第4話

☆三南航星


 建物内を調べ尽くした。出てきたのは巨大なネズミ一匹だけ。それ以外に生き物の気配は無い。それに俺は安心していた。しかしカノンは物足りないようで、ピンクの寝間着を埃だらけにしながら不満げな表情を見せている。

「スライムとか出てこないの?」

「出てくるわけないだろ」

 現実的に考えてスライムなどという生物は存在しない。スライムを気にしていたのは小学生の夏休みに興味本位で作ったあの時が最後。それ以来スライムというものを特別に意識したことは無い。

 俺が理科の実験気分で作ったスライム。それを勝手にカノンが夏休みの宿題として学校に持って行った。もちろん自分が手を抜くためだ。しかし日数が立ちすぎてボロボロに崩れるただの固形物になってしまっていたため、先生に宿題として認められずに怒られて補習のプリントをやらされていた。今では笑い話だ。

「うーん、それにしてもゲーム序盤とは言え装備が貧弱だよね」

 建物内を捜索し尽くして見つかったのはどう見ても捨てられたであろう錆びた西洋風の剣。片手で持てる長さと重さで使い勝手は良さそうだ。しかしどう考えても錆びているため質に問題ありだ。

「錆びた片手剣、もしくは錆びたショートソードかな。でもどっちにしてもコウ専用装備って感じかな」

「お前が持ってもいいんだぞ」

「カノンちゃんは後衛だもんね」

 錆びた剣の他にあったのは弦の外された弓。カノンは一瞬だけ弓を装備しようとしたが、弦を張って矢をつがえたところで諦めた。理由は「重いから」らしい。矢を発射するのに力が必要だ。強度と必要な力を考えれば重いのは当然。だがカノンはもっと簡単に扱えるものだと思っていたらしく、一回目のチャレンジで「明日は筋肉痛だよぉ」と愚痴りながら弓を放り出したのだ。

「しかし現実味無いな。剣と弓、か」

 狩猟用なら猟銃を使う方が効率はいいだろうし、趣味なら剣の手入れをもっと細かくされていてもいいはずだ。なぜこのようなものがあるのか、全く見当がつかなかった。

 他にあったのは左右の揃っていない履物くらいだが、その履き物もブーツとサンダルというミスマッチ。スニーカーのような靴は無い。

「だから、ここはファンタジーなんだって。ゲームの中なんだよ。だから剣とかゆみが装備品としておいてあるわけで……」

「あー、はいはい、わかったよ」

 カノンの妄想は聞き流す。今は余計な会話をしているよりも、建物の外から現在地を知る方法を探さなければならない。

「携帯が無いからGPSは使えない。地図も無い、か」

 現在地を知る手段が無い。ひとまず方角を知ろうにも、何も無い状況で今すぐというのは難しい。北極星は夜を待たなければならないし、木の年輪を見るには木を切らなければならない。さらに腕時計も無い。時間と方角がまるでわからないのだ。

「道らしきところを行くしか無いのか」

 建物はひとまず宿泊が可能な建物だということだけはわかる。そのため放棄されるまでは人の行き来があった可能性がうかがえる。そうなると人が通っていたであろう道は轍ができているかもしれないし、獣道のようになっているかもしれない。このまま建物の中にいてもらちがあかない。いつ俺達をここに運んだ犯人が現れるかもわからない。ひとまず剣や弓を持ってこの建物を出るのがいいだろう。

「おい、カノン。聞いているのか? カノン?」

 まだファンタジー世界やゲーム世界について、べらべらと一人で話し続けていた。反応するまでに数回を要した。

「……あ、なに?」

「この建物から出るぞ。ずっと中にいてもしかたがない」

「わかった! レッツゴー!」

 建物の外にひとまず出る。それをカノンは冒険に出ると勘違いしたのか、遠足を待ちわびていた子供のような顔をしていた。

「動きにくい……」

 左右の揃っていない履物も裸足よりはマシだ。歩きにくさを感じながら、錆びた剣と弓を持って建物の外へ出る。

「おー、空気が澄んでいて気持ちいいね」

 前向きで肯定的なカノン。対して俺は後ろ向きで否定的なのかもしれない。

 扉を開けて外に出た。目の前に見える景色は新緑。日光が差し込む中、見える範囲全てが草木。人工物は全く見えない。想像以上に人里から遠いのではないか、その思いが不安をかき立ててくる。

