青春の群像(第3部)15 あの戦いでは曹操の陣側から赤壁に向かって風が吹いており、風向きが変ったときに孫権軍が船に火をつけて突入して曹操の船団を焼き尽し、劉備軍が背後から突入して


青春の群像(第3部)15


あの戦いでは曹操の陣側から赤壁に向かって風が吹いており、風向きが変ったときに孫権軍が船に火をつけて突入して曹操の船団を焼き尽し、劉備軍が背後から突入して勝利をおさめ、

ている、風向きが変るまで放置しておいたので敗北した事になっている、今の季節は同じ風向きだ、風向きが変る前に火攻めをしょうとするだろうと言うと、たった二隻でですかと、

中尉が言うので、船ではなく、


川に油をながし火をつけるのさ、風下側に燃え広がり、風下にいる船は丸こげになると言うと、なる程我々の哨戒艇を丸焦げにするつもりですねと言うので、今頃は一隻は油をまくため、

にこの上流に隠れて、一隻は赤壁の向い側に隠れているだろう、我々の姿をみたら赤壁の対岸にいる哨戒艇が姿を現し、我々を赤壁側に追いやり、上流に隠れていた哨戒艇が油を流して、


油が流れ着いたら対岸の哨戒艇が火をつける作戦だ、上流に逃れようとすれば、上流の哨戒艇が油に火をつけて上流と対岸から火攻めにあうと言うわけだよと言うと、それでは逃れる、

すべは有りませんがと言うので、火がついた船で奴らに突撃すれば二隻とも火達磨になると言うと、我々も火達磨ですよと言うので、哨戒艇には誰も乗っていなければいいだろうと言、

うと、


それではコントロールできず、誰ものっていないと直ぐに分ってしまいますと言うので、それがコントロールできるんだよとリュクサックから、送信機と受信機を取り出し、これは、

ラジコンと言って無線でこの受信機についているサーボモーターを右、左に動かせる装置だ、4チャネルになっており、エンジのパワー、前進後退、左右、を制御盤に接続し機関砲、

はトリガを針金で接続する、


電波は約4km位は到達するので、赤壁の上からコントロールするのさ、船には藁人形を立たせておけば、遠くから見れば分らないと言うと、そんな物が日本は軍事用にあるのですか、

と聞くので、いや、これは模型の船や飛行機をコントロールする遊びの道具だよと言うと、凄い技術力ですね我々は数十年送れていますと中尉が言ったのです、奴らが火をつけたら、

奴らに向かって船を突撃させれば、


奴らの回りの油にも引火して、丸焦げだよというと、まさに赤壁の戦いですねと皆が感心したのです、総舵手は制御盤の構造に詳しいだろう、さつそく改造にかかってくれと言うと、

わかりました、すべてが油圧式でスイッチ制御になっていますので、接続はスイッチの入り切でできます、機関砲のトリガーは力は入りませんので、このサーボのトルクで十分です、

と言い、


制御盤を空けて改造に移ったのです、私と中尉が山の上に登る、みんなはここを迂回して奴らの背後に回り、船を捨てて上陸したら武装解除するのだと言うと、了解ですと敬礼した、

のです、軍曹他3名は上陸して藁を集めて人形を作り、布で覆って人間にみせるのだ、近くの村で調達してくれと、金を渡したのです、軍曹がそれでは調達に出発しますと出かけて、

行ったのです、


中尉がこれではヘリはいりませんねと言うので、われわれはヘリで基地に帰ろう、司馬は拘束しなくても、軍の船を攻撃、又勝手に軍を動かした証拠があるので、失脚するよと言うと、

多分どこかに逃亡しょうとするでしょうと言うので、二度と政治局員には戻れないので、後は保安部に任せればいいと言ったのです、少尉が色々と戦術を学ばせてもらいました、食料、

の調達も良く分かりました、軍人は戦いをやるだけではダメなんですねと言ったのです、


真一が奴は安全な上流に隠れて、油をまく哨戒艇に乗っているだろう、船には油を積んだカメを舳先にくくりつけ、奴の船に当てれば船に引火するだろう、まずは上流の船を攻撃しょう、

総舵手に制御番に引火しにくいようにしておいてくれと頼むと、湿った布でエンジンと制御盤を囲います、暫くは引火しませんよと言ったのです、司馬はまさか火達磨になって突進し、

てくるとは思っていないでしょう、


慌てて川に飛び込みますよ、油が流れてなくならないうちに飛び込むと自分が火達磨になるので、生きた心地はしないよと真一が言ったのです、出来るだけ死人は出ない方がいいのだが、

と言うと、多少の犠牲はやもうえないですよと中尉が言ったのです、そうだ、中尉と軍曹はヘリで待機して、ヘリの後部座席に砂を積んでくれ、火がついて死人が出るようなら上空から、

砂を落として被せれば火は消せるだろうと言うと、


なる程、犠牲は最小限にとどめられますと言うので、あの壁から5k背後に私を降ろして待機していくれ、迂回すれば彼らには気づかれないだろと言ったのです、軍曹達が藁人形を担いで、

戻ってきたので、みると、布を被せて絵の具で顔や洋服が色つけしてあり、すこし離れると人形とはわかりません、さつそく船にセットして上陸して50m離れると、兵士が乗ってるよう、

に見えます、


中々良いできばえだと褒めると、軍曹達は喜んでいたのです、総舵手がセット完了しましたと言うので、真一が陸上からまずエンジンを入れてパワーを上げる勢い良く走り始め、右左に、

舵をきると自由にコントロールできます、4k位上流に走らせてもコントロールできます、機関砲のチャンネルのボタンを押すと、ダダダと音がしてこれも完璧です、船を戻して乗船し、

完璧だねと言うと、


皆がすご~いと感動していたのです、これで準備万端だ、後はヘリだなと皆を連れてヘリの隠してある場所にいき、迷彩カバーをはずすと4人乗りの軍用ヘリがあり、真一と中尉に、

軍曹を乗せて砂地に行き、袋に砂を詰めて後部座席に詰め込んだのです、この位あればいいだろうと元の場所に戻り、夕方に入ったので野営の用意に入ったのです、明日朝出発して、

昼過ぎには赤壁につくだろう、


私はヘリに乗り彼らに気づかれないように、この地点に下りる、ここからは約二時間で赤壁の壁の上にでるので、出たらいつもの座標点の暗号を送るので、乗員は岡に上がってくれ、

中尉は私を降ろした場所で待機していてくれ、私がコントロールして船を赤壁へ侵攻させれば、姿を現すので赤壁が側へ移動させて対峙する、奴らが火をつけたら逃げ惑う振りをし、

て、


上流に向かえば姿を現して火をつけるだろう、火の中を敵の哨戒艇めがけて突進してぶつけて前のカメを割れば引火して敵の哨戒艇が燃え始めるはずた、次ぎに方向を変えて対岸の、

哨戒艇に突進すれば油に次々と火がつき、哨戒艇は火でまかれるだろう、慌てて岡に上がろうとすれば威嚇射撃をして少尉は武装解除するのだ、火がついたら中尉に連絡するので、

ヘリを上空に差し向け、火のついている人間に砂を被せてくれと作戦を復習すると、了解しましたと皆が敬礼したのです、


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