　顔が真っ赤になるサカナ。

　別に恥ずかしいワケでも憤怒に燃えているわけでもない。

　特徴は上述の通りの顔が赤くなることだろう。

　これは本種の調子のバロメーターでもあるので、調子の善し悪しをハッキリと見分けることのできる数少ないサカナでもある。調子が良いとコンビニ弁当の赤玉梅干の如く赤くなるが、逆に調子が悪いと色の濃度と範囲が薄くなるので寿命でもないのにそのような状態になった際には水槽の状態を確認したほうがいい。

　寿命に関しては五年ほど生きるといわれていることからも丈夫で長生きなサカナであるのは間違いない。元々は10匹単位で購入して群泳を見て楽しむサカナなのだが、他にはない特徴的な見た目の他にも尻尾に白と黒のまだら模様があったりと、混泳水槽に一匹だけ入れても十分に楽しめるサカナである。

　混泳は問題なく行えるが、丈夫で活発なサカナなのでエサをよく食べる性格上、本種を入れすぎたりエサの量が適切でないと他のサカナが餓死するので要注意。とりあえずは浮遊性のエサと沈下性のエサのような、タイプの違うエサを同時に与えておくようにすれば問題はない。ただし、最小クラスのサカナと混泳させる場合には、本種は小型の中でも成長する部類なので大人しいとはいえ、投入するのは一匹程度が望ましい。

　おまけとしてサカナたちの寿命についてであるが、熱帯魚好きからするとこれは重要な問題である。飼育者として長生きさせられているのかそうでないのか。これは環境にもよるが、最低でも半年以上は飼育できるようにしてほしい。これは購入以前の稚魚での成長環境が分からないことや、孵化してからどれだけ経過したか分からない場合の最小クラスのサカナの目安であり、それ以上の小型種は一年から一年半は最低でも生きるという目安である。なのでそれ以前に死なせてしまうのは水槽環境が合わなかったり、エサの取り合いに負けていた可能性があるので覚えておいてほしい。