リコリスグラミー

 白と黒の横縞が特徴の小型グラミー。


 本種はグラミーというよりかはベタに近い種類である。特に近縁種にあたるピグミーグラミーに姿は似ているが地味である。また、ピグミーグラミーよりもクセのあるサカナであり、人工エサや乾燥エサに見向きもしない場合があることを考えると初心者向きのサカナではない。ただ、ピグミーグラミーと違ってエビを積極的には襲わずに動きの鈍いプラナリア等を主食とするためエビとの相性は良い。そのためプラナリアが大量発生したあとのエビ水槽など一定の条件下でなら本種は容易に飼育でき、水流の強くない水換えをあまり必要としない水槽で生き餌を頻繁に与えることができるなら飼育は容易である。


 混泳に関しては容易。何よりも複数飼育や近縁なピグミーグラミーとの混泳をしなければ他のグラミー種を含めて水槽内でトラブルを本種が起こすことはまずない。というのも、常に水槽の角や水草の隙間にエサとなる微生物がいないか探し回っており、他種に全く関心がないというのが混泳に向く理由である。そのため、本種にちょっかいを出すサカナを混泳させると、本種が飼育者からエサをもらうという考え方がないのも相まって目立つ場所に出てこなくなるのは注意すること。


 おまけとして、本種はピグミーグラミーと姿こそ似ているが食性や性格の違いから混泳できる可能性がある。ただ、以前飼育していたピグミーグラミーが死んでしまった代わりにリコリスグラミーを飼い始めてこのページを書いているので、筆者自身がその混泳に挑戦したわけではないので、その混泳をする場合には別々に飼育できるだけの設備を用意した方が良い。


2019/6/12追記

 去年からリコリスグラミーとピグミーグラミーの混泳をしてみた結果、両者とも仲良く連れ添って泳ぐ様子を観察できたことから混泳は可能であった。

 ただし、両者の性別が分からないのでオス同士・メス同士で喧嘩しないとは言い切れず、まだ1例の観察結果に過ぎないので絶対に安全とは言い切れない。だが、グラミーの仲間を同種複数飼育するより、別種単数を混泳させた方がトラブルを避けることができると証明することができた。


2019/10/5追記

 つい先日、リコリスグラミーが離脱したので別個体を導入したところ、新入りはピグミーグラミーに攻撃されていた。よって、混泳には一定のリスクがある模様。

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