青春の群像(第3部)23 上の村までいけますかと言うと、いいですよと言うので軽自動車に乗り込むと15分でいきなり前が開けて田園地帯が開けたのです、こんな山奥にも村があるんですかと聞


青春の群像(第3部)23


上の村までいけますかと言うと、いいですよと言うので軽自動車に乗り込むと15分でいきなり前が開けて田園地帯が開けたのです、こんな山奥にも村があるんですかと聞くと、戦後の、

開拓村です、日本が戦争に負けて中国の満州開拓団にいた人達が日本に帰って来てきり開いたのです、今は年寄りばかりしか住んでいませんと言ったのです、そうすると空屋は一杯あ、

るのでねと聞くと、


その家もあの後ろの家も空き屋ですと言うので、入ってみましょうと言って入ると、くもの巣だらけです、まあ二年も経てばくもの巣だらけになるかと言い、何年まえんらですかと聞く、

と4、5年は経つているでしょうと言ったのです、本格的には鑑識でないと分かりません、そのまま保存しましょうと外に出たのです、町役場帰って町の、警察署に顔をだしたのです、


署長が応対して出てきたので、警視庁捜査員の村上警視ですと紹介すると、直立不動で敬礼するので、私の存在はシークレットなので何分内密にと言うと、承知しましたと言ってイス、

を進めるので座り、何しに来たかをかいつまんで言うと、解剖所見はありますかと言うと、署員にもってこらせたので見ると、全身打撲によるショツク死となっており、頭蓋骨にも岩、

にあたったキズはあるが、致命症にはなっていないとの所見であった、


内容はダム建設予定地を見る為にガードレールをまたいで覗いているうちに、誤って足を滑らせて滑落したものと推測されると書いてあったのです、カメラの件は何も記載されていない、

ので、自宅は調べなかったのですかと聞くと、調べた署員を連れて来たのです、家宅捜索はやっていません、自殺する要因もなく、この町に不審者が当時出入りしていた形跡もありませ、

んでしたと言ったので、


この写真が遺品の箱から見つかったのですがと言うと、これは3ヶ月くらい前に娘さんが調べてくれと持ち込みましたが、この2人には当日にはアリバイがあり、動機も見つからなかっ、

たので、捜査は打ち切ったのですと言うので、ダム用地買収にカラム殺人ではないかと思っているんですがと聞くと、あの土地は坂井さんと町会議員の三笠さんの持ち物で、昔から所有、

していたもので、


ダム建設の情報を得て買ったものではありません、たしかに坂井さんは反対していましたが、それは環境課長の立場だったからで、本音は道路も整備されて、国からの補助金も貰える、

と言うことで、反対派の人を説得してたそうです、できればあの土地は売りたかったんではないかと思いますがと言ったのです、それに坂井さんと三笠さんとは仲がよかったようです、


2人で町の居酒屋で飲んでいるのを何回も目撃されていますと言ったのです、わかりました、ヤツパリ事故の可能性は高いですねと言って、何かをお願いするかもしれませんがと言っ、

たのです、坂井さんの家に行きましょう、何か手かがりがあるかもしれませんと言うと、役場の人間に事故の再調査だと言いましたので、もし三笠が犯人なら証拠隠滅をはかるのでは、

と田中が言うと、


我々がこの町にいる間は動きませんよ、帰った後ではやるかも知れませんと言うと、おおぴらに捜査しているのは敵をおびき出すワナですねと山本が言うので、2年前の事件です、証拠、

はほぼ期待できません、敵が動くのを待つしかないですよと言ったのです、一つワナを仕掛けましょうと言うと、どんなワナですかと山本が聞くので、あの指さしていた事が気になる、

のですが、


あそこを捜索して何かが出たとしても、誰が置いたかわかりませんので、もし何かあるとしたら、そいつの手で他に移させて、現場を押さえるしかありません、あの場所から見ても、

特段変なものはありませんでした、そこでこれが役に立ちますと一眼レフを取り出して、望遠レンズをセットし、これは赤外線レンズになっています、ここにあるのが音センサー、

ですと言って、


手をパンと叩くとシャッターが下りたのです、これをあそこにセットして隠して置けば、あそこに何かがあれば、我々がいなくなった時に取りに行くでしょう、夜中は静かですので、

音がすればシャッターが下ります、そしてこの小型カメラも赤外線レンズと音センサーがついています、あのロープの場所にセットします、車でこれる場所は展望台側です、対岸に、

行くとすれば、


あのロープを使うはずです、犯人が動けばこの二台のカメラに何かが写るはずです、電池は一週間以上もちます、これをセットした事がわからないように、坂井さんの妹さんに軽自動車、

であの場所へ行ってもらいます、もし先程の役場の人間に頼めばリークされる恐れがあります、町会議員ですから警察にも仲間がいるかもしれませんと言うと、なるほどまさか二度行っ、

たとは思わないはずですねと2人が言ったのです、


山本の車で坂井さんの家に行くと、女の人が出て来たので一番下の妹さんですかと聞くと、そうですと言うので、刑事局長に手紙を書きましたねと言うと、ハイと言うので、それで調べ、

に来たわけです、庭に軽自動車がありましたので、それで現場まで案内してくれませんかと言うと、わかりました、調べていただけるんですねと言うので、ハイお力になりますよと言う、

と、


ありがとう御座いますと言って車にどうぞと言うので乗り込み展望台に向かったのです、少し上の写真で指さしていた場所に行き木の枝にカメラを縛り付け、カメラを覗き込み焦点を、

向い側なあわしてセットして、電池を接続してのです、上から石を川原に落とすとコンコンと音がする度にシャッターが下りたので、これでよしと言って、道に戻りロープの所に行き、


ゴンドラの後ろの木の枝に小型カメラをセットしたのです、こうすれば、あのゴンドラに乗った人物が写るわけですと説明したのです、小型カメラなのでシャッターの音は小さく殆んど、

わかりません、一眼レフは少し大きい音ですが何の音かはわからないでしょうと言って、坂井さんの家にもどったのです、坂井洋子さんですよねと聞くと、ハイそうです一番下の娘です、

と言うので、


お姉さんはと聞くと、結婚していまして隣町のアパートに旦那さんと住んでいます、ここには私1人ですんでいまして町の病院に勤めています、今日は丁度非番だったんですと言って、

お茶を差し出したのです、どうしてお父さんが事故ではないと思ったんですかと聞くと、亡くなったときは気が動転していて気がつかなかったのでいすが、見つかったときにカメラは、

家に置いてあったのです、


山に入る時は必ず持っていったのにと後で不思議に思ったのです、しかもあの展望台から滑落するなんて、それこそ何十回となく子供の頃から行っている場所で、ガードレールを超えて、

下を見るなんて、カメラで何かを撮影しょうとしたならわかりますがと言ったので、私もそう思いますと答えて、ダムには反対だったそうですが、あの土地は絶対売らないと言っていた、

のですかと聞くと、


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る