青春の群像(第3部)8 暫く歓談して周次官は帰って行き、中尉が昨日の店に行きましょうと言うので、連れ立って行ったのです、シャンパンを頼み乾杯すると、今頃青江一派は目を白黒してい
青春の群像(第3部)8
暫く歓談して周次官は帰って行き、中尉が昨日の店に行きましょうと言うので、連れ立って行ったのです、シャンパンを頼み乾杯すると、今頃青江一派は目を白黒しているだろうこれで、
製紙合弁会社は今期から黒字が出る事は間違いない、後は劉に言って生産を妨害するだろう、そうは行かないのさ、明後日になればビックリするよ、その後は長江の旅にでよう、途中で、
必ず仕掛けてくるはずだと言ったのです、
案の上、司馬はソ連の圧力で政府機関がこぞって合弁製紙会社から仕入れる事がきまり、これを履行しないと幹部はことごとく更迭される事になり、驚いていたのです、水面下の情報も、
伝わっており、何と言う奴だそんな根回しまでして中国に来たのか、こうなれば、生産をさせないようにして言い訳させるしかない、劉に注文があっても納入を間に合わなくなるように、
するのだ、
そうすれば国営企業がこぞってこの通達に不満を持つだろうと言うと、劉がわかりました、工場を止める理由なんて、いくらでも作れますよと言ったのです、青江夫人が5人の政治局員、
を集め、これ以上の妨害はポケツをほるのではないかと言うと、司馬がここで引っ込むと傘にかかつて叩き潰されます、いまさら角は引っ込められません、劉には生産を遅らせるように、
指示しました、
必要ならあの村上を事故に見せかけて始末します、どうせ国交はないのですから日本政府は抗議できません、政情不安として合弁の撤退を始めるでしょう、そうなれば周首相の失策だと、
して3人の政治局員を抱きこんで、一気に失脚させる事が出来ますと言うので、もう少し様子を見ましょう、しかし、次ぎに失敗したら責任を取って貰うしかありませんよと言ったので、
まかしておいて下さい、
解放軍にも味方は大勢いますと言ったのです、翌日真一は北京の解放軍総司令部に行き参謀副長に面会して、長江を旅するので、陸、階、空の協力を要請すると、総参謀長から聞いて、
います、全面的に協力しますと言ったのです、陸、海、空の総司令官にも連絡しておきました、雄大な中国を見て行ってください、今回は村上さんの尽力で日本政府の援助が決まった、
そうです、
ありがたい事です、恥ずかしい話しですが、わが解放軍に予算は行き届かないのです、武器等に優先に使いますので、兵士にひもじい思いをさせているのですと言うので、何かを栽培、
させれば食料の足しになるのではと言うと、養豚を始め色々やっていますよと言うので、それを見てもよろしいでしょうかと聞くと、ええ、構いません、村上さんは知恵者だと聞きま、
した、
何か良い策でもあれば是非指導してくださいと言うので、少し考えてみましょうと言って、許可のお礼を言って部屋を出たのです、後は陸、海、空だなとそれぞれの司令部に行くと、
話は聞いていますと言って席を勧めるので、すみません人払いをと言うと、部屋にいた軍人に部屋を出るように司令官が言ったのです、みんながいなくなると、実は参謀副長に頼ま、
れたのですが、
名誉に係わる事なので部屋を出てもらったのです、予算が少なくて兵士の方に満足に食料を供給できないので、知恵を貸せと言われたのです、地方の基地を視察して何とか知恵を出そ、
うと思いますが構いませんかと聞くと、そういう事ですか、まったくみっともない話ですと言い、是非お願いしますと言うので、承知しました、国力が増して十分な予算が配分されると、
いいですねと言うと、
周首相が国力をつける為に奮闘されています、私もそれに期待しているのですと言うので、それには良い製品を作り、海外に輸出して外貨を稼ぎ元の評価を上げる事です、これだけの、
人民がいるのですから、20年努力すればGNPも数倍になりますよと言うと、お隣の日本の援助が必要です、不幸な歴史はありましたが、もうそれにこだわっていても仕方ないですねと、
司令官が言ったのです、
許可のお礼を言って辞去して、海、空の司令官に面会するとみんな同じ意見だったのです、この分では青江一派が要請してもクーデーターが起きる心配はないなと言うと、見事な腹の、
探りあいですね、司令官以外は部屋を出されたので、重要な相談をしたと思うでしょう、司令官は外部に解放軍の貧しさが知れたと言うわけには行かないので部下には大した事では、
ないとお茶を濁しますよ、
部下は疑心暗鬼になり誰かが青江一派に内容は分からないが内密の話をしていたとリークしますねと言うので、まさか、兵を養う方法を探す為に基地に立ち寄るとは思わんだろうと、
言うと、仕掛けはりゆう、りゆうですねと王が大笑いしたのです、それでは郊外の基地に行こうと言うと、陸軍本部から軍のジープを借りて向かったのです、基地に着くと司令官、
が話は聞いています、
ヘリは用意してありますと言うので、ヘリポートに行き中尉が操縦席に乗り、真一は助手席に乗って飛び立ったのです、北京上空でコンタクトがあり、こちら北京防衛軍の司令官です、
制限のない飛行許可が出ていますが、出来れば政府の重要施設はさけて飛行を願いたいと言うので、真一が頷くと、中尉が了解しました、重要施設はさけて飛行しますと言うと、協力、
を感謝する、良いフライトをと言って無線を切ったのです、
まあ、責任者としては事故でも起きれば大変な事になるからなあと笑うと、さあどおしますかと言うので、中尉はこの場合どおすると聞くと、青江夫人の別宅は市内にありますが5人組、
はいずれも郊外に自宅があります、そこの上を何回も飛行して何かを調べている振りをして脅かしますがと言うので、その手で行こうと言うと、了解これから5人組の邸宅に向かいます、
と言って右に旋回したのです、
あの二つが邸宅ですと言うので、ギリギリに飛行してくれと言うと急降下して上空を何回か飛行すると、家の者が驚いて空を見上げていたのです、次々に郊外の5人組の邸宅の上を飛行、
したのです、それでは長江を下ってみようと言うと機首を西に向けて長江の上に行き、下って飛行したのです、一時間で基地に引き揚げよう、これで奴等は勘違いして毛首席にねじ込、
みに行くだろう、
重要施設の上は飛行していないと聞いてガッカリするだろうと笑ったのです、基地に戻り司令官に礼を言うと、いつでも言ってくださいと言うので、長江を下る予定ですので、哨戒艇、
をお借りしたいと言うと、用意しておきますと返事したので、それではと基地を出て何処に行きますかと聞くので、万里の長城でも見学したいなと言うと、了解と中尉が言って万里の、
長城に向かったのです、
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