青春の群像(第3部)27 真一はホットしたけど何だか空しい気持もしたのです、まあ、いいか、だから日本酒はダメなんだな、どうして理性をなくしてしまうんだろうと思ったのです、美智子が


青春の群像(第3部)27


真一はホットしたけど何だか空しい気持もしたのです、まあ、いいか、だから日本酒はダメなんだな、どうして理性をなくしてしまうんだろうと思ったのです、美智子がシワー浴びてくる、

ねと言ってシャワールームに行きあがってきたので、真一もシャワーに行き上がると、綺麗に着物を着て髪を直していたのです、すげ~と言うと、見直したと笑って抱きつき唇を重ねて舌、

を絡めたのです、


送ってねと言うのでタクシーを拾い渋谷の美智子のマンションに送って行き、それではと言うと、又ねと手を振って別かれたのです、アパートに帰りフトンを敷いて入るとすぐ寝入って、

しまったのです、次の日に店に行くと、岬が美智子ちゃんは慰めてくれたと小声言うので、彼氏がいるんだってと言うと、あらまあ、又振られたの、女にもてない時期なのね、大スランプ、

たねと笑ったのです、


店が終り塚田のクラブに顔を出すと塚田がまっており、水割りで乾杯して、調べた結果、確かに2年前に皇国隊の戦車と隊員が多摩に入っていたそうです、戦車をもっているんですかと聞、

くと、右翼の戦車とは外宣車の事ですと言い、多摩の郊外に計画されたゴミ処理場を糾弾していたそうです、真一がそれでは坂井さんの味方をしていたんですかと言うと、まあそうとも、

いえますが、


彼らは問題のある所に出かけて行き、それをネタに撤退金を脅し取るわけです、金を払わないと毎日外宣車で朝から晩まで大音量で糾弾するわけです、直接金を要求するわけではないので、

恐喝にはならず、警察も手はだせないのです、坂井さんの味方をしたわけではなく、土地所有者の三笠を脅かして金をださせる為だったんでしょう、3ケ月程で撤収したそうですと言うの、

で、


それではあの写真は三笠とそのバックにいる国会議員と撤退の条件を話していたのかと言うと、多分そうだと思います、そうするともう一枚の写真の意味はなんだろうと言って、もう一度、

写真をみると、指をさしているのは須藤なのです、そうか、須藤は三笠と国会議員の企てを見抜いてあそこに資材運搬道路の出口を作る事を指摘していたわけか、しかしそれなら写真の日、

付けが逆だな、


指摘した後に焼肉屋で撤退の条件で和解するのが普通だがと言うと、あの計画を頓挫させる為に坂井さんが須藤を呼んだとも考えられます、そして国会議員を引きずり出し坂井さんに写真、

をとらせて脅かしたのですかねと言うので、撤退は坂井さんが事故死した後だったんですかと聞くと、いやあの写真が取られた後すぐに撤退しています、事故にあう1日まえですと言った、

のです、


たしかに都はゴミ処理場の建設を延期したのだから、坂井さんを三笠が殺す動機はなくなり、須藤が坂井さんとつるんでいたなら坂井さんを殺す動機はないな、まったく、わからんと酒を、

飲み干すと、ゴミ処理場の建設は延期されダムの建設現場も上流に変るとすれば、一番痛手をうけるのは三笠だな、せめてダムだけでも当初の場所につくって貰わ無ければ儲けはフイに、

なるわけだ、


坂井さんが事故死して用地を子供たちが売却に同意した為に、元の場所にダムを作る事になったとしたら、ホットしたのは三笠だがと言うと、塚田がまだいますよと言うので誰ですかと聞、

くと、2人の子供とその連添いですと言うので、しかし、実の父親を子供が殺すはずは有りませんと言うと、刑事局長に手紙を出した妹は白でしょう、しかし姉とその旦那は調べてみない、

と分りませんと言うので、


なるほど坂井さんを自宅で後ろから殴りあの展望台に連れて行き落せば簡単だ、そうだとすればカメラをもっていなかったのは当然だ、姉と旦那の事故当日のアリバイと金に困っていなか、

ったかと言う事だなと言って、さすが塚田さんだと言うと、段々真一君に似て推理が上手くなりましたよと水割りを飲み干したのです、得をするのは三笠もですね、三笠と姉の旦那はどこ、

かで繋がっているかもしれませんと言つたのです、


坂井さんはダムに対しては容認するはずだったが、それを容認すればそれに伴う道路が出来る事になり、ゴミ処理場はいずれにしろ出来てしまうので、それに気づいてからは総てを反対し、

たんで、殺されたのかと言ったのです、須藤にも聞く必要がありますねと言うと、それではこれから呼んでみますかと言うので、戦後会った事があるのですかと聞くと、いや、ありません、

が、


私が戦後の奴の事を知っているように、私が八坂産業の社長だと言う事も承知のはずです、皇国隊の事務所に電話すれば連絡するはずです、必ず来るでしょうと言ってママに電話するよう、

に言ったのです、ママが席を立ち電話しに行き戻ってきて、直ちに連絡すると隊員が言っていましたよと言うので、塚田が会うのは昭和20年の7月10日私が大分転属した日が最後です、


私がゼロ戦52型に乗り込んだ時に滑走路の脇でニヤリと笑い敬礼しましたので答礼して離陸したのです、その後奴は大阪の伊丹基地に転属になったはずですと言ったのです、30分たった、

時迷彩服を来た男が現れ、塚田の傍に来たので皆が立ちあがると、須藤は塚田に敬礼して少尉殿久方振りですと言うので、塚田が須藤飛曹長無事でなによりだと答礼して、まあ座ってく、

れと席を勧めたのです、


眼光するどい目で真一をみて、貴方が村上さんですかと手を出すので握手をしたのです、ママが水割りを作ると一気に飲み干し、わたしに何かと言うので、真一が一連の推理を話すと、

なるほど、凄い推理力ですね、坂井さんの事故はお気の毒でした、貴方が推理されたとおり、坂井さんが私の事務所にお出でになり、ゴミ処理場の建設が予定されているが、あそこ、

に出来れば、


どんなにコカクリートで囲んでも、経年変化でヒビ割れを起こし汚染水が谷川に流れ込むのは間違いない、自分の力では中止させる事は出来ないので協力して欲しいと言うので、唯の、

ホランテイアでは戦車は出動させられないと言いましたら、自分の持っているダム用地を皇国隊に寄付をすると言い、但し道路をつくりダムが完成してもゴミ処理場は建設させないの、

が条件だと言ったです、


坂井さんの熱意に打たれて承知したのです、しかしあの用地は子供さんが国に売却しています、貴方は一銭にもなっていないはずですがと言うと、勿論最初から坂井さんの土地を取り上、

げるつもりはありませんでした、金は三笠とつるんでいる国会議員から取ればいいわけです、そこで戦車を出動させて街宣活動を行ったわけです、地元住民も反対運動を繰り広げ、都は、

延期せざるを得なくなったのです、


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