「これ、帰れるのか?」

 何の準備も無しにこんな自然のど真ん中に放り出された。帰宅以前に人里に出ることさえ難しそうだ。先のことを考えれば考えるほど胸が苦しくなる。

「コウ! 向こうに川があるよ。あっ、洞窟も! 冒険しようよ!」

 不安など微塵も感じていないカノンはこの状況を楽しんでいる。いや、そもそも不安要素に気がついていないのかもしれない。この自然をどうやって突破すればいいのか、そもそも突破する方向はどこなのか、時間が必要な場合は食料や飲み水はどうすればいいのか、不安要素は簡単に思いつくだけで列挙できる。そのどれにも気付かないのがカノンという人間の頭。普段からズレているとは思っていたが、ここまでとは……少し思っていたか。

「うーん、水が美味しい……けど、お腹すいた」

 川の水をためらいなくごくごく飲み、空腹感から周囲を見渡す。そこで目にとまったのは赤い野いちごのような実。

「あっ、美味しそう」

「バカ! 毒があるかもしれないだろ!」

 野草に詳しいわけではない。木の実に詳しいわけでもない。植物全般に詳しくないのだから、目にとまった野いちごのような実が安全かどうかわからない。触ったらかぶれるかもしれないし、食べたら腹を下すかもしれない。

「大丈夫だって。毒がある奴はもっと不気味な色だよ」

「そう言ってお前は小学校の遠足の時に木の実を食って吐いただろ」

「あれ? そうだっけ?」

 もしかしたら命の危機だったかもしれないのだ。そんな過去でさえこいつの記憶の中には残らないようだ。

「でもお腹すいたから食べたいよ」

「落ち着け、とりあえず洞窟へ行くぞ」

「あっ! そうだ、洞窟だね! 早く行こう!」

 本能に忠実で興味のあることが何よりも最優先。そんなカノンの扱い方も俺はだいぶ上手くなってきた気がする。

 洞窟に興味が向いたカノンはさっさと洞窟の方へ歩いて行き、真っ暗な洞窟内をのぞき込んでいる。

「ねぇ、真っ暗だよ。何も見えないよ」

「そりゃ見えないだろ」

「えー、ゲームだったら灯りとか設置してあるのが普通なのに」

「だからゲームじゃないんだよ」

 洞窟をのぞき込み、中に入りたがっている。太陽の光も入らない。人工の光もない。そんな洞窟内で視界が確保できるはずがない。

「どうしよう。これじゃ探索できないよ」

「いや、しなくていいだろ」

 カノンの興味は完全に洞窟の中へと向いている。このままでは移動しようにも動いてくれないだろう。いや、おそらく意地でも動かないだろう。

「そうかっ! アイテムでたいまつとかランタンを入手しないと行けないダンジョンなんだね。もしくは魔法かな?」

「……ったく、わかったよ。付き合ってやるよ」

 どうしても洞窟に入りたいらしいカノン。止めても無駄ならさっさと欲求を満たしてやるのが一番効率的だ。

 まず手に持っていた弓の弦を外す。棍棒代わりの木材を半分にへし折ってそこに弦を巻き付ける。次に薪にできそうな太さの木に剣の切っ先でわずかに穴を掘り、服の袖を引きちぎって当てる。そこの角材をはめ込み、弓の弦を左右両側から引っ張って角材を回す。これで摩擦熱にて火起こしができる。火がついたら角材に燃えた袖を巻き付けて即席のたいまつのできあがりだ。

 角材は二つにへし折ったので二本、袖も左右で二枚布が用意できる。即席たいまつを二つ作り、一つを渡してやる。

「おーっ、コウすごいね!」

「サバイバル系の番組を見て覚えていただけだよ。ほら、すぐ行くぞ。これくらいの材料で作ったたいまつはそんなに長持ちしないからな」

「はーい」

 返事だけは聞き分けの良い子供。そこに至るまでとは別人だ。

「洞窟探検隊、出発!」

 たいまつを手に洞窟へと足を踏み入れていく。弓と角材という武器に使える二つが犠牲になったが、あの建物から出てしまえばもう犯人とは出会うことはないだろう。あとはこの洞窟が熊の寝床ではないことだけを祈るだけだ。

 洞窟に入って少ししたところでカノンが足を止めた。たいまつで足元の先を照らしながら首をかしげている。

「どうした?」

「あ、うん。何かいる」

「ネズミか? それともコウモリか?」

「そのモンスターのラインナップとは違うみたい」

 振り返ったカノンがにこやかな表情を見せながら、発見した何かを俺に紹介してくれた。

「はい、スライム」

「……は?」

 カノンの持つたいまつの灯りに照らされるのは、うねうねと動く半透明のジェルのような物体。何かと問われれば返答に困るが、スライムと言われれば一発で理解できるし力強くうなずける。そんな生物かどうかもわからない物体が、確かに洞窟の中にいた。

「スライム? そんなのありえない」

 現実的に考えてスライムなど存在しない。スライムとは小学生が理科の実験で作って楽しむ程度のものだ。子供の小遣いで買える材料で作れる。それが存在していると言うことは誰かが作ってこの洞窟に置いたということだろう。

