　赤いボディに目を横切る黒いラインが特徴のサカナ。

　他の赤いサカナに比べると光を反射するようなメタリックな赤ではなく、ぼかしたような赤なので主張しない色が水草水槽に向く。

　水草水槽に向くと記載した通り、水槽の招かれざる客の排除を行ってくれる。だが、興味が向けばエビもつつき出すのでエビメインの水槽には入れないように。

　オスは深い赤に、メスは赤というよりも黄色やオレンジ色になる。

　混泳はしやすい。以前執筆したゴールデンバルブよりも臆病な性格のおかげで最小クラスのサカナの混泳相手にもなるだろう。だが、コイの仲間なので食欲は旺盛であり、小型のサカナなので簡単に太る。そうなると内蔵圧迫による突然死のリスクが高まるのでエサのやりすぎには注意すること。

　エサについておまけとして、人工エサはもちろんのこと乾燥餌を含む天然餌にも小型クラスのサカナには十分な栄養が含まれている。特に人工餌である顆粒タイプやフレークタイプには過剰なほど養分が含まれているうえに、目に見えて食いつきが良くなるように香り付けがされているのでサカナが食べ過ぎる原因になっている。なので、混泳水槽はエサの配分が難しいが、水の汚れを抑える意味でもエサやりは１日１回くらいにしたほうがサカナのためになる。その代わりに数タイプのエサを用意したり、浮上性のエサと同時に沈下性のエサもあげるなどの工夫をして混泳水槽を維持してほしい。