ドワーフモスキートフィッシュ

 半透明な体色に黒いラインが横切る最小クラスのカダヤシ。

 探す時はモスキートフィッシュで探した方が早いかもしれない。


 特徴は稚魚の体色が横縞ではなく、カモフラージュを目的とした複数の黒い縦縞であり、目から尾にかけて横切るラインが出てくるに従って縦縞は消えていく。

 また、交尾後に出産される稚魚は一日に一匹ペースで一週間ほど生み続けるという、ゆったりとしたペースで続くので単種複数飼育だといつの間にか個体数が増えていたりする。さらにカダヤシの特徴上、稚魚の状態で生まれてくるので生存率が高く環境が良いといくらでも増える可能性がある。ただし、水質の変化に弱い面があり、季節の変わり目や大規模な水換え等で簡単に弱ってしまうので、水換えやメンテナンスは大規模なものを行わないように細かく定期的にするように。


 混泳に関しては注意すべき点を守れば容易。特にメダカやカダヤシなどの姿の似たサカナには追い払われる可能性が非常に高いので、エサの不足やストレスから長生きしないので混泳しないように。それ以外は本種の小ささからトラブルはまずなく、混泳水槽ならば本種が増えすぎる可能性も低いことから混泳水槽の方が管理は楽かもしれない。だが、最小クラスのサカナなのでエサを小さく加工してから与える他に、テトラなどの最小クラスより一回りほど大きなサカナを混泳させる場合には、できるだけ本種を十匹単位のまとまった数で導入しておかないと怖がって隠れたままになるので注意すること。底面のサカナのサイズはコリドラス程度ならば本種の個体数は気にしなくていい。


 おまけとして、かなり古くから熱帯魚として扱われているアメリカ原産のサカナなのだが、非常に小さく地味なためか最近は通販を除いて見かけることが減っている。成熟すればヒレや頬に鮮やかな発色が見られるうえに管理がしやすいサカナなだけに残念な話である。

 ちなみに現地ではリーストキリーフィッシュと呼ばれているのだが、クラウンキリーはメダカに近いので繋がりはない。最近までメダカとカダヤシが同じ分類の中にいた名残である。

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