ヒロインパズル

和泉しんご

ヒロインパズル第一章【僕の物語と青春ラブコメの始まり】

【僕の物語と青春ラブコメの始まり】第一章

とある日の事、僕は一人の少女と出会った。

その頃はまだ、小学6年生なのに、恋愛などのことはわからなかった。

だけど、高校生になった今、僕は恋をしたいと思った。人の感情は僕にとって、パズルだ。

好きになるって、どんなことなんだろう、僕は初めて思った。

「ラブコメのような恋がしたい」

僕の名前は五木隼、高校一年生だ。

「何言ってるのお兄ーちゃーん」

僕には妹がいた。妹の名前は雪。

「なんでもない、ライトノベルの新人賞に出す小説の台詞を言っただけ」

妹はブスッと笑った。

「お兄ちゃんがラブコメを!?うふふふ、恋もまともにしたことがないお兄ちゃんが?あっは

はは、面白いことを言うな~お兄ちゃん」

雪ちゃん、君が妹じゃなきゃ、ぶち切れしているところだよ。

それに少し傷ついた。

「まぁあ、がんばってねブスッ、お兄ちゃん」

そんなに笑うことかよ。

「ラブコメか、あんなように恋いができたら、良いのに」

現実では、一人の女の子を好きにさせるのに結構苦労するのに、まるでパズルみたいだ。

「ラノベの中の主人公は、どんな気持ちで人を好きになっているんだろう」

僕は恋愛などしたことないから、ラブコメなど書くなんて無茶だ。

「新人賞に出すのは一年後、それまでにこのラブコメを書き終えないと」

僕はライトノベル作家を目指している。

これが僕の将来の夢だ。

とある日の事、僕は一人の少女と出会った。

その頃はまだ、僕も幼くて、恋愛などのことはわからなかった。

だけど、高校生になった今、僕は恋をしたいと思った。人の感情は僕にとって、パズルだ。

好きになるって、どんなことなんだろう、僕ははじめて思った。

「ラブコメのような恋がしたい」

僕の名前は五木隼、高校一年生だ。

「何言ってるのお兄ーちゃーん」

僕には妹がいた。妹の名前は雪。

「なんでもない、ライトノベルの新人賞に出す小説の台詞を言っただけ」

妹はブスッと笑った。

「お兄ちゃんがラブコメを!?うふふふ、恋もまともにしたことがないお兄ちゃんが?あっは

はは、面白いことを言うな~お兄ちゃん」

雪ちゃん、君が妹じゃなきゃ、ぶち切れしているところだよ。

それと少し傷ついた。あの一言で凄いダメージ食らったような。

「まぁあ、がんばってねブスッ、お兄ちゃん」

そんなに笑うことかよ。

「ラブコメか、あんなように恋ができたら、良いのに」

現実では、一人の女の子を好きにさせるのに結構苦労するのに、まるでパズルみたいだ。

「ラノベの中の主人公は、どんな気持ちで人を好きになっているんだろう」

僕は恋愛などしたことないから、ラブコメなど書くなんて無茶だ。

「新人賞に出すのは一年後、それまでにこのラブコメを書き終えないと」

僕はライトノベル作家を目指し、将来の夢である。だから、登竜門の新人賞に自分の作品を出

そうと思っているのだが、ラブコメを書くのは久しぶりだった。

前の新人賞に出すようの物語を書いていた。異世界系にラブコメを入れた作品だったが、審査

は二次で落ちた。今回僕が作ろうとしている小説のジャンルはラブコメ、

最初にこれが簡単だと、思っていたが、以外と難しいだから、この高校生活の中で、実際に恋

愛をし、その経験を小説に書いて以降ではないか!と思った。

だけど、僕が求めているヒロインは見つからない。

「困ったな」

僕がライトノベル作家を目指したのは中学二年の最後ぐらいの時だった。

最初はアニメを見て、原作を見て、そんな毎日だったある日の事。

「自分が求めている小説を書いて見たいな、他の人の作品は僕が思っているほど主人公とヒロ

インがなっていない、ならいっそ、自分も小説を書いて見ようかな」

