ハラハラキャット

 別に飼い主がスリルを味わうこともなければ、飼い猫がサカナに襲われることもない。キャットフィッシュ、つまりナマズの仲間だからこの名前なのだ。


 またの名はハラ・ジェルドニー。ナマズの仲間だが、一般的な丸くツヤツヤとしてヒゲのある目の大きなナマズと違い、枯葉に擬態するかのような地味で平べったいナマズだ。海水魚をよく知る人にはヒゲのあるコチと教えた方がイメージしやすいことだろう。枯葉に擬態するかのような見た目と夜行性らしいこともあってか、物陰や水草のそばで動かないことがほとんどだが、エサを沈めればその匂いに気づいて泳ぎだすので隠れている本種を無理に探す必要はない。


 混泳は非常に簡単とされているが、水草や流木など安心して休める空間を用意することが本種を長生きさせる秘訣だろう。簡単にいえば、たまに姿を見せてくれる水槽の脇役としての投入となる。

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