フレッシュウォーターバンブルビーゴビー

 名前が長いがちゃんと確認して買わないと後悔する最小クラスの淡水ハゼ。

 

 完全淡水飼育ができることを名前が示す通り、他のバンブルビーゴビーは海水や汽水と呼ばれる塩分が含まれる淡水飼育が必須であり、さらに他の淡水ハゼは中型サイズになって混泳相手を食べる危険性があるので要注意。

 また、本種において注意すべきことは水槽底面の開けた場所に縄張りを持つことだろうか。海や川の中でハゼを見かけたことがある人ならよく知っていることかもしれないが彼らは素早く目がいいので、あらゆる面において視界が開けた環境の方が生活しやすいようである。なので水草だらけの水槽よりも、手前側に開けた空間を用意すると普段から会うことができるだろう。


 混泳にはとても向く。縄張り争いを同種間でするために個体数は少ないに越したことはないが、最小クラスの熱帯魚なので縄張りの範囲が数センチしかなく、交戦距離も10センチ以内である。だが、彼らからすれば命をかけて守る土地であるので、水槽のサイズを問わず数匹の導入で抑えよう。

 エサはそこまで好き嫌いしないが、縄張りの中にいるのが基本なのでピンポイントでのエサやりをしてあげると長生きする。また、小さくてもハゼの仲間なので生き餌に対する反応はとてもよく、サカナやエビの卵に稚エビは積極的に捕食する。よって、他種の自然繁殖を狙う水槽には入れてはならない。


 おまけとして最小クラスのサカナながら学習能力は高く、慣れると他のサカナの動きや水槽の前に現れる人影に反応して水面近くのエサを食べるようになるなど、環境が良ければ世話のしやすいサカナである。ただし、口に入るからとあまりに大きなエサを食べると消化できないばかりか内臓圧迫で自滅して天に召されるので、ピンポイントでのエサやりはごく少量に抑えること。

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