第6.1話「ぺぱぷのさいらい」
「み……、みみみみ、みなさーん!」
マーゲイがそんな声を上げながら、楽屋の中を走る。
彼女はそこへ着くと、息を荒げてその場に倒れた。
「どどど、どうしたの!? マーゲイ!?」
ロイヤルペンギンは言いながら、マーゲイの体を起こした。
「ああ……。プリンセスさんが私を……。」
マーゲイは言い、鼻から血を垂らした。
「はいはい、メガネの変態さんはいいから。」
ロイヤルペンギンは言うと、彼女を座らせて再度聞いた。
「それで。一体どうしたの? マーゲイ?」
鼻血の止まらないマーゲイは答えた。
「その、前からいってたあれ、見つけました!」
「あれ……? あれって?」
ロイヤルペンギンはマーゲイにそう聞いた。
「かばんさんと自然に落ち合える方法ですよ!」
マーゲイはそう答えた。
「本当に!?」
ロイヤルペンギンは嬉しそうにそう言った。
「どうやるの!?」
ロイヤルペンギンはマーゲイにそう聞いた。
他の4人も、ロイヤルペンギンの問いの答えを聞こうと、マーゲイに顔を寄せた。
マーゲイは、鼻血をより多く流しながら、笑顔で答えた。
「PPPの、パーク一周ツアーをするんです! 通称『ぺぱぷつあー』で!」
「いいわね!」
「いいんじゃないですか?」
「いいなあ!それ!」
「いいですね!」
PPPの四人はそう答えた。
「ツアーって何ー?」
だがフンボルトペンギンはマーゲイに対し、そう聞いた。
「そこからか……。」
イワトビペンギンはそう呟いた。
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の*の*の*の*の*の*の*の*の
*の*の*の*の*の*の*の*の*
の*の*の*の*の*の*の*の*の
*の*の*の*の*の*の*の*の*
の*の*の*の*の*の*の*の*の
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「それで、ツアーの経路はどうするの?」
ロイヤルペンギンが言った。
マーゲイは自慢気に(鼻血を垂らして)どや顔を浮かべながら、目の前の地図に指を指しながら言った。
「まずここ。私達の今居る場所。ここがこのキョウシュウエリアです。」
「ふーん。それで?」
ロイヤルペンギンが相槌を打ちながら言った。
「かばんさん達は今、ここにいるはず。そして人を探しているなら多分、こっちに向かうのではないかと思います。なので、私達はかばんさん達がこのゴコクエリアのはしちほーに着いたころに、ナカグニエリアに向かいましょう。ナカグニエリアにはライブ会場もあるらしいので、ちゃんとライブもできるはずです。」
「おー。」
マーゲイの鼻血がヤバいことになっているのを眺めながら、フンボルトペンギンはそう呟いた。
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の*の*の*の*の*の*の*の*の
*の*の*の*の*の*の*の*の*
の*の*の*の*の*の*の*の*の
*の*の*の*の*の*の*の*の*
の*の*の*の*の*の*の*の*の
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……こうして、PPPがパークを一周しながらライブをする、通称「ぺぱぷつあー」が決定した。
それから少し経つとPPPのファン達にもその情報が伝わり、ライブ用の船が造られる事になった。
その情報はすぐ、ナカグニエリアにも伝わった。
偶然PPPのツアー企画をしているマーゲイを海辺から見たマイルカが、ナカグニエリアのフレンズにその情報を話したのだ。
ナカグニエリアの至る所に、そのチラシが貼られた。
もちろん、そんな事などPPPは知らない。
ある朝、元気にロイヤルペンギンが言った。
「それじゃあ練習、始めるわよ!」
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