ドイツラム
ラミレジィ、あるいはシクリッドと呼ばれるサカナの一種。
この仲間は気が強く複数飼育や混泳には向かないので、本種や名前に「ラム」とつく本種に似た姿のサカナのみ混泳が可能と思ってほしい。それでも他種との混泳はできても、同種間ではケンカになりやすいのでやはり複数飼育は向かない。
本種は淡水魚でありながら珊瑚礁に暮らすサカナのように鮮やかでカラフルな体色なので人気も極めて高い。特に感情や心のあるサカナといわれるほどよく懐くし、夫婦仲がよく稚魚をペアで守りながら育てるなど見ていて癒されるサカナである。私の好きなグラミーの仲間ですら多彩な振る舞いを見せてくれるが、子育てはオスだけが行うことを考えると本種は特別な存在と言わざるをえない。
混泳は容易だが注意は必要。まず先ほども触れたが同種間の相性が最悪なので、近い種類がいるとケンカ祭りになりかねない。この点から本種同様に感情豊かで多彩な振る舞いをするグラミーの仲間ともケンカをするリスクがあるかもしれない。ただ、コミュニケーションのとれる隣人という認識で仲良く暮らす可能性もあるので、今後私が挑戦する予定なので結果を期待してほしい。
そんなわけで、混泳に関してはテトラ系などの小型で群れるサカナが特にトラブルのない混泳可能なサカナとしてオススメ。コリドラスなどの底面で暮らすサカナは子育てをするペアでの飼育下での相性が最悪なので把握しておくこと。また、エビは食べられるリスクがそれなりにあるので注意。
最後に夫婦の子育てを見るためにペアで導入されることの多い本種であるが、人間同様にサカナにも好みのタイプというものがあり、買ったはいいが相性が悪いと同じ水槽では飼えないほど仲が悪いなんてこともよくある。なので混泳水槽ではできるだけ一匹での導入をお願いしたい。また、混泳問わず本種のペア飼育を考えている方は予備の水槽があるなど、水槽設備や予算に余裕があるのを前提に飼育を行うようにここで注意しておく。
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