それなら、自分が思っているように主人公が動き、ヒロインが自分が書いているように動く。

僕はこの日ライトノベル作家を目指した。

「けど、僕にあったジャンルはなんだろう、異世界系?バトル系?青春系?」

僕はそれを確かめるために何度も書いて、何度も新人賞に出してきた。

だが全部落選。僕は落選した日は家の中に引きこもり、泣いていた。

そして、また挑戦し、落選してのループだった。

きずけばもう高校生、僕はこの高校卒業の三年間で新人賞を取れなかったら、ライトノベル作

家を諦めることにした。

僕はこの高校生活を生かし、ライトノベルを書くことにしたのだ。僕は一年に出せる分だけ出

していこうと思った。だが。

「まったく物語が進まない、今日は何文字か書いたし、寝るか」

僕はミニノートパソコンを閉じ、ベットに向かった。

「明日から高校生、どんな物語が待っているだろうか、楽しみだ」

そして、僕は寝た。

で、時が立ち、翌日。

「お・に・い・ちゃーん朝だよぉー!お・き・ろー!お・き・ろー!起きろー!

どこかで聞いたことある台詞だな!

朝から元気だな、うちの妹は。

「おきるるるるるるる!」

「あ、ごめん」

妹が腹に振ってきやがった。

「だ、大丈夫だから降りて、お兄ちゃんおきるから」

僕は声をかすれさせながら言った。

「わかった!私は先に学校に行くからね」

「ほーい、いってらっしゃーい!」

僕は妹を玄関まで送った。

「はやとー朝ごはんたべなさーい」

「はーい」

僕はリビングにいった。

「母さんおはよ」

「おはようはやと、もうそろそろ時間じゃない?大丈夫?」

いや、まずいな。

「大丈夫だよ」

大丈夫ではありません。

「じゃあ、母さん仕事行ってくるね」

「うん母さん、いってらー」

「いってきます。戸締りよろしくね」

僕はポケットに鍵をあることを確認した。

「了解」

鍵はあった。

「さてとさてと!早くしないと入学そうそう遅刻になっちゃう」

僕は朝ごはんを速く食い、バックを持って、家を出た。しっかりと戸締りをしましたからご安

心を。

僕は自転車のスタンドを上げて、自転車に乗って登校した。

やはり、高校は小中と違っていいな、特に自転車が乗れることには感心した。

自転車に乗れるなんて青春っぽいじゃん!

てか、僕は何一人でいろんな想像をしているのだ、今は学校に向かうこと第一!

そして僕は登校中の生徒を追い越し、学校に着いた。

僕は自転車を置き、クラス表を見に行ったのだが・・・・・・

「見えない!」

遅刻しそうなのに本当についてないな。

て、あれ?誰かの手がある、この人ごみから出ようとしているのか、少し手を貸してあげるか。

「ほれ」

手を引っ張ると一人の少女が出てきた。

髪の毛は長くて、金髪で子顔で、綺麗な人だった。

「あ、ありがとうございます」

うわー、凄い透き通った声。

「いいえ、こんな人ごみじゃあ出るのは苦労しますから、では」

彼女は僕のブレザーを引っ張った。

「ちょっと待ってくださいまし」

ましって。

「お礼としてなんですが、私が教室まで案内します」

え?

「私とあなたは同じクラスですから」

「あ、ありがとうございます」

僕は彼女に教室まで案内をしてもらうことになった。

彼女はずっと小説を読みながら階段を上った。

「本を読みながら階段を上ると危ないですよ」

彼女は本を閉じた。よく見たらラノベじゃないか!

「わかりました」

「ラノベ好きなんですか?」

彼女はバックを開いて、僕に見せてきた。

「もちろん、好きですよ」

全部ラブコメであった。

「僕も好きなんですよ、僕が好きなのは異世界ファンタジーものが好きなんですよ」

「何も変わっていないのね」

え、何も変わっていない?

