ボララス・ミクロスレッド

 コイ科の中でも小さいボララスの仲間でもさらに最小サイズ。

 近くで見ると体色は透明感のあるオレンジだが、胴体中央にある紺色の模様の影響なのか少し離れて見ると赤い体色であるように感じる。


 本種の特徴はおそろしく小さいことにある。現在飼育している本種は小指の先ほどしかないので、目立つところに出てこない限り水槽内で見つけるのは難しい。ただ、水草に悪影響を及ぼすことはまずないうえに、小型水槽でも20匹以上のまとまった数を導入することによる大規模な群泳も問題なく行えるなど、設備に気を遣えば主役にも名脇役にもなる稀有なサカナといえるかもしれない。


 混泳には注意点があるが容易。本種はきわめて小さいが好奇心旺盛なので中型サイズ以上のサカナでなければ、あまり怖がらずに多少の回避行動をとる程度で怖がって隠れたままになるということもない。だが、同じコイ科との混泳では小ささから立場がとても弱く、普段は仲良く泳いでいても食事の時には追い払われてしまい、思うように食事ができない可能性があるのでこれらとは避けるべきである。


 おまけとして、好奇心旺盛で素早いサカナではあるが小さいので非力である。なので、水槽内に水流が発生しないようにしてやってほしい。フィルターによる水流は直接水槽に流れ込まないように工夫しないと、本種が思うように泳げずに短命になってしまうリスクがあるので注意すること。

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