ハナビ(ダニオ・ミクロラスボラ)

 これまたミクロラスボラからダニオに分類が変わったサカナ。

 特徴としてエリスロミクロンがヤマメならば、ハナビの見た目はイワナ。

 サイズはエリスロミクロンより大きくなるが小型熱帯魚に変わりはなく、臆病なので群れを形成できるように10匹単位での購入を強く勧める。


 名前のハナビが示す花火のような黒いボディに星を散りばめたかのようなオレンジ色の点、それに同じく鮮やかなオレンジ色のヒレが特徴で、うまく環境が整えば他のサカナにはない美しさを見ることができる。さらに小型でありながらイワナのようなシルエットのため、日本淡水魚を飼育しているような渋さがある。


 混泳には向くものの、同じ種類のエリスロミクロンよりクセがある。というのも、上層のエサよりも下層のエサを好むので初心者にはエサやりが面倒かもしれない。解決策はハナビより先にエリスロミクロンを水槽に入れておくと導入直後のストレス防止と上層のエサに反応させることができるが、それよりも沈下性のプレコフードタブレットを欠片状にして全体の4分の1サイズほど毎日沈めておく方が長生きする。

 また、強い個体がでてくることもあるため、エサはでききるだけ広範囲に撒くこと。


 おまけとして、臆病なため常に物陰の近くにいたがるので水草など隠れることが可能なモノを水槽の前面付近にも用意しておかないと近くで観察することはできない。また、賢いのか他のミクロラスボラの仲間を同類と認識してヒレの動きを使って同族間のコミュニケーションを取ろうとしているが、意思疎通ができているかは怪しい。だが、他の同族も自分たちの群れの中に入れようと強い個体が統率を図るあたり世話焼きな性格らしく、見ていて面白いサカナ。

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