パラダイスグラミー
流れるような長い尾ビレと体の縦縞が特徴のグラミー。
同名で産地の違うモノや品種改良されたものが販売されているのでよく確認して買わないと、導入予定とは違う発色の本種を買うことがあるのには注意。
その名の通りグラミーの仲間であり、グラミーらしい胸ビレなどの特徴があるのだが、日本では「タイワンキンギョ」の名前で通っているために本種がグラミーの仲間であることに気付かない人が多い。そのうえ、海外ではパラダイスフィッシュと呼ばれるのが一般的なので、本種にグラミーの名前をつけて販売する人は極めて少ない。ちなみに、名前の通り台湾に数多く生息するサカナだが、国内にも少数ながら生息している。ただ、国内種は絶滅が心配されているうえに水質やエサやりの面でかなり扱いにくいので、熱帯魚店等で販売されている本種を購入することがいらぬトラブルを招かずに済むことは注意しておく。
混泳に関しては可能だが不向き。
グラミーらしい姿をしているがその中でもピグミーグラミーに近い種類で、生物学的にはベタにより近い種類にあたるため、同種間で激しく争うリスクがあるので混泳水槽での本種の投入は一匹だけにしておくことをおすすめする。ただ、水槽のサイズが大きければ単種複数飼育も特に争うことなく維持できたり、複数種のグラミー混泳水槽でもトラブルなく混泳できるようなので、あまり心配することもないのかもしれない。だが、保険として隔離できる設備が用意できているうえでの本種の購入が何よりも望ましい。
おまけとして、国内には本種の近縁種としてもう一種類野生のグラミーが生息している。だが、こちらも和名が「チョウセンブナ」などという名前がついているものだから、名前ではグラミーだとは分からない。ちなみにこちらは発色に時間がかかるものの、ヒレの発色が青系統であることから水槽によってはかなり映える存在になるかもしれない。ただ問題点として、どちらも和名がよろしくないのかあまり熱帯魚店で見かけることはなく、購入するとしたら通販で生体を頼むしかないかもしれない。
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