夢、それはもしかしたら本当の世界なのかもしれない

日常がふとした瞬間に瓦解する話は大好きですが、この小説では日常と非日常を色濃く明確に描き分けられていて、読者をその場にいるかのような臨場感に誘います。
また、気付かないうちに寝ていて、ハッと「現実」の世界に戻されたような、そんな印象を受ける作品でした。一度読むともう一度同じ気分を味わいたくなって、何度も読み返したくなるのもこの小説の良いところです