青春の群像(第3部)7 暫くたって李を呼び貸借対照表、在庫合計表には不審なところはないようだ、これで本社の監査は終了する、あとは工場の稼動記録と人件費の整合せいだ、明日は一日休


青春の群像(第3部)7


暫くたって李を呼び貸借対照表、在庫合計表には不審なところはないようだ、これで本社の監査は終了する、あとは工場の稼動記録と人件費の整合せいだ、明日は一日休んで明後日に工場、

で従業員の聞き取り調査を行う、問題は10億の行方だが、すでに党の幹部の懐に入っているのだろう、取り返すのは無理だな、帳簿上は決算損金にするしかないだろう、帰って本部と協議、

するが、


今後の不正操作は許しませんよ、これから毎年2億の利益を出して本部に返済するようにするのです、政府機関に納入できれば工場を3交代で操業して利益を出す事ができる、青江同志の、

力が借りられはいいんだが、毛首席に話してみようと言つたのです、それでは今日は引き揚げるぞ車を用意しなさいと言うと、ハイ、工場にも明後日の調査を連絡しておきますと言った、

のです、


李が劉に報告すると、そうか、諦めたか、今後は出来なくなるが、又違う手を考えよう、政府機関への納入は上手く行くはずがないと言い、この製紙会社が撤退しても、まだ3社の合弁、

事業が残っている、その内の鉄鋼事業ではもっと大きな裏金がつくれるさ、ここが撤退すれば周一派はダメージを受けるよと笑ったのです、真一はホテルにもどり1階のレストランで、

コーヒーを飲んでいると、


王が帰って来て、やはり劉が架空名義の口座に預金してあり残高が6億5000万近くあります、1億はすでに引き出されていました、政府高官にばら撒いたのでしょうと言い、もし引き出す、

ようなら連絡が来るようになっています、バラしたら辺境の刑務所に行く事になると念を押しましたから、漏れる事はないでしょうと言ったのです、北京フライトの許可はと聞くと基地、

の司令官にこれを見せれば許可がでますと、


参謀総長の毛首席の許可証を見せたのです、毛首席がよく許可を認めたなと言うと、周恩来首相は盟友です、これからは日本と国交正常化すれば莫大な補助金を取る事ができるので外務、

省の要人であるボスに貸しを作る為だと説明したら、直ぐに許可してくれたそうです、飛行制限はないそうです、それだけビッグ待遇と言うわけです、青江夫人はさぞ驚く事でしょう、

と言ったのです、


周首相は北京の上空からの偵察写真は、米軍の偵察衛星に取られているので隠す必要はないと次官に話したそうです、これはシークレット事項で毛首席と周首相に次官意外は知らないそう、

です、アメリカの二重スパイが直接周首相の耳にいれて、10枚の写真を渡したそうです、毛首席の金庫の中にしまってあり門外不出にしてあるそうですと言ったのです、アメリカの技術、

はそこまで発達しているのかと言うと、


ソ連もそうですよ、衛星打ち上げ競争はその為と言うわけですと言つたのです、今日は日本料理屋に案内します、外国人にも人気があるのですよ、合弁事業が開始された直ぐ後で開店した、

店です、鉄鋼の合弁会社が経営しています、合弁企業の社長が陳情して政府の許可をとったそうで、合弁企業にいる日本人が沢山出入りしていますよと言ったのです、店せに入ると日本、

の居酒屋風の作りです、


こ上がりがあるので座ると、日本人の店員が何にしますと聞くので、日本酒はあるのと聞くとありますよと言うので、日本酒を冷でと刺し盛りを頼んだのです、店員が日本酒は日本から、

持ち込んだ物ですが、魚は中国の漁船が取ったもので、マグロ、アジ、海老も日本と同じにありますと言うので、貴方は合弁企業の方ですかと聞くと、鉄鋼合弁会社の社員です、ここは、

その会社の経営ですと言ったのです、


日本酒が来たのでコップで乾杯して飲むと、これは灘の生一本だな美味いと言うと、店員がよく分かりましたねと笑ったのです、王も飲んで本当だ美味しい、始めて日本のお酒を飲みま、

したと言うので、国交が正常化されたら日本に遊びにおいでと言うと、是非伺いますと言うので、それは楽しみだと言って、刺し盛りを2人でおいしい、美味しいと食べたのです、


明日は防弾チョッキはつけてくださいと言い、トカレフの実弾の入った予備の弾倉を渡しますと言うので、分かったと返事して、いざと言う時は中尉が頼りだと言うと、まかしておいて、

ください、射撃は得意ですと言ったのです、後少しで次官がきますよと言うので、袋入れたフカヒレを渡すと、ここの厨房を借りて作りますと言って、袋からフカヒレを取り出し手に、

取って、


これは中々良いフカヒレですよと言ったのです、2人の男が傍にきて一別いらいですねと手を出すので立ち上がり、色々お世話になっていますと握手すると、護衛の紅君ですと紹介する、

ので、村上ですと握手をして席を勧めたのです、王が紅少佐は私の上官ですと言うので、中尉のお陰で殆んどの調査は終りましたと言うと、次官が聞きましたよ、さすが凄腕の分析官、

ですね、


簡単に不正を見破るとはと言うので、次官の手配りのお陰ですと答えて、中尉が酌をしたので皆で乾杯したのです、新しい刺し盛りを持ってきたので周が箸をつけて、日本で食べた物と、

同じで美味しいですねと言つたのです、中尉がそれではと席をたったので、次官がどこに行くのと聞くので、真一が日本からフカヒレを持って来ましたので、中尉に料理してもらいます、

と言うと、


ほう、それは楽しみですねと言つたのです、ソ連を経由して国交正常化前に援助を頂けると、久保局長からの連絡がありました、ソ連政府が承知したようで、ソ連の外務大臣から今期の、

援助はそのまま続けるが合弁製紙会社の製品を政府機関は優先に仕入れるようにとのソ連の要請です、今日会議にかけましたら、全員賛成で承知して、通達は出しましたよ、


これは真一君の策でしょう、ソ連はシベリアの木材を合弁会社に輸入して貰う為だと言っていましたがこれは表向きの話です、ソ連の外務省筋からの話では日本政府はソ連との北海油田、

開発に多大の援助をするようで、その一分を中国に回すようにとの取り決めだったようです、ソ連は中国への援助金が削減できて喜んでいるそうです、半分は日本政府が肩代わりする事、

になるそうです、


国交正常化すれば、ソ連と同じ額の援助をすると久保局長が言っていました、これで、反日派を押さえ込めます、後は劉一派を工場から追い出す事ですねと言うと、紅少佐が準備は整って、

います、後は村上さんの連絡待ちですと言うので、明後日に実行しますと言ったのです、店員が特別料理だそうですとフカヒレの姿煮をテーブルに並べたのです、王が戻って来て座り、

さあ食べて下さいと言うので、


次官が箸をつけて一口食べると、これは又この食感はたまりませんね、良いフカヒレですと言うので、真一も食べて、本当だこの口に入れてフカヒレが解ける感触は何とも言えないです、

と言うと、紅少佐と王中尉も美味い、美味いと食べたのです、次官がいいお土産を頂ました、長江を旅されると言う事ですが、是非中国の雄大な景色を堪能してくださいと言ったのです、


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