「よくわからないが、これからもよろしく、あ、あと僕の名前は五木隼です。改めてよろしく

お願いします」

先に名乗るのが礼儀。

「私は音咲春、よろしくね」

音咲春、透き通ったこえで、いつも冷静だ。

音咲はいつも人気者だ、中学校は違ったけど、僕がいた中学校でも噂されていた。かわいいや

ら、美人やら、いろんな事言われていたような、男子には人気だけど、女子は違うみたい。

これも噂だ、彼女が中学生だった頃、かのじょのクラスメイトの女子たちが音咲をいじめよう

としたのだが、あまりにも周りに男子が多くてできなかったみたい。

はっきり言って、ざまぁー!けど、僕も小6の時―

「大丈夫?とりあえずよろしくお願いします」

僕はなぜ今よろしくお願いしますと言った?

あれ、だめだ、話が狂ってきた。とりあえず!

「はい、こちらこそ」

この人も笑うんだな。何度か笑わないと結構有名だったはず。

「着きましたよ、教室に」

きずけば教室の前まで来ていた。

この教室に入ったら、僕の学校生活が新たに始まりだすのか。

僕はこの時、学校生活が始まると同時に青春ラブコメが同時に始まったことはもちろん知る由

もない。

そして、僕は教室に入った。

入ったとたん、僕にはいろんな声が飛んできた。

(なんだ、あの男は俺の春たんになにしやがっているんだ)僕はこの時に思った。キモッ!

その他にも、(なんであいつと)(後でやっちまうか)(なら校舎裏で)

あれ、僕はいじめの対象になるのかな?けど、その対象には僕以外にもう一人いるらしい。

(なんなのあの女)(なに、ぶりっ子)いやいや、ぶりっ子てさ、自分がかわいいと思ってい

る奴のこというのじゃないかな、このクラスの人たちは言葉の意味すらわからないクズなのか

な。

けど、僕も彼女もこのままでは危ないからな、とにかく

放課後誘ってみるか、彼女もライトノベルが好きだし、本屋さんでも誘ってみるか、えっと、

駅前にライトノベル専用コーナーがある本屋があったな、そこに行くか。

「おーい、着席しろー」

先生が入ってきて、みんな席に着いた。

「今日からこのクラスの担任を務める、江戸浩介だ、よろしくな!」

この人いつも元気だな。この人は。

今回僕の担任をすることになったのは僕の幼馴染の父親だった。

「今日も元気ですね先生」

僕は先生の前に行き一例をした。

「あぁ、新学期だから、元気を出していかないと!」

意味が分からんし、唾も飛んでくるし。

「まぁ、元気があって安心でしょ?」

やばい、僕も意味のわからんこと言っている。

とりあえずここは引こう。

「とりあえず先生、入学式に行かないと」

「あぁ、そうだな、みんな廊下に並べー!」

この人から離れるのだけでしんどい。

「仲いいのね」

そう僕に言ってきたのは春だった。

「まぁ、幼馴染の親父なんだけど」

「ふーん、幼馴染ね~」

春はなぜかしら笑っていた。

「な、なんですか?」

春は笑った。

「何にも?」

いや、絶対になんかあるよ。

「あ、あのさ」

春はこっちに顔をむけた。

「なに?」

僕は話を切り出した。

「放課後にさ、一緒に本屋でも行かない?」

周りから見るとただのナンパだろうな。

「別に良いよ、そろそろ本を買いたかったし」

僕は春さんを本屋に誘うことができた。

「おーい!速く廊下に出ろよー!」

先生がそう言った瞬間に、みんなは廊下に出た。

それに続き僕たちも教室を後にした。

そして、入学式が始まって、終った。

そして、僕は休憩時間に校舎裏で座っていた。

「校長の話長い」

僕は校長先生の話の時に、疲れきってしまった。

「た、確かに長かったわね」

それに続き春も疲れきっていた。

「校長のマニュアルはいったいどんなことが書かれているんだ?」

「さぁーね、わからないわ、さてと、教室に戻って帰りのしたくするわ」

彼女は立ち上がった。

「そうだな、後は時間差で教室に帰ることかな?」

「なんで?」

何でって、僕たち今やばいことになっていることを知らない?

