内気な少女の中で生きる、強気な少女の別人格。勇気をもらい、叱咤され、少女は前へ一歩踏み出していく。そんな少し不思議で、どこにでもありそうで、そして優しい物語です。
もしかしたら、子どもは誰でも心にもう一人の自分がいるのかもしれない。別に一人じゃなくって、二人か、それ以上かもしれないけれど。もう一人の自分は、自分に愛をくれて、勇気をくれて、それでいつか消える。それは、もう一人の自分以外に、愛や勇気をくれる人ができたとき。そっと微笑んで、バイバイと言ってくれるんだ。