第8話 タッチの最終確認?
「
彼女は答えない。
ただ、僕を見詰め微笑んだ。
壁際の装置を操作すると、何かを取り出した。
それを持ち、僕の方へと近づいて来る彼女。
「お待ちどうさま。 これが私の研究成果よ! 」
そう言って掲げて見せたのは、一つのブレスレットだった。
意匠は凝ってはいないが、万人受けするようなデザインだ。
太くも無く、細くも無く、男女共に丁度良さそうなサイズでもあった。
「これは? 」
訝しげに彼女へと聞く
「これはね、生体エネルギーをエクスタシーに変換し、アソコを
どこかで聞いたフレーズだな?
「はい!?
はぁ! 勃起マシン! 」
まずい! おれの
彼女が妖艶に微笑みながら迫ってくる。
僕の右腕にリングを嵌めると、起動させた。
小さい液晶部にリブートの文字が表示され、ブラックアウトした画面が、キャリブレーションと言う文字に変る。
「少し、待ってね。 彼方に合わせて最適化中だから 」
嗚呼! 僕は
凄く、可愛くて…… 非常に好みではある!
だが、それとこれとは話が違う!
「ねぇ…… やめてはくれないんだよね? 」
「何を仰るの? 協力してくれると約束したでしょ 」
彼女は不満そうに僕へと問いかけた
「わかったよ。 でも…… どうなっても知らないよ?
責任は取るつもりだけど…… 」
彼女へと最後の
「ええ! 後悔等しないわよ! 」
「…… じゃぁ、覚悟を決めたよ 」
そう呟き、僕は彼女へと微笑んだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます