青春の群像(第3部)5 しかし中国内の政府機関は青江一派の圧力で我が社は入れませんと言うので、奴らの目的は合弁事業を潰して、周首相を失脚させる事だ、何んとしても今期から黒字を出
青春の群像(第3部)5
しかし中国内の政府機関は青江一派の圧力で我が社は入れませんと言うので、奴らの目的は合弁事業を潰して、周首相を失脚させる事だ、何んとしても今期から黒字を出す必要がある、
わけだと言い、は入れる方法があるのさと言うと、どうやってと言うので、僕に総てを喋ったからには同志だぞ、特別に教えてやるがシークレットだ、それはソ連から圧力をかけさせ、
るのさと言うと、
そんなコネをお持ちなんですかと聞くので、ああ、ソ連の極東担当の局長は僕の知り合いだ、賄賂を送れば圧力をかけるくらい簡単さ、合弁会社はシベリアから今後原料の材木を買うて、
はずになっているので、合弁会社の紙を最優先で購入する事、しない場合は中国向けのODAの額を減らすと言えば、青江一派といえど反対は出来ないのさと言うと、すご~い人脈ですね、
と言うので、
これに懲りたら、今後は不正に加担せずきっちりと合弁会社の経理をやるのだと言って会社に帰したのです、もちろんソ連の局長は真一は面識はないが、日本からの要請で圧力をかける、
はずである、後は劉が邪魔をしないように排除するだけだな、明日は李の改ざんした帳簿類を調べる振りでもするかと言ったのです、夕方に王が帰って来てコピーした帳簿をみせて調べ、
てもらいましたら、
随分上乗せしています、国営企業に入れているよりは随分高く合弁会社には入れています、と合弁会社の仕入れ台帳と比較して説明したのです、どうやって手にいれたのと聞くと、合弁、
会社にも国営企業にも保安部の人間が紛れ込んでいるんですと言ったのです、山浦が証言した事を書いた調書を見せると、何と本部の旧役員達もピンハネしていたんですかと驚いたので、
す、
良く喋りましたねと言うので、ヤマカンで引っ掛けたら見事に引っ掛かったよと笑うと、ボスは恐ろしい人ですね、こんな人を敵に回したらろくな事にはなりませんよ、運の悪い奴らだ、
と笑ったのです、明日の夜でも次官にあって事の経緯を話して、協力して貰おうと言うと、次官はキット大喜びしますよと言ったのです、それでは食事にいきましょうと王が言うので、
連れ立って車に乗ったのです、
中華大飯店に行き紹興酒と料理を頼んだのです、紹興酒で乾杯すると王がここの料理は結構美味いんですよと、言うので箸をつけると中々の味です、色々歓談しながら食べているとフカ、
ヒレの姿煮が出たので箸をつけると、本場物は確かに美味いのです、フカヒレ自体には味はないが、このあんかけは何ともいえないなあと言うと、王が何と言てもあんかけは片栗粉と水、
が1対1にするのが基本です、
徐々に加熱してとろみをだします、過熱すればする程とろみがでるので、丁度いいとろみでやめるわげす、このタイミングで随分味がかわるんですよと言ったので、中尉は料理も得意な、
んだと言うと、こんど私がボスに作ってあげますよ、ただし良いフカヒレが手に入らないとだめですが、良いフカヒレは口に入れたときのほぐれ方で食感が全然ちがいますと言うので、
じつは良いフカヒレを日本からもて来ているんだよと言うと、
そうなんですか、それは楽しみですね、次官に食べさせれば大喜びしますよ、明日は次官と食事するように段取ります、フカヒレの姿煮を調理場を借りて作ってみましようと言うので、
そうしようと了解したのです、王が中国に来た目的はほぼ達成しましたね、たった1日ですよ驚きですと言うので、いや、本当の僕の目的は青江一派が次期の政権を握らないように、
日和見主義者共を周首相の味方にする事だ、旗色を鮮明にすれば青江一派から狙われるので日和見をきめこんでいるのさ、そこでいやおうにも色をつけやろう、影響力をもった政治局員、
で日和見を決め込んでいるのはと聞くと、周首相側についているのが5人、青江一派が5人、日和見を決め込んでいるのが3人です、この3人の内2人が周首相側につけば青江一派を駆逐で、
きます、
但し毛主席が亡くならなければ無理ですがと言うので、解放軍の将軍達はと聞くと、解放軍の総参謀長は毛首席が兼任しています、軍幹部は表面上どちら側にもついていないのです、
政権を握った方が参謀総長に就任しますので軍は従うでしょうと中尉が言うので、それなら軍は問題ないわけだと言うと、しかし青江一派とつながっている末端の司令官は多数いる、
と思います、裏で暗躍する事も考えられますと言ったのです、
この奥で食事をしている3人組はこちらを伺っているみたいだが、見ないでと真一が言うと、トイレに行ってきますと席を立ち暫くして戻ってくると保安部員ではありません劉の差し金、
でしょうと言ったのです、よし脅かしてやろうと言うと、何をと言うので、まあ見ていてと立ち上がり紹興酒をもってその席に行くと、怪訝な顔をしています、席に座り日本語でさつき、
から後をつけているみたいだが、何か私に用があるのかと聞くと、
たどたどしい日本語で、後つけていないと言うので、日本語はわかるのかそれなら都合がいいと1人の男に酌をすると、貴方は日本から来たのか、日本人は中国には入れないはずだがと、
言うので、保安部の人間か、私は毛首席の友人だと特別滞在許可証をみせると、3人が立ちあがり失礼しましたと頭を下げるので、まあ座ってと促して、それぞれに酌をしたのです、
3人は飲み干し、
青江同志に私を敵に回すとろくな事にならないぞと言いなさい、日本との合弁会社の実態調査に来ただけだ、邪魔をするなら火の粉がふりかかるので十分気をつける事だと笑い、一人の、
男が酌をするのでカンペイと言って紹興酒を飲みほしたのです、それではと言って席を立ち元に戻ると、中尉があきれた宣戦布告をしに行ったのと笑うので、これでただの調査員とは、
思わないだろう、
ターゲットが青江夫人だと言ったようなもんだね、さあ、どう出るかだな、多分5人組の1人が前線に出てくるはずだ、明日一日調べたら、旅にでようおおっぴらに解放軍に協力させれば、
軍を抱き込む工作をしていると思い途中で襲うかもしれない、まずは陸、海、空の総司令官に面会して、長江を下るので陸軍には軍用車、海軍には哨戒艇、空軍にはヘリを借りる話を、
しょう、
まさかそれだけの事で各軍の最高司令官に会ったとは思わず、根回しにいったと勘違いするはずだ、全面的に私に協力しろと言う命令が出る事になるかが、その中身はわからないので疑心、
暗鬼になるわけだ、まさか、ただの観光旅行とは思いもしまい、返ってきたら、根回しが終ったと思い、必死に軍の状況を探るはずだ、そこで日和見の1人と何回も会合を重ねると言って、
も酒を飲むだけだが、
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