JPR:パーク・セントラル
FILE:1 暗黙の無差別連続殺人
プロローグ
2018年
とある夏の日の夜。
「こちら、セルリアンハンターのヒグマだ。グループコード:0000、応答せよ。繰り返す。こちらセルリアンハンターのヒグマだ。グループコード:0000、応答せよ。」
暗い足元を見て歩きながら、ヒグマはそんな言葉を、持っていた通話機器…スマートフォンへと吐きかけた。
すると数秒、ザザ…。と、軽いノイズ音を鳴らし、通話中の人物…かばんが答えた。
《こちらグループコード:0000のかばんです。ヒグマさん、何かありましたか?》
「ああ。悔しいことが起きた。これでもう、二十人目だ。」
ヒグマはかばんの声に、そう答えた。
そして続けた。
「全く、あの犯人はいつになったら。正体を表すんだ。被害者がどんどん増えていくだけで、他は何も変わりはしない。」
……この事件が始まったのはつい、一ヶ月前のことだった。
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