 しかしそう考えると納得できない点が出てくる。そんなばかげたことをいったい誰がするというのか。そしてそれに何の意味があるというのか。そしてそれ以上になぜスライムは何も触れていないのにうねうねと動いているのか。俺の知らない何かしらの科学的要因を用いたドッキリなのではないか。色々と考えるうちに思考がわけのわからない方へ向かっている。

「未確認生物発見ってことか?」

 そしてたどり着いた答えは、現実的にスライムのようなまだ確認されていない生物がいたのだろうというものだった。

「いやいや、コウ。もうこれはファンタジーなんだよ」

「ファンタジーなんてどう考えてもあり得ねぇだろ」

 俺の考えは即座にカノンに否定された。しかし俺もカノンの考えを即刻否定する。魔法とかはあくまで創作物の中の世界の話だ。現実にそんなことは起こりえない。ファンタジーなどあり得ないのだ。

 状況が飲み込めない俺とは対照的に、カノンはこの事態を満面の笑みで楽しんでいる。期待に目を輝かせている。

「このスライムはどんなスライムかな?」

「どんなスライム?」

「うん。エロゲスライムか、雑魚スライムか、鬼畜スライムか……」

「あー、よくわからん」

 おそらく頭の中にあるゲームや漫画の情報を元に話しているのだろうが、こいつと俺では頭の中にあるその手の情報量には大きな差がある。前置きや説明無しに言われても理解が追いつかない。

「エロゲスライムは十八禁ゲーに出てくる奴だよ。服とかだけ溶かしちゃうやつ。最近は普通の漫画でもよく出てくるよね。それで雑魚スライムってのはゲーム序盤の経験値と戦闘の練習用に配置された雑魚モンスターのことね。それで鬼畜スライムっていうのが厄介な奴でね。身体が液体だから攻撃が通らなかったり、攻撃手段が顔にとりついて窒息死させたりするえげつない戦い方をしてくる強キャラスライムのことだよ」

 徹底解説どうもありがとう。そう言いたくなるくらい丁寧に説明してくれた。しかしその解説に意味はない。だってここがファンタジーのはずがないのだから。

「このスライムはどんなスライムかな? コウ、ちょっと剣で殴ってみてよ」

「は? 未確認生物だぞ。傷つけてどうするんだよ」

 上手く捕獲して人里に連れて行くことができれば、世紀の大発見の可能性だってあるのだ。遭遇した瞬間モンスターだと言ってむやみやたらに傷つけるのは良くない。

「それにどう見てもうねうね動いているだけだろ。わざわざこっちから仕掛ける必要はないんじゃないか?」

「だめだよ。こういうところで経験値を稼いでおかないと」

「経験は数字じゃ表せないぞ」

「きっとパラメーターが特定のところでしか見えない仕様なんだろうね」

 俺の反論は空を切った。暖簾を腕で押し、糠に釘を打ったかのように、全く手応えは感じられなかった。

「ほらほら、早く殴ってみてよ。通常攻撃だよ」

 我が身に起こっている非日常。カノンはそれを楽しんでいる。つまりどのような説得も効果は見られない。そう考えて間違いない。そう思うと自然とため息が漏れる。

 だが未確認生物といえどもどのような生物か多少は知っておく必要がある。捕獲は可能なのか、強度はどの程度あるのかなど、そう言ったことを知るためと考えれば剣で殴ってみるのも悪くない。見方によれば、その知識を経験したと考えれば、確かに経験値と言えなくもないかもしれない。

「わかったよ。お前は少し下がってろ」

「はーい」

 自分の思うとおりにことが進むと相変わらず聞き分けが良い子供となる。そんなカノンと入れ替わるようにして前に出た俺は剣を手に取る。多少錆びた剣で切りつけても良いが、相手はスライムのように地面をうねうねと這っている液状生物らしき存在。しんなり切れてしまいそうな身体に刃物を叩きつけるのは気が引けた。洞窟の地面に刃が当たれば間違いなく刃こぼれする。それは許せない。

「じゃあいくぞ」

 剣は鞘から出さないまま、鞘を思い切り振り上げる。剣を刃物として使わず、鞘ごと鈍器として使う。

 振り上げた剣をまっすぐ、地面をゆっくり動くスライムに叩きつける。その瞬間、水風船が割れるかのように液体が四散した。

「うおっ! 飛び散ったぞ」

「おー、飛び散ったね」

 ジェル状の塊からいくつかの小さなジェルに別れた。その様子を二人で観察していると、四散した液状生物の身体が一点に集まってくる。飛び散った身体の全てに意思があるかのように一点に集まると、さほど時間をかけることなく元の液体の塊という状態に戻ってしまった。

