と言う競馬好きの男がおり、土曜か日曜には東銀座の場外馬券売り場にいるそうです、今日トンボで顔、

写真を渡しますと言い、


戸村のシノギは借金の取立て、博打場、ノミみ屋、麻薬の密売、売春が主なシノギです、同じ事は中野もやっていますと言うので、戸村のやっているのをターゲットにしましょう、時期、

がきたら言いますので、手入れをしてくださいと頼んだのです、捕まるのはザコだけですよと言うので、それで良いんです、私と島田が頻繁に接触すれば関東リースの社長は僕の顔を知、

っているので、


島田がリークしていると疑い戸村は中野が自分を潰そうとしていると考えます、僕が中野に会いにいけば間違いないと思うはずです、ひょっとしたら中野はそれを逆手に取り,戸村を、

潰すきっかけにするかも知れません、まあ、簡単には引っ掛からないと思いますがと言ったのです、山本から島田の顔写真をもらい、土曜日に東銀座の場外馬券場に行き島田を捜すと、

2階にいたのです、


競馬は丁度9レースがスタートしたばかりです、レースが終ると台に新聞を叩きつけ、横山のバカヤロウ下手糞な乗り方しやがってと悔しがっていますので、どうやら馬券ははずれたよ、

うです、外に出たので後をつけると近くの居酒屋に入ったので、後から入り隣の席に座り、ビールとツマミを頼み、競馬新聞を広げたのです、島田にどうですかと聞くと、すげ~荒れ、

いるよと答えて、


今来たのかと聞くので、ええと言って新聞を見ると、次ぎは3頭の馬が重い印がついています、見るといずれも逃げ馬です、よし、この三頭がやりあえば、先行馬も追いかけて足を使い、

総崩れになれば、差し馬は三頭だな、これが入れば万馬券だなと新聞の3頭に印をつけたのです、隣から島田が見て、お兄さんこのレースは短距離だ、しかも3強で鉄板だよと笑うので、


いや展開はこの三頭がやりあい、先行馬も追いかけて短距離なので逆にテンが速くなる、直線でこの三頭がまくってゴール前で総入れ替えになると言うと、そんな事ないよ、いっ、いった、

で終りだよと笑ったのです、馬券買いに行くけど、買ってこようかと言うと、それでは3、8、12の三点ボックスだと3千円渡したのです、真一は1、6、9の三点だよと言って買いにでかけた、

のです、


戻ってくるとお兄さんも無茶な買い方をするもんだと言うので、前祝だとビールを注ぐと苦笑いをしています、スタートになり見ていると三頭が抜け出て飛ばしています、アナンサーが、

58秒台のハイペースと言っています、4コーナーでは後続と4馬身の差がついています、島田はやったと思ったのか、それ行けタレルなよと声をだしていたのですが、真一が予想した通り、

3頭の差し馬は4コーナ手前でまくり、


4コーナーを過ぎると猛追したのです、3強の馬は100m手前でピタッと足が止り、ゴール手前では差し馬3頭が抜き去ってゴール板を駆け抜けたのです、3頭の写真判定となり解説者は1-9だ、

と言ています、ほら言った通りだと笑うと、島田がすげ~3万馬券だと驚いたのです、レースが確定して配当は3万4千5百円となり、真一は34万5000円(現在の345万)になり大儲けしたの、

です、


次ぎはメインレースだなもう今日は当たらないだろうと言って、次ぎは逃げ馬三頭6、12、14を選ぶと、よし、おれも乗ろうと言うので、多分ハズレるよと言うと、まあいいさと言うの、

で、換金ついでに場外馬券場に行き窓口で交換して、次ぎのレースを買ったのです、戻って馬券を渡すと、これで当たっても8千円(現在の8万円)にしかならないよと言うと、それで負け、

は取り戻せるよと笑ったのです、


真一が馬券を見せると1万づつ3点買いしているので、お兄さんは当たれば8万になるではないかと言うので、儲かっているからハズレてもいいんだよと言い、何でも驕るよと言って、

日本酒と刺し盛りを頼んだのです、島田と乾杯すると飲み干し、島田が驚いたよすげ~博打打だと言ったのです、メインレースが始まり、今度も逃げ馬が飛ばしています、島田が、

ダメかと言うと、


4コーナーを回っても足色は鈍らず、そのまま押し切ってしまったのです、やったあ~と島田は大喜びしたのです、お兄さんカンが総て当たるではないかと言うので、まぐれだよ、今日は、

ついている日だな、変えに行こうと言って連れ立って行き、最終レースを買って居酒屋に戻ったのです、最後のレースは鉄バンですが2人とも当たり、真一は45万近くになり、島田も2万、

になり大喜びしたのです、


今日はお兄さんに会って良かったよと言うので、まぐれだよ、そうそうついているわけはない、今日は儲け祝いをやろう、驕るよと言うと、俺の住んでいる新宿にやっているスナックが、

あると言うので、よし儲かったからタクシーで行こうと車に乗り新宿に向かったのです、おれは島田だと言うので村上だ宜しくと言うと、おれはコッチ系だよと言うので、ヤッパリ、ヤー、

さんかと言って、


俺は新宿のクラブのマネジャーやっていると言うと、うちの事務所も新宿にあるぞと言い、何かあったら言ってくれと言うので、兄貴たのむよと言うと、わかったと言って、何で新宿の、

場外馬券場にいかないんだと聞くので、新宿、浅草は汚たね~だろうと言うと、島田がおれもそうなんだよ、ションベンを垂らす奴がいて、馬小屋みてえだからなあと笑ったのです、


店はと聞くので歌舞伎町のクラブ岬と言う店だと言うと、今度行ってみるよと言うので、ボトルサービスにするよと言ったのです、俺見たいのが出入りしてもいいのかと聞くので、ヤー、

さんと分る格好はまずいがと言うと、この格好はと言うのでこれなら建設関係の人は皮ジヤン着ているから大丈夫だと言ったのです、そうか、儲かったから来週若いもん連れていくよと、

言うので、安くするよと笑ったのです、


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