青春の群像(第3部)32 大手同士で談合をやれば小さな建設会社は工事に参加出来なくなります、不公平が生じるので社長が提案を拒否したのです、規模の大きい工事なので小さな会社が落札し


青春の群像(第3部)32


大手同士で談合をやれば小さな建設会社は工事に参加出来なくなります、不公平が生じるので社長が提案を拒否したのです、規模の大きい工事なので小さな会社が落札しても、実際に、

は受ける力がない言うのが表向きで、運輸族と手を組んであまい汁を吸おうと言うわけです、社長はもし小さな建設会社が落札したらその他の小さな会社も含めてジョイントビジネ、

スでやれば問題ないと言って、


指名業者はこぞって参加するように呼びかけたら中小の大部分が賛成したのです、そうなると関東建設を含めた一部の会社は、儲けがすくなくなると言って、脅しにかかったのです、

脅迫は犯罪ですので、嫌がらせをやっているのです、由美ちゃんのお母さんに迷惑がかかるので、暫くは店に出入りするのを遠慮すると言いましたら、そんな事すればあの人達は益、

々つけあがって、


効果があったとして、参加した中小の建設会社を脅すにきまっている、武田建設がガンとして拒否をする事が弱い中小の建設会社を助ける事になるのですよ、逃げるつもりなの、私が、

これまでやってこられたのは、そんなヤクザの脅かしに屈服しなかったからよ、店にくるのは止められないけど、初志貫徹でやりぬきなさいと叱られまして、まいりましたよ、それで、

脅しには屈しない態度を取っているわけですと言ったのです、


村上さんが匿名捜査官なら気のすむまで、調らべてください、武田建設は不正な事はやっていません、公平な入札に参加するつもりですと言ったのです、よく、わかりました、検察は、

小さな談合まで摘発しょうとは思っていません、自分達だけが儲けようとして、政治家や官僚に賄賂を送り、基準入札価格の情報を手にいれて、甘い汁を吸う事は見逃すことはでき、

ませんと言ったのです、


由美ちゃんの彼氏と言うのはほんとうなのと聞くので、それは本当です、自分の彼女のお母さんの店でヤクザが無体な事をしていれば許す訳には行かないのです、あの3人を締め上げれ、

ば、黒幕が分るでしょうと言うと、それは危険です、関東連合1200人を、敵に回す事になりますと言うので、会長はそんな指示は、だしていないでしょう、舎弟頭あたりの独断ですよ、

会長は色々暴かれて、


日本興業の二の前になっては大変と思っていますよ、事が発覚すればトカゲの尻尾を切るでしょうと言ったのです、もし黒幕が判明したとしてどうするつもりですかと聞くので、入札の、

基準価格は、各部署が見積もり算定して運輸省の入札部に提出されます、漏れるのを防ぐ為入札課長が合計して出た価格の前後20%を基準地として封筒にいれ、入札部長立会いのもとに、

金庫に入れます、


金庫の鍵は入札部長が肌身はなさず保管していますので入札の当日指名業者が集まり、入札が完了すると、金庫を開けてその基準地と比べ、範囲に入った一番安い価格を入れた業者が、

落札する事になつています、事前に知りえる可能性があるのは入札課長と入札部長と言う事になります、この2人が洩らしたとしも証拠を握るのはきわめて難しいのです、発覚するの、

は、


金品の授受があった事が証明された場合です、いずれも現金にて行いますので中々癒着の証拠はつかめないのです、ほとんどが内部告発により、検察が業者、官庁の幹部をマークして、

摘発に乗り出すのです、談合が出来ないとすれば、関東建設はこの基準値を何とか手にいれようとするはずです、武田が指摘の通りですが、入札課長か部長が洩らすとは思えませんが、

と言うので、


相手はヤクザです何をするか分りませんよ、どんな手にでるかは談合を潰してからですと言って、立ちあがりその3人の席に行きここに座ってもいいですかねと言うと、何だお前はと、

聞くので、警視庁匿名捜査員の村上だ、名前は知っているだろう、もっとも会うのは初めてだがと言うと、男1人が立ち上がったのでバンドの後ろに手を回し、挟んでいたトカレフ、

を抜き取り、


安全装置をはずして、座るんだと小さな声で言って座らせ、頭とおもわれる男に関東リースの社長だな、こんな物を携帯しているとは、銃刀法違反で逮捕するぞと言うと、まってくれ、

身の安全を守る為だと言ったのです、安全装置を戻し、弾倉を抜き取り、玉をポケットにいれ、空の弾倉とトカレフを返したのです、俺が話していた大和建設の武田を脅かしているの、

だろうと言うと、


知らん何の為に脅かすのだと言うので、関東建設の談合の提案を拒否しているからだろう、羽田の拡張工事で関東建設以下大手が談合しょうとしているのは捜査済みだ、今回は見逃して、

やるが、これ以上付きまとうと、関東連合、関東建設、関東リースをガサいれするぞ、叩けば埃の出るからだろう、日本興業の二の前にならないようにする事だなと言うと、わかった、

と立ち上がるので金は払っていけよと言うと、


ポケットからサイフをだして現金をテーブルに置き、慌てて出て行ったのです、ついていたホステスが唖然としています、指を口にあてこの事は内密にして、誰にも喋ってはいけないよ、

清算してきてと言うと、立ち上がり清算してお釣りを持ってきたので、君にお釣りはあげるよと言ったのです、席に戻り、これで二度ときませんよと言うと、奴が帰って話しすれば皆が、

警察が動いていると知って驚きますよ、


もつとも、動いているのは僕だけですけどねと笑うと、これからどうするんですかと聞くので、相手の出方を見るしかないでしょうと言って、それでは入札は頑張ってくださいと席を立、

って、自分の席に戻ったのです、ママが傍に来て、何をしたのあの3人は慌てて出ていったわと言うので、ポケットからトカレフの玉を取り出し、こんな、物騒な物をもっていたよと見、

せると、


驚いて、なんで分かったのと聞くので、さっきトイレに立つた時、ズボンの後ろのふくらみにきずいたのさ、やくざは武器は必ず後ろのズボンのバンドに挟むので、少し膨らんでいた、

のでわかったのさと言うと、なんと無茶な事をと驚いていたのです、武田は由美に何と言う人なのとあきれると、恐れをしらない暴れん坊なのよ、由美が何かを渡したようだけどと言、

うと、あの1人の男のバンドの後ろから、


トカレフを抜き取り、弾倉から玉を抜き取って返したんだよ、あの早業はただもんではないねと言うので、拳銃をもっていたのと由美が驚くと、由美ちゃんの彼氏は殺し屋より凄い人、

だね、あれではヤクザも太刀打ちできないよ、しかし、これで談合はなくなり、公明な入札ができるよと喜んだのです、由美はそれではと席をはずし戻って来て、何と無茶をするの、

と言うので、


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る