第8話 タッチの最終確認?

タッチ・・・の最終確認? 」


彼女は答えない。 

ただ、僕を見詰め微笑んだ。


壁際の装置を操作すると、何かを取り出した。

それを持ち、僕の方へと近づいて来る彼女。


「お待ちどうさま。 これが私の研究成果よ! 」

そう言って掲げて見せたのは、一つのブレスレットだった。

意匠は凝ってはいないが、万人受けするようなデザインだ。

太くも無く、細くも無く、男女共に丁度良さそうなサイズでもあった。


「これは? 」

訝しげに彼女へと聞く


「これはね、生体エネルギーをエクスタシーに変換し、アソコをタッチ・・・させる装置よ! 」

どこかで聞いたフレーズだな?


「はい!? タッチ・・・!? って…… 

はぁ! 勃起マシン! 」

まずい! おれのゾウさん・・・・に危険が迫っている!


彼女が妖艶に微笑みながら迫ってくる。

僕の右腕にリングを嵌めると、起動させた。

小さい液晶部にリブートの文字が表示され、ブラックアウトした画面が、キャリブレーションと言う文字に変る。


「少し、待ってね。 彼方に合わせて最適化中だから 」


嗚呼! 僕は彼女を・・・護れないのか! 

凄く、可愛くて…… 非常に好みではある!

だが、それとこれとは話が違う!

暴食のゾウさん・・・・・・・は絶対にまずい!


「ねぇ…… やめてはくれないんだよね? 」


「何を仰るの? 協力してくれると約束したでしょ 」

彼女は不満そうに僕へと問いかけた


「わかったよ。 でも…… どうなっても知らないよ?

責任は取るつもりだけど…… 」

彼女へと最後の警告・・をした


「ええ! 後悔等しないわよ! 」


「…… じゃぁ、覚悟を決めたよ 」

そう呟き、僕は彼女へと微笑んだ。

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