「未来から来た殺人マシンかっ!」

 四散したからだが一点に集まるのを見て、カノンが某映画のワンシーンを思い出したようだ。俺も見たことがあるからその意見には納得だ。

「おい、カノン」

「なに?」

「こっちに近づいてくるぞ」

 うねうねと動く液状生物。決して動きは速くはない。しかし身体が四散したのに一カ所に集まって再生するという事実は恐ろしい。この生物を捕獲して研究機関に持って行けば、間違いなく大発見となるだろう。

「これは鬼畜スライムの可能性ありだね」

 先ほどの説明を思い出す。人間の顔にとりついて窒息死させる話。四散しても元通りとなったことを考えると、身体に飛びつかれでもしたら一大事だ。錆びた剣しか持たない俺では対応しきれない。そう思うと恐怖以外の感情が出てこなかった。

「コウ、魔法ってどうやって使うの?」

「知るか!」

「じゃあ、特殊な属性の着いた武器は?」

「そんなものあるわけ無いだろ」

 ゲーム感覚で属性と言われても困る。現実的に考えれば液体窒素や火炎放射器になるのだが、残念ながらどちらも持ち合わせていない。スプレーとライターがあれば即席火炎放射器となるが、今はそれすらもない。

 未確認生物に対抗することが出来る道具は何一つない。接触するのも危険なら捕獲も無理だ。そうなると執れる手段は一つだけだ。

「えっと、はい。じゃあ……」

 カノンが何かを言う前にドタバタと足音が聞こえてきた。カノンの方を見ると足早に洞窟の出入り口の方へと向かっていく。

「カノンちゃんは逃げ出した」

 ゲームに出てくるナレーションを言いながらさっさと逃げてしまった。三十六計逃げるにしかず、俺も同意見だ。

「俺も逃げるか」

 カノンの後に続いて洞窟の出入り口へと向かう。振り返るとスライムはゆっくりとこちらに近づいてくるが、どう考えても歩くよりはるかに遅い。向こうも人間との接触を避けているのではないかと思えるほどゆっくりだ。しかし敵意を示された以上は向かっていかないわけにはいかない。そんなちょっと複雑な感情のようなゆっくりとした動きで近づいてくる。

 しかし走らずとも簡単に逃げ切れる。少し距離を開けるともう諦めたのか追いかけては来なくなった。洞窟の奥へとさっさと引き返して行ってしまうのだが、その速さが追いかけてくるよりも速い。あの速度で向かってこられたらどうなっていたのか、そう思えるほどの速度で帰っていく。

 どうやら向こうも人間との接触は避けたかったようだ。未確認生物は思いの外高度な思考を持っているようで、科学的にどういう結論が出るのか興味はわいた。家に無事帰ることが出来たら、次は色々と準備をして捕獲しに来ようとおもった。

「うおーっ!」

 洞窟の外ではカノンが大自然に向かってなにやら雄叫びを上げている。普段も何かあるとやたら大きな声を出す。今回は自然の中なのでひとまず大声に関しては止めないことにした。

「私はファンタジーにやってきたぞーっ!」

 歓喜の雄叫びだ。実にこいつらしい。確かに未確認生物を目にしてしまったらそう思うのもわからないでもない。しかし現実は現実。スライムという学名がつけられるまでさっき見た未確認生物はあくまでも未確認生物なのだ。

 それに例えここがファンタジーだとしても、スライムすら倒す手段を持たないという厳しい現実が待っている。だがカノンはその負の要素には一切関心が無く、ただ異世界にいるという思い込みに喜んでいた。

「喜んでいる場合かよ。これからどうすりゃ良いんだ?」

 現在地がどこかもわからない森の中だ。現実であろうがファンタジーであろうが、人のいる場所に行かなければ何も始まらない。このまま自然の中でのたれ死ぬのだけは勘弁して貰いたいのだが、よりによって一緒にやってきたのがこのバカだということが一番のネックだ。ただ興味と好奇心で突き進むカノンの手綱を握って、どこにあるかわからない人里を探し出す。かなり難易度の高いことを要求されている。

「ひとまず町か村に行かないとね。じゃあ向こうへ行ってみよう!」

 洞窟を背に真正面へ行く。そう言ってカノンはさっさと歩き出してしまう。

「まぁ、あてがないからそれでもいいか」

 正直、どの方向に進んでいいのかわからなかった。だからカノンが洞窟の出入り口からまっすぐ行くと、進行方向を決めてくれたのは少しだけありがたかった。

 行き先のあてはないが、行かなければならない。俺達は草木をかき分けてまっすぐ、見知らぬ自然の中を進んでいった。

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