ソードテールフィッシュ

 見た目はほぼプラティだが、尾ビレの下部だけ刀のように張り出しているのが特徴でやや気が強いサカナ。別に尾ビレで斬り合いをしたりはしない。

 国内では簡潔に「ソードテール」として売られていることも多い。


 本種はプラティよりもモーリーに近く、上品さとかっこよさを両立させた見た目ながら、やや好戦的で縄張り意識が強いためにこの種類にしては飼育難度は高めである。特に単種複数飼育は繁殖を狙う場合を除いてやめてほしい。また、本種は尾の長さの問題で水槽のサイズが小さければ小さいほど本種のストレスになるので、キューブ水槽で本種を飼う場合は一匹のみにすべきかもしれない。


 混泳に関しては不向きであり、カダヤシやメダカなどの似た姿や近い種類のサカナとの混泳は不可能である。ある程度混泳できても繁殖期を含む、本種が何かしらの変化を感じて好戦的になった結果、混泳相手を傷だらけにする可能性が非常に高い。これはそのほかのサカナに対してもいえることで、何らかのストレスにより他のサカナを攻撃する可能性は十分にある。なので、どうしても混泳に挑戦したいという方は予備の水槽設備を用意したうえで、45cm水槽以上の水槽にて他種との混泳を挑戦し、危険を感じたら本種を隔離する方針でお願いしたい。何があっても混泳水槽への本種の導入は一匹のみにすること。

 飼えないからと野外に捨てるのは言語道断である。責任を持って最後まで飼育するか引き取り手を探すこと。


 おまけとして、国内では体色のはっきりとした品種改良された種類が多く流通しているが、欧州では品種改良された種類よりも発色は弱いが色彩豊かな原種が好まれているようで、原種だけあってクセは強いが丈夫でとても愛嬌のあるサカナだそうである。気になるならネオンソードテールなどの画像を確認してみるといいだろう。

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