「い、いやーなんとなく、僕は少し職員室に用があるから先にいってて」

「わかった」

そして、彼女は教室に帰ろうとした。

「あ、ちょっと待ってください!」

僕は彼女を止めた。

「なに?」

「教室に帰ったらさ、すぐにここに来てくれない?」

「わかったけどなぜ?」

「その理由はまたいつか話すからさ、だから、誰にも付けられずに来て」

「わかった、じゃあ教室に戻るね」

「はいよ」

なぜ、罪もない僕たちがこんな目に。

けど、これがだんだんとひどくなるかもしれないし、対策を練らないと。

そして、僕は教室に戻り、バックを持って教室に出ようとした。

「うそだろ」

僕は春の席にバックが置きっぱなしになっていることにきずきた。

これはまずい、クラスのギャル集団がいなくなっている。

「やばい!」

僕は張るのバックを持って教室に出た。

「あ、先生っ!」

「なんだ?」

「春を見ませんでした?」

先生は東校舎の方に指を指した。

「あっちの方に集団で行ったぞ」

これはまずい、こんなことは予想していなかった。

僕は東校舎に向かった。

「なにいきがってんだよ!」

自分のクラスのギャルの声だった。

「それはあなたじゃないの?」

それから、春の声が聞こえた。僕は声のする方に行き、スマホを出した。

「カメラにしておいてと」

僕はスマホを廊下の隙間に置いた。

これで証拠はばっちり、この後は―

パシッ!

この音が東校舎に響いた。

春が平手打ちを食らったのだ。

やばい、このままではやばい!

彼女は今、ドアにもたれかかっている。

僕はそれを確認し、東校舎の反対まで行った。彼女がもたれかかっているのは、非常階段用の

ドア、僕は音を出さずに声のするところに向かった。

そして、僕は彼女がいる、ドアの後ろに来た。

これでドアを開けて、春さんをさらおう。ドアノブに手を当て、少し待機した。

三、二一!

僕は扉を開け、春を思いっきり自分の方に引いた。

そして、気がつけば、お姫様抱っこしていたのだ。

「おー、隼くん大胆」

「今はそんな事行っている場合か!」

僕は春を抱きかかえ、階段を降り、校内を出た。

「危なかったな」

「そうね、ありがとうでも、私教室にバックを―」

僕は、春のバックを差し出した。

「こ、これじゃない?はぁ、はぁ」

やばい、息切れが激しい、最近、新人賞の小説を書くために運動せず、ずっと家にこもってい

たからな。

そして、春はバックを受け取った。

「あ、ありがとう」

「さぁ、本屋行こうか!」

「うんっ!」

そして、僕たちは本屋に行った。

「僕はあっちのコーナーにいるね」

今日はお小遣いが入ったばっか。

「なに、18禁コーナー行くの?」

こいつ!

「僕はそこまで変体じゃありません、それに何のための18禁がついているの?」

そして僕はライトノベルコーナーに行った。

「あ、春もここ目当てだったんだね」

いや、君も僕もここ目当てだろ。

「そりゃまぁ、新人賞を狙っている僕にとって、先輩の作品を見るのは当たりまえ」

僕は毎年、落選した後、新人賞に輝いた人の作品を見て、勉強してまた書いてまた出す。

これが僕の仕事の流儀!まぁあ、仕事ではないけど。

「へー、新人賞を狙っているのね」

てか、なんか話が速く進んで行ってね!?

