小型熱帯魚混泳辞典

ボララス・ブリジッタエ

　赤いボディに中央に青いラインを持つ最小クラスのサカナ。

　小型の水草水槽でもまとまった数を導入できることから、おしゃれなお店のインテリア水槽の生体として人気が高い。もちろん寿命は小型ゆえに短いが、導入時に水合わせを中途半端に切り上げたりしなければ簡単に弱ることもなく扱いやすい。なので、初心者でも低予算かつ省スペースで熱帯魚水槽を始めるのにオススメ。

　混泳は容易。だが、本種は極めて小型で中層を泳ぎ回るサカナなので10cm以上のサカナを混泳させるのは誤飲されたり、本種がストレスや思うようにエサを食べることができずに隠れたままになってしまうなど、トラブルになる可能性が高いので中層や上層を泳ぐサカナのサイズや性格には注意してほしい。

　別の注意点として本種の口はとても小さいので、エサの種類を問わず小さく処理してあげるようにするとエサをスムーズに食べることができる。また、他のサカナも群泳できるほど個体数がいると元のサイズの関係から本種の立場が弱くなるので、底面のサカナを除いて2匹以上の同じサカナを混泳させるのはオススメしない。

　おまけとして、本種は導入時こそ体色がオレンジや薄い赤のような半透明感のある色だが、水槽の環境が良ければ次第に濃い紅色に変化して水草の緑の中で際立って美しく見える。なので、これが群泳する様は本種が小型ながら水槽の主役として申し分なく、混泳にこだわらず中型水槽での単種複数飼育も面白い。