青春の群像(第3部)4 離陸して暫く行くと直ぐに赤茶けた大地が広がっています、なるほど国土は広くても、不毛の土地が多いのかと言うと、日本みたいに雨が多いところは稀で、乾燥して
青春の群像(第3部)4
離陸して暫く行くと直ぐに赤茶けた大地が広がっています、なるほど国土は広くても、不毛の土地が多いのかと言うと、日本みたいに雨が多いところは稀で、乾燥している土地が多いの、
で大地が痩せているのです、西に行けば広大な砂漠が広がっています、北京よりも南側が農地に適しており、北の方は牧畜がおもな収入源なのです、とうもろこし、ジャガイモ等の土地、
が痩せていても育つものを栽培しているのです、
生水は決して飲まないでください、一旦沸騰させて冷まして飲むようにしないと、直ぐに下痢になりますと言たのです、2時間で北京国際空港に着くと合弁会社の経理担当役員が出迎え、
山浦ですお待ちしていました、工場は郊外にありますが、本社は北京市内にあります、北京市内のホテルが予約してありますと言ったのです、一旦ホテルに入り荷物を置いて工場に向、
かったのです、
ホテルから大体1時間の場所で、大きな川のほとりに製紙工場があり、工場に行くと工場長の、劉が出迎えて内部を案内したのです、城田で見た製紙工場と、ほぼ変わらない大きさです、
夜も操業しているのか聞くと、夜も操業すれば生産過剰となるので、昼間のみの操業だと言ったのです、一通り見て回り北京市内の本社に向かったのです、本社に着くと、社長が出迎、
え社長室に案内して、
社長の張です遠い所ご苦労様と言ったのです、村上さんの部屋は社長室の隣ですと部屋に案内して、ここで仕事をして下さい、用意するものがあれば秘書長の李君に言ってください何で、
も用意しますと言ったのです、わかりました、明日より調査に入りますので、仕入れ先の名簿、取引の額の大きい順から20社の前期と今期の資料、顧客の名簿と同じく額の大きい20社、
の売り掛け合計表、
前期、今期の貸借対照表、月次試算表いずれも2年分、借入金明細表、在庫管理表を明日の朝までに用意しおいて下さい、工場長は夜も生産すると製品過剰になると言っていましたが、
競争相手は何社あるのですかと聞くと5社で、いずれも国営企業ですと言うので、紙の品質はと聞くと、日本の工場と同じプラントを使用していますので圧倒的にこちらの品質がいい、
ですと言うので、
それでは競争に勝てるので、増産してもいいのではと聞くと、いずれも国営企業なので政府の機関はそちらを優先するのですと言うので、価格を安くしてもですかと聞くと、価格や品質、
は問題ではないのですと言うので、それは政府の通達ですかと聞くと、いいえ、現場の責任者の指示だそうです、そうか誰か政府の幹部が指示しているわけだと言ったのです、輸出は、
と聞くと、
認可は中々おりませんと言うので、これも幹部の妨害だなと言うと、詳しくは分りませんと言ったのです、そうすると赤字の原因は売上げが少ないと言う事ですか、それなら人件費を、
圧縮する為に、従業員をすくなくするしかありませんねと言うと、労働組合が猛烈に反対しますと言うので、国営企業ではないんですから、多少は我慢してもらう必要があるのです、
李さん現状の売り上げで、赤字がでなくて生産に影響を与えない、人数を明日までに試算するように、関係部署と連絡をとり、作成しくださいと言ったのです、私がこの合弁は黒字を、
出すのが難しいと報告すれば、撤退する事になります、そうなるとこの合弁会社に勤めている人は糧を失いますよと言って、それでは明日から来ますと言ってホテルに戻ったのです、
中尉が早速の脅かしですね、李は劉の子飼の一人です、社長を監視しているのですよ、と言ったのです、そうか、それでは明日までに、何を作ってくるか楽しみだねと笑ったのです、
真一が帰ると、李は劉に電話して、真一が要求した事を伝えると、原価の適正が分るもんか、こちらには青江同志以下5人の政府の幹部の後ろ建てがあるのだ、ビクつくなヘタに隠し、
だてしない方がいいと指示したのです、
王に頼みがあるんだが、そちらのコネを使って、国営企業に治めている雑木、科学薬品、等の入手先と、納入原価を調べてほしいのだがと言うと、わかりました早速調べてきますと、
言いホテルを出て行ったのです、本社に電話して経理担当の役員にホテルの真一の部屋に来るように言ったのです、山浦が部屋に入ってきたので、イスを勧めて聞きたいのは本社へ、
の水増し請求の約5億は当然知っていたのだろうと聞くと、
融資金額が大きくなるとまずいので、架空請求するように指示があったのですと言うので、5年間で5億ではなく実際は10億だろう調べはついているんだよ、指示したのも前社長と言、
うこともな、これ以上隠し立てをすると、懲戒解雇になるぞ、正直に言えば今回は、逃してやると引っ掛けると、本当に処分されないのですねと言うので、約束しょうと言うと、
全部話します、10億が借入金処理で、架空請求が年に2億で5年間で10億です、社長に提出した借入金処理が15億で架空請求が5億と言うのは改ざんした物ですと言うので、10億の内、
いくらが前社長へのバックだ、君を始め係わっている者の口封じ金もあるだろうと言うと、ハイ旧役員4人と私に1人年当たり400万で合計2000万が4人に1億分配されました、残り、
の1億5000万は前社長の隠し口座に、
月に250万づつ年3000万を送金していました、この金額だと為替法違反にはなりませんと言ったのです、それをこの用紙に書いて母印を押すのだと、書かせて母印を押させたのです、
この事は内密にしておくのだ、君は悪いようにはしないと言い、後の7億5000万は劉の親族の会社からの水増し請求をさせて払ったのだなと聞くと、どうしてそれがと言うので、
後で教えてやる、
したがって合弁会社には10億しかない事になり、借入金はいずれ返さなくは成らないが、架空請求は返す必要がないので、そうしたんだろう名目はあくまで、融資額が大きくなると、
まずいと言う事にしたんだなと言うと、貴方は恐ろしい人だ、来て一日もたたないのに総ての裏側を調べつくすとはと言うので、それは総て内部告発によるものなのさ、
だから僕がその裏づけを取りにきたのだよ、問題はそれを続けていれば、やがて本体が債務超過に陥り、崩壊してしまうわけだ、この辺で幕引きして、合弁会社で利益を出して、
本部に毎年2億円を返済して、本部の金が合弁会社に流失しないようにする事だよというと、確かに夜も三交代制にして製造した物が販売できれば、人数を減らさなくても、年間、
に2億以上の利益が出るので返済可能です、
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