「あった!最近凄い話題になっているラブコメ!」

この人は本当にラブコメが好きなんだな。

「僕も最近、ラブコメの小説を新人賞に出そうとしているんだよ」

彼女は急に、本を探し始めた。

「ちょっと待ってね、えっと、どこだったけ?んーーーあった。はい!これ」

彼女が僕に渡してきたのは、異世界バトル系のラノベだった。

「これね、私が好きな小説なの」

よく見ると、僕が一番最初に見た、ラノベだった。

「これ、好きなの?」

僕がそう言うと、彼女はその小説を胸に抱きしめた。

「そう、この小説はね、私の人生を変えてくれたの」

僕と同じような人がいたんだな。

実は僕の父親は、母親と喧嘩をし、出ていったきり帰ってこなくなった。

そして一年後、僕はニュースに写る、父親を見た。

「ど、どうゆう事?」

僕は混乱し、パニック状態になった。

僕がこの状態になっている時に妹が来た。

「落ち着いてお兄ちゃん!お母さん!お兄ちゃんの息が荒くなっているのだけど、あと汗だく

になっているのだけど!」

母もニュースを見たまま、とまっていた。

僕はそのまま、意識を失った。

「お兄ちゃん?お兄ちゃん!お兄ちゃん!!お母さん!お兄ちゃんが倒れた!」

母はさすがにそのことにきずき、救急車を呼んだ。

僕はその日に意識が回復し、退院した。

僕の親父は孤独死していたとニュースで報じられた。そして、僕は親父の葬式に行った。

親父の顔を見たのはそれっきりだった。けど、その親父の姿も結構やせ細っていた。僕はその

頃、中学一年生だった。親父が出て行ったのは、僕が小学5年の3学期だった。

それから僕はろくに学校にも行けなくなった。だけど、親を困らしたくないから、小学6年の

時は体調が優れない時以外、学校に登校していた。僕はその頃友達がいなくて、本ばっか読ん

でいた。そんな僕に一人の少女が話しかけてくれた。

「何の本を読んでいるの?」これが、小学生生活の中で一番記憶に残っていた。僕は何度か無

視したが、彼女は毎日毎日、僕に声をかけてくれた。僕は彼女と反すようになった。そして、

僕は、初めての友達ができた。友達、僕にとって、貴重な経験だった。

僕は小学生でライトノベルというものを知った。

彼女もラノベを結構呼んでいて、話が結構合った。

そして、僕と彼女は本を交換した。

「読み終わったら、また違う本を見せてね」

「うんっ!」

けど、そんな楽しい学校生活はひとりの男子のせいで終った。

「なぁあ、その本なんだよ!見せろよ!」彼女の本が男子生徒によって汚された。

「ねぇ、返してよ!返してよ!!」彼女は本を取ろうとした。「うっさいどけっ!」

その男子生徒は彼女を振り払った。僕はそのことで、頭に血が上り、その男子生徒に向けて、

本を思いっきり投げた。「いって!」僕が投げた本は男子生徒の顔面に直撃した。

それを見た僕は、今まで生きた中で一番笑った。

「アハハハハ!ちょー受けるんですけど!そんな本もよけられないって!バカじゃないの?て

か、人の物を取って遊ぶって、どんなけ精神年齢おこちゃまなんだよっ!そんな奴はバカじゃ

なくて、ただの!」僕は次の言葉で、小学6年生の生活が、割れたガラスの用に、なくなって

いった。

「クズだよっ!男子のセンスナッシングだよっ!」

そして、男子生徒は泣き出した。そして、周りの女の子も泣いていた。それから先生が来て、

僕は一番怒られた。そして、彼女は保健室にいた。僕は保健室の前まで来ていたが、そのまま

家に帰った。僕の母親は何も言わなかった。喋ったといったら。

「隼、実は転校が決まったの」僕は半泣きで答えた。「うん、わかっているよ、だけど、僕が

転校することは、みんなに言わないでね」僕が負けて逃げたと言われたなくないから。

母親は泣きながら、僕に抱きついた。

そして、僕は転校した。もう彼女に会うことはない、今は名前すら、思い出せない。

これでいい、これで良いんだ、僕の人生は幸せになっていけないのだ。

転校してから一年後、倉庫を掃除している時に、前呼んでいたラノベが出てきた。

