ベタ
どちらかというと中型サイズのサカナといえるが、小型熱帯魚との混泳に挑戦する人が多いので紹介する。
ワイルドベタはピグミーグラミーに似た姿をしているが、これは種類が近いからである。さらにベタは闘魚と呼ばれるほど好戦的なのでグラミーの仲間との混泳は必ず避け、動きの遅い中層から上層のサカナやエビは攻撃されるので混泳は不可能に近い。混泳するなら下層で生活するサカナが良いだろう。
ただし例外的に混泳できる状況もある。コイやテトラの仲間で素早く泳ぐ種類なら、水槽の七割を水草が占めるような水槽であればベタとの混泳は問題なく行える。これはベタが積極的に泳ぐ種類ではないうえに、水草をかき分けてまで他のサカナを攻撃したいとは思わなくなるからだが、ベタの中には自分の周りを泳ぐサカナを快く思わず、しつこく追いかけ回して隅に追い詰める個体もいるのでハイリスクであることには変わりない。なので、45cmサイズ以下の水槽はベタが追いかけ回せるスペースなので厳禁だが、60cm水槽以上なら逃げ回るスペースも十分にあると考えて限定的な条件下での混泳は可能である。
おまけとして、グラミーよりも空気呼吸をメインの呼吸法とすることで「ビンで飼えるサカナ」などと呼ばれて売られるサカナではあるが、本来ならば30cmキューブ水槽ほどのスペースが一匹だけでも必要なサカナであることに注意されたし。
極めて丈夫で長生きするうえに賢いサカナであるが知性がある分ストレスに弱いので、しっかりとスペースを確保してあげないと攻撃的な性格になってしまう。
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