「今頃、何してんだろう」僕は、新しい本棚にその本を入れた。「これは、彼女との思い出だ

から、真ん中に入れておこう」僕はこの一年、ラノベから離れていた。だけど、中二にあがる

と同時に、またラノベを読んだりしていた。僕が一番残っていた文章は強くなりたい、それだ

けだった。そこからは主人公の思いや、いろんなことが伝わってきた。

そして今、こうして何度も新人賞に出し続けている。

「僕は買いたいラノベを買って帰る」

「えぇーー!おすすめなのにー」

「そのラノベはもう持っているだから買わない」

僕はレジに向かった。

「そっか、まだ持っているのね」

「ほらー、行くぞー」

私のことはもう忘れてしまっているのね、隼君。

「うんっ!」

私は忘れていないよ、あの時君がいなかったら今頃私は・・・・

「お、おい、なに泣いてんだ?僕なんか悪いことした?」

「えぇ、したよ」

忘れたこと

「えぇ!何したの僕!」

「いつかわかるよ!さぁ、帰ろっ!」

私は隼君のすそをつかみ本屋を出た。

「え、ちょっどこに行くんだよ」

なんだなんだ?春さんは急にどうしたんだ?泣いたり笑ったり忙しいのだな。

その後、僕と彼女は別れ、家に帰った。

そして、僕のラブコメのタイトルが決まった。それは・・・・

「ヒロインパズル」

僕はこのタイトルで、新人賞に出すことをした。

意味はほとんどないけど、女の子の気持ちはパズルみたいが影響していると思う、それに僕は

女の子のことはわからない。とか、いろんな気持ちが混じって、できた作品名。

「今日から、このタイトルで、小説を書いて、出そう!」

僕に与えられた時間の中でこの作品が自分的に当たってほしい。

僕が始めて書くラブコメ、これだけはしっかりと完成させて、新人賞に出そうと思う。

「さてと、まずはあらすじをどうするか?」

とりあえず最初はこんな風に書くか。

(ヒロインパズル、それは僕と少女の気持ちを一つ一つ、女の子の気持ちをパズルのように埋

めていく・・・・)少し、意味がわからないような。

今のところ、これぐらいしか考えてなかった。

「テンプレートを考えるか、青春ラブコメにするつもりで、ヒロインは・・・・・」

そのとき春は―

「本当にまだ持っているのかな?」

私は一つの小説を見つめていた。これはあの時交換したもの、途中でどっか行ってしまって、

結局まだ読みきれていないのだけど。

そして、私は本を抱きしめた。

「これが、あの人との唯一の思い出」

私はそのまま寝てしまった。

隼はずっと起きて、テンプレートを書いていた。

「この作品だけは、完成させないと」

僕はこの日、今までにないくらい、考え込んだ。

主人公名から、ヒロイン名とか僕はネットで調べたりしていた。

ラストはどうなるのか、その後主人公たちはどうなるのか、ずっとそんなことを書いていた。

けど、ラブコメで困ったことがあれば、あいつに聞けばいいか。

こうして、隼と春の青春ラブコメが始まった。

翌日、僕は徹夜で作業していたが、テンプレは浮かんでこなかった。

「テンプレは本文を書いて、考えよう」

そして、僕は自転車のスタンドを上げ、朝早くに学校に行った。

それから学校に着き、自分のクラスの上履き入れを見た。

「速いな、あいつ」

僕が見たのは、春の靴だった。

そして、僕は教室に行った。

僕は教室のドアを開けた。

ガラガラガラガラ―そして、最後に―バッン!

「おはよう、隼君」

春が、呼んでいたラノベを机に置いた。

「あぁ、おはよう、ていうか、昨日あんなことあったばっかりなのに、よくそんなんで居れる

な」

昨日はいろんなことで散々だった。

「そだねー、隼君が大胆なことを―」

「あれはちがーうっ!」

しょうがなかったんだ、前はあの方法じゃなきゃ逃げ切れなかったのかも知れないし。

「まぁ、いいわその話は」

「良いのかよ、またあんなことがあったらどうするの?」

僕はずっとそれが気になっていた。

「私の場合、そいつに本を投げて、笑ってやって、クズとかぶちかましてあげましょう」

こいつは僕の過去を知っているのか?

「まぁ、それは違うけど、対策方法を練らないとならないね、おーいっ!隼くんっ!」

「あぁ、ごめん」

まさか、あの時のことが学校で、出てくるとは。

「さてと、どうしようかな隼くん」

「自分で決めたら、自分を守るための対策だろう」

僕は彼女にこれ以上手を貸せないと思うから、小学生の時みたいになったら、大変だ。

「ならっ!誰かに彼氏になってもらおうっ!」

僕は少しドキッとなった。

「そんな役を引き受けてくれる人なんているの?」

春は少し考えて、手でぽっんと手を叩いた。

「なら、隼君に任せるよ」

「あぁ、そうなの・・・って、えぇ!!」

僕は、呼んでいたラノベを地面に落としてしまった。

「あぁーー!!!ラノベが!!!」

僕のラノベが地面に・・・・ぐすん。

「で、どうゆう事なんだよ」

僕は鼻水と涙を拭きながら聞いた。

「ほらっふき取ってあげる」

春はティッシュをだし、僕の涙を拭いてくれた。

「あ、ありがとう、けど!どうゆうことですか!?」

なんで、僕がこの人の恋人を演じないといけないんだよ。

「私はね、話せる人が君しかいなくて、他の人とはいつもあぁなの」

確かに、このクラスの大半の男子が春のことを変体の目で見ていたし。

「で、それ理由で僕に通じるのか、もちろん僕は―」

「お姫様抱っこ」

「了解です。僕たちこれから恋人になりましょう!だからそのことは秘密にお願いします!」

この事がばれたら、クラスの男子のサンドバックになるのは僕だ。

「よろしい」

この女ー!

「けど、恋人になるのは良いけど、これだけで何かされないとは、いかなさそうだけど」

そう、ここで恋人(仮)になっても、周りからはそんな目で見られない、だから、何かをアピー

ルしないと。

「じゃあ、今日一緒に昼ご飯食べよ」

顔を曲げるな、それじゃあ反論しにくいだろ!

「わかった。どうなっても知らないぞ」

「じゃあ、一緒にラブコメ企画のテンプレを作ってあげる」

「じゃあ、昼だね!わかった。」

そして、生徒と先生が教室に入ってきた。

「じゃ、ホームルーム始めるぞー!」

そして、一人の生徒が言う。

「起立、きおつけ、礼!」

僕は礼をせず、礼の掛け声とともに、座った。

「今日はこの学校でのパートナーを決める!今から、自分の好きなパートナーを選んでくれ」

困ったな、これじゃあ一人だ、どうする?

「おい!男子、そこに集まりすぎだ。他行け他!」本当に春は人気なんだな.

あれ、春が走ってくる。

「私は、この!永遠のパートナーと組みます、ゆりかごから棺まで!」

は、何言ってんの、この人。てか、このまま話が続くと・・・・・

「私は、この人と恋人の契約をしたのです。だから、私のパートナーは隼しかいません」

まずいな、今の教室の空気が重い。

「そうか!隼も大人になったか!うんうん」

先生何言っているのですか?てか、これ以上いらん事いうと、頓死させますよ。

「ということで、私の彼氏、五木隼が私のパートナーです!」

ガシッ!

そしたら、春が僕の腕を抱いた。

「私には彼しかいません!彼こそが私の運命の相手です!」

五木隼、現15歳、この日学校にて、修羅場になりかけている。

てか、誰か一言ぐらい喋って、だけど先生だけは黙っていて!

やばい、体が動かない、誰もが予想していない状態に誰かさんはずっと僕の腕を抱いていた

「先生、速くホームルーム終らしちゃいましょう」

僕は裏返った声で言った。

「あ、あぁそうだな、みんな着席し、しろー」

やばい、あの先生が少し引いていた!?

これはよっぽどだったのかな?

「おい、そこの二人!いつまでいちゃいちゃしてるのですか?速く席に着きなさい」

先生が警護だと?

そして、春は席に着き、僕はクラスの男子を敵に回してしまった。

けど、少しはラブコメ企画も進みそうだな、一応、テンプレのことはまた、休みの日に手伝っ

てもらおう、僕はそれまでに小説を書いて、見直して修正して、いつでも出せるようにしてお

くか。

これから、僕は経験したことを小説に書き、新人賞に出して、落ちた場合、また書いて出せば

いい。

「人生はまだまだある!」

事故ったり、病気で死なない限り!

そして、僕の短いような長いような物語はまた、一歩前進した。

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